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スター・ウォーズ最新作公開直前の激アツ座談会、全部見せます!

SF映画の金字塔として、知らない人はいないといっても過言ではない「スター・ウォーズ」シリーズ。その最新作が去る12月18日に公開されました。今回はまだ見に行ってない人のために、『映画野郎【無料メルマガ版】』で公開直前に行われた座談会をまるごとお届けいたします。「もう見たよ!」という方も楽しめる、ディープで熱い、期待感満点のトークが展開されていますよ!

期待度MAX!「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」公開直前トーク

KANTO:今回のシネトークですが、2015年末2大洋画大作の第2弾としまして、12月18日に解禁となる「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の公開直前トークと題して、色々議論を交わしていこうと思います。という訳で、「スター・ウォーズ」のネタなので、勝手に私から始めますがよろしいですね?

じょ~い小川(以下、小川):なんか、新鮮ですね(笑)。でも、適任ですのでそのままよろしくお願いします!

原口一也(以下、原口):ヨロシクお願いします! 「スター・ウォーズ」といえば、編集部ではKANTOさんが一番詳しいから、自分らは勉強させていただく感じになるかと(笑)。あ、あと読者の皆さん、まだ全員この時点で新作は観てないので、レビューに期待しないでください。あくまでも公開直前の期待感を語るトークになっております。

KANTO:この3人の中では、圧倒的に僕の沸点が高いのは仕方ないです。なんせ、前作は1983年でしょう? 気がつくと、32年も経っているじゃないですか!

小川:え? 前作、というか「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」ってちょうど10年前じゃない? 32年前ってどういうこと?

原口: スター・ウォーズファンの間では新3部作って評判良くないみたいだから、ひょっとしたら無視してる?

KANTO:まあ、一般的には「シスの復讐」が2005年だったので、10年ぶりのスター・ウォーズシリーズということになっていますけど、今回はストーリー上エピソード6ジェダイの帰還の続きですから、やはり32年ぶりというのがピンときますよ。

原口:なるほど、確かに今度の新作は、エピソード6から30年後っていう話だったよね。やっと物語が先に進んだわけですな。

小川:なるほど、6から7なら確かに32年ぶりね。

KANTO:でしょ? 30年のブランクはありながらも、オリジナルキャストが再出演しているし、世界観もそのまま踏襲しているじゃないですか? 新3部作というのは、プリクエルと言って、エピソード4・5・6のキャラクターの活躍する前の時代が描かれているだけに、今回の新作とはほとんど関係ない時代といってもおかしくないですよ。日本史でいったら、戦国時代と平安時代くらいの時代格差の感覚なんですよね。先祖が誰で、どんな活躍をしたとか知らなくても、ストーリーは進みますよね。

原口:まあ、これから初めてスター・ウォーズシリーズを見て予習しておこうかという新しいファンの人でも、ぶっちゃけエピソード4・5・6だけ見ておけば問題ない、といえますな。新作を控えた今、じわじわと子供の頃に初めて映画館でスター・ウォーズ体験をした、ワクワク感が蘇ってきてますよ!

小川:ま、ボクは「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」の時は小2だったので、オンタイムでは無視された新3部作だから、正直スター・ウォーズ新作と言っても大作の1つという認識でしかない。ですが、18日のチケットは指定席でちゃっかり買ってますけどね。

KANTO:僕は、エピソード4からリアルタイムで追ってきたファースト世代なので、1983年の夏休みに観た「スター・ウォーズ・サーガ」が、終焉を迎えた時に、何度も泣きました。エピソード4を観た時は小学生の高学年で、まさにウルトラマンや仮面ライダーに没頭していた時。いきなりカッコいいタイ・ファイターとXウィング機のドッグファイトを見させられて興奮しましたし、「エピソード5/帝国の逆襲」は中学生、そして高校生に上がったところで「ジェダイの帰還」と、AT-ATとスノースピーダーの戦いや、スピーダーバイクのチェースシーンは、燃えないのが嘘だろって感じでしたから。

原口:自分もKANTOさんと同世代だけど、エピソード4は小学生だったから、リアルタイムでは観られなかったよ! 親がこういうSF作品に理解がないと連れてってもらえないというか。で、劇場初体験は80年の「帝国の逆襲」から。確か中学生で、地元の男友達4人と話が盛り上がって、連れ立って見に行った思い出がありますわ。ビデオのない時代だからもちろん前作観てなくて、ストーリーはあまり頭に入ってこなかったけど、スケール感ある映像や迫力の戦闘シーンとかには興奮しましたよ。

小川:そうか、「帝国の逆襲」からオンタイムで見た人は当時ビデオデッキとレンタルビデオが普及してないからエピソード4を観ないでエピソード5を観た方がいたんですね。ある意味凄い。

原口:当時はみんなそんなもんだったと思いますよ。小、中学生だと名画座にも行かないし。

KANTO:銀座1丁目にあった幻の大劇場テアトル東京」の70mmフィルムの大画面で「スターウォーズ」(あえて、オリジナルの表記で書きますが)を観た思い出は、今でも鮮明です。小学生や中学生の頃はお金を自由に使えなかったから、それこそ1回しか観ることが出来なかったけれども、高校生になって観た「エピソード6/ジェダイの帰還」は、それこそ6回観に行きました。最後には名画座まで追っかけて。

