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超円安が追い風、日経平均「年内3万円」回復のメインシナリオは?馬渕磨理子・坂本慎太郎【特別対談】

1ドル130円に到達するなど約20年ぶりの円安水準にある今、日本企業の業績や日米株価に注目が集まっています。ここから為替・株式市場はどう動くのか。世界的インフレ・米利上げ・コロナ収束時期・ウクライナ侵攻の落とし所・参院選・米国中間選挙などなど、年末にかけて投資家が気になる材料・イベントが目白押しです。先が読めないこの相場で、私たち個人投資家はどう資産を守って増やせばよいのでしょうか?現在の相場状況と今後の展望について、経済アナリスト・馬渕磨理子さんと株式評論家・坂本慎太郎さんに対談形式で解説していただきました。本記事の後半では、この荒れ相場をチャンスととらえて資産アップを狙う投資家たちから「リスクを限定できるから“攻め”の投資ができる」と注目されているFOREX.com(フォレックス・ドットコム)のFX&株価指数ノックアウトオプションについてもご紹介します。

プロフィール:馬渕磨理子(まぶち まりこ)
日本金融経済研究所 代表理事/経済アナリスト。同志社大学法学部卒、京都大学公共政策大学院、公共政策修士。医療法人で資産運用・管理を行い、そこで学んだ財務分析・経営分析を生かし、金融情報配信会社であるフィスコでアナリストとして、個別銘柄・市況の分析を行う。全国各地で個人投資家向けセミナーで講師として多数登壇。現在は日本クラウドキャピタルでマーケティングに従事。大学時代はミス同志社を受賞。

プロフィール:坂本慎太郎(さかもと しんたろう)
こころトレード研究所所長。証券会社のディーラーを5年半経験、株式の短期売買をメインに習得。かんぽ生命保険で株式と債券のファンドマネージャーを7年経験、長期投資を学ぶ。個人投資家として活動しつつ、株式の評論業を行う。執筆活動の傍らラジオ・テレビ・セミナーなどメディア出演多数。ハンドルネーム「Bコミ」としても活躍。

年内に日経平均3万円回復も。投資妙味のある通貨ペア・株価指数は?

「1ドル135円まで行ってもおかしくない」円安で日本経済はどうなる?

——1ドル129円を突破するなど円安が止まらない状況となっていますが、この先はどう動くのでしょうか?恩恵を受ける業界・企業、日経平均ほか株価指数への影響について解説をお願いします。

坂本慎太郎さん(以下、坂本):いまの円安は米利上げの加速をかなり先取りしてしまったんじゃないかと見ています。そしてこのまま、けっこう放置されると思っています。

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円安になっても、もうアメリカは問題視しませんよね。かつては日本製品がBtoCに食い込んでいて、貿易黒字だったのでジャパン・バッシングがあった。いまはどうか。原発を止めていることが一番の原因ですが、原油ほかエネルギー資源を輸入するので貿易赤字になっている。自動車以外ではBtoCで成功している製品・企業がありません。部品や製造装置・機械では稼いでいますが、そのことでバッシングが起きる状況にはないでしょう。

今までは円安が進むと、まずは米国からの口先介入がありました。現在はもう、その必要もないよねという状態です。なので、1ドル130円とか135円まで行ってもおかしくない。とはいえ、それ以上は行き過ぎだと思うので、乱高下を繰り返すと見ています。

馬渕磨理子さん(以下、馬渕):私も1ドル135円は行くと思っています。テクニカルで見れば、ぜんぜんありえる。要人発言を見ても、財務省や岸田さんは円安を嫌がっていますというメッセージを出してはいますが、それだけでは円安・ドル高に歯止めはかからないですよね。

過去に為替介入をやったのは1998年で、そのときの水準は1ドル=140円でした。日米が協調してドル買い・円売りを行ったわけです。今回はそこまで円安が進むとは想定しづらいですが、130円超えか、それ以上はありえると思っています。

——おふたりとも、まだまだ円安は進むという見方ですね。恩恵を受ける業界・企業はどのあたりになるでしょうか?

