あなたは、仕事の時間をどう分配していますか? ビジネスマンにとって「時間を作ること」が能力を左右するといわれています。でも、「何も仕事の合間にしなくても…」と思われがちな行動を取る人は多いのではないでしょうか? そんなあなたに、無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さんが、時間を効率よく使うためのコツを紹介しています。
遊びに見える仕事
誰でも1日に24時間という限られた時間がなく、そこからいかに時間を生み出すかということは、ビジネスマンにとっては非常に能力が問われることです。物理的に時間を生み出すことはできないから、「切り詰める」「並列する」などの工夫で余裕を作り出さなければなりません。
そういうことに理解がない人と付き合っていると、時間ばかり取られて、すごく損をしてしまいます。だから、時間を生み出す工夫に対して「そんな暇があるんだったら」とか「そんなに急がなくても」などといってくる人とは、距離を置いたほうがいいでしょう。
私は仕事中にふらっと美容院に行ったりするので、「そこまで仕事が暇なのか。暇な時間があっていいですね」と皮肉じみたことを言ってくる人がいます。暇だと思ってもらえるのは願ってもないことなのですが、ああ、この人にとっては美容院に行くというのは暇な時間にやることなんだな、と思ってしまいます。
私はいつも、仕事場の近くのある美容院に行きますが、周囲には他にもいろいろと美容院があるのに、その美容院だけにしか行きません。それはなぜかというと、ヘッドスパの専用ルームがありヘッドスパをじっくりできるのがそこだけだからです。
「ヘッドスパまでやるのか。なおさら暇か」と思う人も多いでしょうが、そう思われても仕方ありません。でも、その美容室に行くのは、髪が伸びた時というより、「じっくり考えなければならないことがある時」です。
例えば、3つの企画に同時並行して取り組んでいて、1つの企画立案に各1時間かけるとしましょう。でも企画立案というのはじっと思案にふけって関連することを思い出したり考えを整理したりする、そういう頭しか動いていない時間もあって、それが各1時間のうち20分あったとします。3つの企画を3時間以内に取り組むとして、20分間考え、20分間整理し、20分間仕上げる、ということを3回繰り返すことにしますよね。
それで3時間じっと作業机に座るのもいいんですが、飽きっぽくて集中力のない私はそれよりも、あちこち場を変えて仕事をしたくなります。そこで、ちょうど髪も伸びてきたことだしと、美容室に行ってヘアカットに加えて40分のヘッドスパコースに入ったりするわけです。
どうしてそんな時間ができるのかというと、考えるだけならヘッドスパをしながらでもできるので、3つの企画の考える時間20分間を合わせたら60分間だから40分のヘッドスパの時間が取れるのです。
そして、考えを整理する時間が20分間で、それを3つの企画分を足すと60分になりますが、考えを整理するのは、美容師さんに髪を切られながらiPad miniで行うことができるのです。
で、企画書を仕上げたり執筆したりするのもタブレットやスマホでできればいいのですが、私の場合はそれはPCのほうが圧倒的に早いので、ヘッドスパや散髪が終わってから、仕事場に戻って、考えたことや整理したことを一気にまとめ上げるのです。
そうすれば、仕事場でじっと仕事をしていた時と同じ時間で全く同じだけの仕事ができているのに、並行して髪も短くなって頭もすっきりしている、という状態になっているんですね。
これは自分なりに、試しにやってみたら「ものすごく効率の良い時間の使い方だった」から今でもちょくちょくやっていることなのですが、「仕事中に散髪に行くなんて、サボってる」「しかもヘッドスパなんて、調子に乗りすぎている」なんて思う人は、もう多分理解してもらえないので、別に理解してもらおうとも思いません。
カフェに行くのも、カフェでできる仕事があるからで、散歩に行くのも、散歩中にできる仕事があるからで、そっちのほうが結果として時間的効率がいいのであればそっちを選ぶのが当たり前だと、私は思います。
「うどんを練りながらアイデアを練ったほうがいいアイデアが浮かぶんです」
「若い女の子とデートしていると、若い女の子のマーケティング情報をめちゃくちゃもらえるんです」
という、すごく効率的な時間の使い方をしていて、「何こんな忙しい時にうどんを練ってるんだ」「女の子とイチャイチャしている暇があったら」などと「それは暇な時にすること」と思う人とは、距離を置いておくのがいいでしょう。
そして、めちゃくちゃ仕事ができる人に対して、「あの人は、いつもサボっているから、仕事をテキトーにやってんじゃないの?」などと思い始めたら、自分もそんな距離を置かれる部類の人間になりつつあると自覚するべきです。
仕事にもなってて、複数の情報や発想が得られて、しかも楽しい、なんていう時間の使い方は、最高なのです。
「遊びながら仕事をしている」わけではなくて「他の人には遊びに見える仕事」がある、ということを、意識しておくといいでしょう。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
・社内や取引先で、「めちゃくちゃ仕事ができるけれどけっこう遊んでもいる」というイメージのある人は誰か。ノートに列挙してみる。
・彼らが「遊んでいる」ように見えることをノートに書き、今年中に「そこから仕事に役立っていること」を聞きに行ってみる。
image by: Shutterstock
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