2024年1月1日から新しいNISA制度が始まり、「貯蓄から投資へ」という政府のスローガンのもと、日本の投資環境は大きな変革を迎えました。そして2月22日、日経平均株価は1989年の史上最高値である3万8,915円を更新。さらに7月11日には4万2,000円台に達し、投資家の間で高揚感が広がりました。
しかし、喜びも束の間、7月末から8月初旬にかけて市場は大きく崩れ、8月5日には4,451円安の3万1,458円を記録。この下落幅は、1987年のブラックマンデーを超える過去最大のものとなりました。史上最高値からわずか1か月足らずで1万円を超える乱高下は、まさに天国から地獄。この暴落により、多くの個人投資家が損失を抱えたのはもちろん、著名な経営者が信用取引で数十億円の損失を出したというニュースも報じられました。
こうした混乱のなか、個人投資家はどのように立ち回るべきなのでしょうか?これからの相場はどう動くのか。シリーズ30万部突破のベストセラー『株の学校』の著者である窪田剛氏に、荒れ相場を乗り切るための戦略や日経平均5万円の可能性について、マネーボイス編集長がインタビューを行いました。
激動のマーケットにどう対応すべき?窪田剛氏の実践的アドバイス
日経平均5万円どころか10万円も?個人投資家が持つべき心構え
プロフィール:窪田 剛(くぼた つよし)
株式トレーダー・投資家・経営者。スイングトレードをメインに手がける。トレーダーとして相場と向き合うかたわら、トレードスクールの講師としても活躍。エンジェル投資家としてベンチャー企業に出資するほか、社会貢献活動にも力を入れる。
——(マネーボイス編集長)本日はよろしくお願いいたします。まず、8月月初の暴落から短期的に大きく反発しましたが、直近・年内の株価はどうなると考えているでしょうか、展望や動揺している投資家に向けてアドバイスもお願いします。
窪田氏:再度下落して二番底をつける可能性もあるでしょう。逆に大統領選までに大きく株価を下げることがなければ、再び高値を目指すと考えています。
ただ、上昇や下落を予測するよりも相場に合わせてポジションを取ることが重要だと考えています。上か下にトレンドが出てきた場面、例えば、日経平均が4万円を超えてきたら買い、再び下げて3万5,000円を割れたら空売りする、持っているポジションはいったん手仕舞う、などですね。
窪田氏:また、特に気をつけて欲しい点としては、長期の投資と短期のトレードを明確に区別することです。企業の業績や配当を踏まえた投資であれば、下がったほうがたくさん買えますから、チャンスと考えて淡々と買うだけです。トレードなら、相場の上下、目標に合わせて売買します。この長期投資と短期のトレードの区別をしない、もしくはわからないままで株式投資に取り組み、損失を繰り返す人がとても多いのが現状です。ですので、私が講師を務める『株の学校ドットコム』では、長期投資と短期トレードの違いや、その違いを理解して株式投資に取り組むことの大切さを教えています。
——今後、日経平均が5万円に到達する可能性については、どうお考えでしょうか?長期的な展望、また、どのような状況・条件が揃えば日本株は上昇していくでしょうか?
窪田氏:日経平均が5万円に達する可能性は十分にあると考えています。ポジティブな見方をすれば、倍以上の10万円も視野に入るでしょう。実際にアベノミクスが始まる前の日経平均は8,000〜9,000円という水準でしたが、3〜5倍の水準になっていますからね。
日本市場では海外投資家の比率が高まり、この外圧によってROE(株主資本利益率)の改善や企業の効率化が推し進められており、日本企業も「ちゃんと稼ぐ」体制が整いつつあります。M&Aや構造改革を進め、経営の基礎体力が強化されるといった条件が揃えば、10万円は決して夢の数字ではないでしょう。
逆に暴落した場合はどこまで下がる?どう備えるべきか?
——逆に暴落した場合、どこまで下がるでしょうか?「失われた30年」のように、日本の株価が上がらない状況が長期にわたって続く可能性はあるのでしょうか?
窪田氏:マーケットが暴落する可能性は常に存在しています。何らかのショックがあれば、大幅な調整はあり得るでしょう。どこまで下落するかは状況や要因にもよりますし、コロナショックのような経済の混乱を予測することは難しいですが、マーケットに合わせて適切にトレードを行うことでリスクを管理することは可能です。
窪田氏:投資において最も重要なのは、資産をいかに守るか、損失をいかに抑えるかという点にあると考えています。増やすことも大切ですが、それ以上に、資産を減らさないこと。リスク管理を徹底し、資産を守るために取るべき具体的な行動について、情報発信していますので、ぜひ学んでいただけたらと思います。
——荒れ相場が続く場合、投資家が取るべきアプローチはありますか? 荒れ相場の中で、個人投資家が取るべき具体的な行動や戦略について教えてください。
窪田氏:現在のような荒れ相場では、キャッシュポジションを持つことが重要だと考えます。市場が不安定な時期には、キャッシュを確保し、次のチャンスに備えることが賢明でしょう。あえて荒れた海に乗り出さず、マーケットが安定するのを待つというのも立派な戦略の1つです。
いま注目すべきセクター・銘柄は?