馬渕:製造業には恩恵があります。さらに日本の製造業の売上比率は高いので、日経平均も押し上げられると見ています。

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坂本:黒田日銀総裁は「円安は日本経済にとってプラス」というスタンスを維持していますが、株価には確かにプラスだと思いますね。輸出企業が大きな恩恵を受けますが、円安が1円進むごとに0.5%ぐらい営利が増えるという試算があります。企業の決算発表でも、想定為替レートが円安方向に見直されることで業績予想の上方修正はずっとあり続ける。期首は弱気でも、夏頃には営業利益が上がってきて、「日本株いいね!」という流れから日経平均は3万円台にいったんは行くんじゃないかと思います。過去最高益の企業も増えるでしょう。

馬渕:私も3万円はトライしてくると見ています。11月の米国中間選挙の前に米株は上昇する傾向があるので、それに連動するかたちで日経平均も上がっていくと思います。自力での上昇は難しいので、米国株についていくという流れですね。

坂本:時期はいつかというのは難しいですが、株価指数の変動を狙った取引をするなら上目のところを狙うのもありかと。

日経平均3万円も。2023年春頃までのメインシナリオは?

——さきほど「日経平均3万円」という話も出ましたが、2022年末〜2023年春ぐらいまでの展望についてお聞かせいただけますでしょうか。材料やイベントはかなり多いですよね。

坂本:たくさんありますよね。まずは夏の参院選です。与党が勝つとは思いますが、そのあとに本格化する黒田日銀総裁の後任選びについては、マーケットは楽観視している面があると思っています。円安とインフレの状況次第で総裁の人選が変わることがありえる。投資家にとって好ましくない人が選ばれるリスクは、考えておく必要がありますよね。

馬渕:はい。さすがに黒田さん続投はなさそうなので、財務省寄りの総裁が就任すれば、いよいよアベノミクス終焉というメッセージになります。株価指数は大きく動くので、そのときはCFDやノックアウトプションを使った取引のチャンスになりそうです。

私も参院選前後に大きく動くと見ています。選挙対策として大規模な経済対策が打たれると思うので、関連するような銘柄には追い風になります。また選挙後には金融所得課税の強化が再び話題になりそうで、投資家心理が冷える懸念があります。

坂本:「岸田ショック」はまだありそうですよね。

馬渕:そう思います。とはいえ一時的だと思うので、売り方向で利益を上げるチャンスとも言えるかもしれません。その後は年末にかけて、米国中間選挙があるので米株が上がり、日経平均も連動して上がると見ています。

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坂本:あとコロナは、共存するカタチで終わっていきそうですが、まだ油断はよくないとも思います。ワクチン割……ワクワクイベントでしたっけ、あれは経済対策としてうまくいかないと思います。またもアンテナの高い人だけが得する状況になりそうで、GoToと同じように「ぐるなび」とか民間企業に丸投げするようなら、その企業に投資すればチャンスはありそうです。

ほかは、円安が進んでいることで、外国人観光客が大量に来るのではないかと見ています。これもコロナの状況次第ではありますが、外国人によるリベンジ消費と観光ビジネスに期待できると思います。

ウクライナ侵攻の決着も気になりますが、核は使わないだろう、半年以上の超長期化はないだろう…という見方が主流になっていると思います。これが裏切られると、日経平均も2万5,000円を割ることはあるでしょう。これに関してはデータも裏付けも何もないので、マーケットの反応次第ですね。そのときの市場参加者がどう思うかです。

日本政府がやるべき経済対策は?

——参院選に関連して、予想される経済対策やこんな政策をやればいいのに!というものはありますか?

馬渕:またも給付金が検討されていますが、リーマン・ショックのあとにやった「家電エコポイント」をもう1回やればいいのに!って思います。前回から10年ほど経っているので、また家電の買い替え時期が来ていますし、家電量販店の業績も上がっているので、ここを重点的に刺激すれば景気浮揚に繋がるのではないでしょうか。私もちょうど冷蔵庫を買い替えたいと思っているので、やってくれるなら家電を総入れ替えしたいです。

坂本:家電エコポイントはいいですね!アメリカでも効果の良かった施策は2回・3回と続けるのに、日本は連続してやらないですよね。あと「減税」は頑なにやらない。最後に所得税減税をやったのは2000年代の前半で記憶にないぐらいです。

馬渕:減税は財務省がかなり嫌がっているので、岸田さんはやらない。できないですよね。

坂本:もう経済政策を「諦める」というのもアリじゃないかと思っています。

馬渕:諦めちゃうんですか?(笑)

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坂本:実はそういう動きを安倍さんあたりからしているんじゃないかとも感じますね。政府が本気で景気を良くしようとしているなら、コロナ禍でどん底のときにもっと経済対策をするはず。口だけでもアピールしないので、これはもう「何もしない」という政策なのではないかと思います。大企業は勝手に稼いでくるし、生活保護という最低限のセーフティネットはある。効果を出せない経済政策に関しては税金の無駄遣いはしない、という政策なのではないかと思っていて、その方針でアリだと私は思います。何なら「経済対策はしません」とアナウンスした方が良い効果があるかもしれません。

投資妙味のある通貨ペアは?

——円安はさらに進むという解説をしていただきましたが、投資妙味のある通貨ペアは何かありますか?

坂本:そうですね。円安、つまり強いドルが継続するので、米ドル/円はもちろん、ユーロ/ドルなどのドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペア)でいいんじゃないですかね。

直近ではメキシコペソ/円が正解でした。原油高、利上げ、日本円の弱さなどの要素が重なって大きく上昇したのでチャンスでしたね。ここからはちょっとわからないですが、各国の経済政策を見ながら、ユーロ/ドルあたりが狙い目かと思っています。馬渕さんはどうですか?

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馬渕:私は人民元/円にずっと注目しています。

坂本:なるほど。

馬渕:チャイナの株は下がっていますが、人民元/円にはあまり影響がなくて、ほぼ米ドル/円と同じように上がっている。さらにスワップももらえるので、かなりプラスになっています。連休前に手仕舞いしようかとも思っていますが、まだ上がっているので注意深く見ています(編注:対談時点2022年4月13日)。円を見ていればほぼ同じ動きなので、やりやすいと思いますね。

中国経済の先行きについては、良いニュースと悪いニュースが巡回していますが、アメリカに対抗する勢力であることは間違いないと思っています。ロシアは揺らいでいますけど。なので、基軸通貨のドルが強い、アメリカが強いというのが根底にありますが、中国も成長していくと見ています。

あとは、インドも良さそうですね。中国は人件費が高くなってしまったので、インドに資金が流れている。なので、両方見るとよいかと思います。

坂本:あとは、株価指数で取引するなら、相対的に割安な日経平均がよいかと思っています。ナスダック売り・日経平均買いは案外おもしろいんじゃないかな。さらにドル建てなら、円安が進めばさらに利益が上がるという利点もあります。

個別銘柄であれば、「消去法円安銘柄」を探すことですかね。円安のマイナスの影響を受けない企業を探すということです。為替と関係なく、内需だけで回っていて、マンパワーで稼ぐ企業は伸びると思っています、人材派遣とか。

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馬渕:「消去法円安銘柄」はわかりやすい!私はDX銘柄が売られすぎかなと思っています。年末にかけて戻りそう。って、どんどん脱線しちゃいますね(笑)。

——話題は尽きませんが、円安と日経平均株価の展望、影響を受ける業種や通貨ペアなどがよくわかりました。本日はありがとうございました!

リスクを限定して「攻め」の投資ができる!話題の株価指数ノックアウトオプション

さらに円安が進む相場でどう資産を守って増やせばよいのか。ここからはマネーボイス編集部が、いま投資家の間でFXや株価指数トレードにおいて「リスクを限定できるから攻めの投資ができる」と話題になっているアメリカ No.1 FXプロバイダー FOREX.com(フォレックス・ドットコム)の『ノックアウトオプション』について解説します。

ノックアウトオプションとは、最初に最大損失額(損切りが確定するノックアウトレベル)を決めて、ドル円・ユーロ円・日経225・NYダウ・ナスダックといった原資産をトレードするという、非常にシンプルなオプション取引です。含み益については、取引時間中であれば、いつでも確定することが可能です。

「これって普通のFXや株価指数CFDとどう違うの?」とお思いの方も多いことでしょう。実際にFXや株価指数CFDとほとんど同じ感覚で取引することができますが、大きな違いは2つあります。

特徴その1:最大損失額を最初に決められる(利益は限定されない)

1つは、ノックアウトレベルという「最大損失額を最初に決める」という点です。

トレードをしたことのある方はわかると思いますが、損切りというのは非常に難しいもの。それを意思の力ではなく事前にシステマチックに決定することによって、想定を超えた損失を避けることができます。

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また、「最大損失額 =(イコール)オプション購入金額」となりますので、最大で自分がどれぐらい損をするのか、事前にリスク許容値を設定することで、わかりやすく「透明性の高い」取引が可能となります。

特徴その2:資金効率が良い(小額から取引できる)

また、もう1つは、少ない証拠金で取引ができるという点が挙げられるでしょう。たとえば、通常のFXではドル円を1万通貨取引きするために、最低でも4〜5万円の証拠金が必要となります。