——いま投資家が注目すべきセクターや銘柄があれば、教えてください。テーマである「日経平均5万円」と関連して、今後注目すべき分野についてお伺いしたいです。
窪田氏:日本は世界一の超高齢社会と言われますが、だからこそ省力化技術の発展が急務ですし、資金が集まりやすいと考えています。作業負担を軽減するロボティクス分野やそれに伴うAI、ドローンなどの技術が注目すべきセクターと言えるでしょう。
また、円安やインバウンド需要の増加により、観光業やホテル、百貨店などのセクターはすでに注目されていますが、引き続き成長が期待できます。
国で言えば、インド市場が大きくなっていく可能性は高く、投資するのであればインドの株価指数も選択肢となり得るでしょう。
——ブラックマンデーを超える史上最大の下げ幅を見て、損をしたくないと考える人も増えていますが、「損したらどうしよう…」と不安を抱えている投資家にアドバイスはありますか?
窪田氏:当たり前の話ですが、リスクを分散させることが重要です。
窪田氏:例えば、現在では100株単位で買う必要はなく、1株単位で手数料なしで購入できる商品を活用することで、少ない資金でもポートフォリオを組むことができます。
また、重要なのは資金管理ですね。一気に買うのではなく、少しずつ買って、上がったら含み益が増えて嬉しい、逆に下がっても買い増しができるから嬉しい、こういう状態をキープする。私自身も失敗したので、これはぜひ『株の学校ドットコム』でなくてもいいので、きちんとどこかで学んでほしいと思います。もちろん『株の学校ドットコム』の無料メール講座でも考え方を教えていますので、こちらでも学んでもらえたらと思います。
ポスト岸田で投資環境に変化は?個人投資家が持つべき視点
——「ポスト岸田」「米大統領選」が注目されていますが、この先、政治要因で株式市場はどう動くと思いますか?投資家が注意すべきことがあれば教えてください。
窪田氏:首相・大統領が誰になるかといった政治的要因は、株式市場にとって大きなチャンスです。
例えば、バイデン政権が誕生した時に、再生エネルギーやスタートアップへの支援など、新たな政策が打ち出され、関連銘柄が買われました。投資家はこの時に値動きを見直しておくと良いでしょう。
また、首相・大統領が変わると息の長い相場となる可能性があるので、慌てて飛びつくというよりは、発表をしっかり確認して、相場が落ち着いた段階で資金を入れていけば良いでしょう。
——最後に、投資家へのメッセージをお願いします!日々相場で戦う個人投資家へ向けて、心構えや成功の鍵についてアドバイスをお願いします。
窪田氏:最初に方針を明確にして株に取り組むことですね。
例えば、長期的に株を保有する前提の投資であれば、その方針に沿って持ち続ける、買い続けることが重要です。ここで短期的な値動きに振り回されて、上がったから、下がったからといってすぐに売ってしまっては、将来得られるべき利益が得られなくなります。
逆に短期トレードのつもりで買ったのに、言い訳をしながら延々と持ち続けて大きな損失を出してしまうのも、「株あるある」ですけどね(笑)。
窪田氏:こうした基本的な取り組み方を、まずは身につけていただきたいです。そのために私たちも情報発信を続けていますし、個人投資家の皆様の成功を少しでもサポートできることになれば、というのが何よりの願いでもあります。
(窪田氏が実践しているトレード戦略は、以下のフォームから無料のメール講座に申し込むことで学べます。さらに今なら「明日上がる銘柄がわかる」電子書籍もプレゼント中!ぜひご登録ください)
投資とトレードは別物。あなたが学ぶべきは?
インタビューの中で窪田氏は、「株で一番重要なのは稼ぐことで、そのためにトレードを学んで欲しい」と強調していました。多くの投資インフルエンサーや一般の投資本では、PER(株価収益率)や利益率などの指標に焦点を当てるあまり、「株で稼ぐ」という本質が見失われがちであるとも指摘しています。
事実として、現在の業績をもとに企業の将来性を正確に評価するのは難しく、コロナのような経済的混乱やショック相場がその将来性を一瞬で覆してしまうこともあります。企業の成長が予想通りに進むことは稀で、リターンを得るまでには時間がかかるのも現実です。
多くの人は、20年・30年後の資産形成を目指すよりも、可能であれば半年後や数年以内に資産を増やしたいと考えていることでしょう。であるならば、NISAや長期投資だけに固執する必要はありません。短期トレードのスキルを身につけることで、より迅速かつ効果的に資産を増やすことが可能となります。
そのスキルをしっかり学べるのが『株の学校ドットコム』です。さらに、無料のメール講座に登録すると、窪田氏著作の電子書籍が手に入ります。この書籍では、①流動性、②ボラティリティ、③株価チャートという3つの条件を組み合わせることで、トレードで利益を上げるための実践的な銘柄の選び方が解説されています。
これらを詳しく知りたい方は、まずはメール講座してみてはいかがでしょうか。やみくもに投資に取り組むよりも具体的な銘柄選びやトレード戦略を手に入れることが、成功に近づく一歩になるはずです。
【株取引を行う際の手数料・リスクなどについて】
「株の学校ドットコム」(運営会社:株式会社トレジャープロモート)で提供している株式投資、株式トレードに関する講座内容を参考に株取引を行う際には、お取引される証券会社にて所定の手数料や必要経費等が掛かる場合があります。また、株取引にあたっては価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。
・手数料等
国内上場有価証券等の売買等にあたっては、お客様が取引される証券会社により所定の手数料や必要経費等が掛かる場合があります。手数料等は証券会社毎に異なりますので、詳細につきましては、お客様が取引される証券会社のWEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。
・価格変動リスク
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・信用リスク
国内上場有価証券等の発行者又は保証会社等の業務・財産の状況に変化が生じた場合や、裏付け資産の発行者又は保証会社等の業務・財産の状況の変化が生じた場合、国内上場有価証券等の価格が変動することにより、投資元本を割り込み、損失(元本欠損)が生じるおそれがあります。
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文:マネーボイス編集部
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