しかしノックアウトオプションの場合は、自分の決めた最大損失額が購入金額となりますから、同じ1万通貨の取引であっても、最小で2,000円程度から取引が可能です(さらに1,000通貨単位の取引にも対応しているため、最小200円程度から取引が可能)。日経225などの株価指数トレードでも数千円から取引が可能で、夜間・祝日でもほぼ24時間トレードができることが強みと言えるでしょう。

このように通常のFXや株価指数CFDよりも少ない資金で同じ数量の取引が可能なことから、「資金効率が良い」ということが言えるでしょう。※購入金額(最大リスク金額)が小さいと、ノックアウトされる可能性が高いというリスクもあります。

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この「透明性が高く」初心者でもリスクが見えやすくリスクをコントロールしやすいこと、少ない資金でも「資金効率の良い」取引が可能ということが、ノックアウトオプションの大きなメリットとなります。

この他、通常のFX取引では逆指値でスリッページ(指定レートで約定しないこと)が発生して想定外の損失を負うこともありますが、ノックアウトオプションはオプション取引であるため、最初に決めた以上の額を損することはありません。

ウクライナ情勢や各国の金融政策によって乱高下を繰り返す「荒れ相場」で大きく資産を増やしたい投資家にとって、週をまたいだ「窓開け」においても損失が限定的である点は非常に魅力的です。

リスク管理を徹底できて、少ない証拠金で取引ができる。この「ノックアウトオプション」を上手に活用することが、荒れ相場を追い風に資産を増やせる勝ち組投資家になるための条件となりそうです。

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2021年12月にリリースした株価指数取引を記念してキャンペーンをスタートします。
2022年4月1日~2022年6月30日23:59(日本時間)の間に、下記2点を全て達成した方が対象となります。

① JPinfo@forex.comにキャンペーン登録情報を送信
 ※件名に「新規口座開設キャンペーン」と記載し、お名前と口座開設に利用するメールアドレスを記載し送信してください。
 ※FOREX.comから受領メールを受け取り次第、登録完了になります。
② FOREX.com口座の新規開設 + FXと株価指数の両方を取引
 ※MT4口座は対象外 
 ※①と②は順不同

■新規取引キャンペーン(6,000円)
FX・株価指数口座において提供されているすべての通貨・銘柄(新規・決済の両方の取引)が対象となります。
本キャンペーンは新規開設口座が対象となります。 キャンペーン開始(2022年4月1日)以前にお申込済みの口座は対象外となりますので、ご注意ください。
上記の①と②のいずれかを達成していない場合、キャンペーンの対象外となります。

■株価指数取引量に応じたキャッシュバックキャンペーン(最大10万円)
株価指数取引量に応じて付与されるキャッシュバックの計測は、2022年4月1日から2022年6月30日23時59分59秒までの株価指数総取引量(米ドル換算)に基づき計算いたします。

■共通
キャッシュバックの反映時期は、2022年8月末頃を予定しております。当キャンペーン に関する該当状況等に関する回答はできませんのでご了承ください。
通常の方法と認められない取引手法を用いた場合、契約内容や取引口座の各規定に反すると当社が認めた場合、本キャンペーンの対象外とさせていただきます。
他のキャンペーンとの併用はできません。 重複する場合は、金額が多い方のキャンペーンを適用させていただきます。
口座を解約された場合、対象外とさせていただきます。
当キャンペーンは、同一住所で一口座を対象とさせていただきます。 同一住所で複数の 口座が対象となる場合、初回取引が最も早い口座を対象とさせていただきます。
本キャンペーンは、法令等の変更などで予告なしに内容の変更または終了する場合がございます。
本キャンペーンを悪用し、不正行為で利益を得る行為を行ったと当社が判断した場合に は、該当口座を解約し、本キャンペーンの対象外とさせていただきます。

【概要】
商号等:ストーンエックスフィナンシャル株式会社
金融商品取引業:関東財務局長(金商)第291号
加入協会等:一般社団法人 金融先物取引業協会 会員番号1539
日本証券業協会

外国為替証拠金取引(FX取引)、CFD取引及びオプション取引(以下、「すべての取引」といいます。)は、元本および収益が保証されているものではありません。FX取引及びCFD取引はレバレッジを利用して取引代金に比較して少額の証拠金で取引を行うために、相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、思わぬ損失が発生する場合があります。オプション取引の場合、予測と反対方向に外国為替市場が動き原資産価格がノックアウトレベルに達すると価値はゼロとなります。想定した前提と異なる場合や金利調整額、円転レートの変動により、口座残高がマイナスとなるリスクがあります。

文:マネーボイス編集部
image by:FOREX.com, マネーボイス編集部
PR:FOREX.com by ストーンエックスフィナンシャル株式会社

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