原口:おお、「ジェダイ」は自分、一番好きなエピソードなんだよね。コメディ色が強くて。イウォークたちのコミカルな活躍に凄くシビれましたね。

小川:旧3部作はエピソード4と「ジェダイ」がすっきりした終わり方ですから、どうしてもこの2つに人気が傾くでしょうね。ただ、「帝国の逆襲」も帝国軍のテーマが多かったり、ヨーダとルークのシーンや後半の展開の流れの良さなど見所もいろいろありますね。

KANTO:だから、それだけ旧3部作は自分にとって特別の映画なんですよ。新3部作も、もちろん何度か映画館に行って観ましたけど、旧作との整合性があまり良くなくて、さらにCG独特の質感やデザインが、旧3部作とあまりにも違っていて、同じシリーズには思えなかったし、今もあまり認めてないんです。全否定までは言いませんが、ストーリーとして「なかったこと」にしても旧3部作に影響がないので、別にいいかなって。

原口旧3部作をリアルタイムでワクワクして見たオッサン世代と、新3部作から入って旧3部作をDVDとかで観ている若い世代とは、旧3部作に対する思い入れの違いはきっとあるかなと思う。確かに自分も新3部作って、そんなに嫌いではないけど、それほどノレなかったというのはある。今言った、映像の質感の違いというのは気になりましたね。

小川:まったくその通りですね。ボクがまさしく新3部作からの「スター・ウォーズ」シリーズ体験だけど、そこらのSFとなんら変わりないし、思い入れがわかないのは入り所が悪いせいですね。

原口:スター・ウォーズ以降のSF映画を同時に見ている世代はきっとそうなんだろうなあ。そんなところでとうとう2015年の今、止まっていたストーリーがやっと先に進むワケですよ! スター・ウォーズの洗礼を浴びてきたオッサン世代がこれに興奮しなくてどうする! っていうことですよね。

KANTO:昨年12月にはじめて特報が発表された時、最初のカットでトルーパーのコスチュームを脱ぐジョン・ボイエガ(フィン役)の「ハァハァ」いう姿に幻滅したのは確かにありました。でも、最後にミレニアムファルコン号とタイ・ファイターのチェースが出て来て、「ウヒョー」ってなりましたね。これで1年持たせられるって。

原口:自分がやっぱりエピソード7の予告編で一番「ウヒョー!」ってなったのは、特報第2弾でシリーズに復活するハリソン・フォードの姿を見た時だなー。チューバッカも一緒にいて、「帰ってきたぞ」ってね。泣けたね。世界中のファンも泣いたってけっこう話題になったけど。メカとか空中戦のあの感じも期待感高まるんだけど、ハン・ソロを演じるハリソン・フォードがまた見られるってのは、堪らない。いくらジイさんになって他の作品でキャリアを積んだとしても「ここへ帰ってきた!みたいな感動がありますよ。

小川:ハリソン・フォードの再登場は個人的にも見所の1つかな。他にもルーク役のマーク・ハミルとレイア役のキャリー・フィッシャーもしっかりといますね。みんな、6070近いのに

KANTO:ハリソン・フォードの出し方を監督のJ・J・エイブラハムズもよくわかってるよね。最近観たハリソン・フォードのインタビューによると、あのシーンは何回も撮り直したほど、こだわり抜いた場面なんだそうですよ。

原口:あとシリーズキャラでいえば、C-3POとR2-D2の名コンビの登場も発表済みで、さすがにメカだから老けたりしないワケだけど、どんな感じで現れるかもすごくワクワクする。

小川:ドロイドのC-3POとR2-D2は全作共通で出る唯一のキャラらしいですね。ある意味「スター・ウォーズ」シリーズの象徴マスコットであり、本当の意味でのクローン戦争からの生き証人なんだろうね。特にC-3POなんか通訳以外何も出来ないけど。

KANTO:僕はそれよりも新しく登場するBB-8に期待してます。この前もプロデューサーと一緒に来日してたけど、実際に動くメカというところで、可愛さも加味して一気に虜になりました。

原口:いつもあれ、どうやって動いているんだって思うんだけど、あれを予告とかプロモーションで大々的に持ち出してくるのは、ディズニーらしいなと思った(笑)。丸くてキャッチーなフォルムで、女性にもウケそうだよね。

KANTO:そこはさすが、ディズニーの魔力ということで。

原口:あとKANTOさんとしては、ルーカスフィルムが買収されて、今回から20世紀フォックス映画からディズニーに配給も変わり、監督J・J・エイブラムスに変わるんだけど、そこらへんの不安はなかったですか?

KANTO:JJは、新「スタートレック・シリーズ」の2本を観て、ああ、この監督なら大丈夫かなって。あのミカンを2個重ねたようなBB-8の生みの親というのも納得してます。昔ながらのファンとして、一番嬉しかったのは、今回ジョージ・ルーカスが一切タッチしてないこと。意外かもしれませんが、2000年代以降のジョージ・ルーカスは、経営者として手腕はあっても、クリエイターとしてはイマイチ力不足でしたからね。新3部作はもとより、「インディ・ジョーンズ」の4作目のストーリーもひどかった。その点、今作は「帝国の逆襲」「ジェダイの帰還」を手がけたローレンス・カスダンが再び脚本を書いてますから、変な展開にはならないかなと。

原口:あとキャストでもうちょっと語りたいんですが、今回からの新主人公、レイを演じるデイジー・リドリーちゃん。こないだ再来日してプロモーションしてくれているけど、可愛らしくていいよね。けっこうヒロインもの好きだから、活躍ぶり期待してます。

KANTO:彼女はいいね。まだ情報が少ないけど少なくとも主演みたいだし。BB-8との相性も良さそう。

小川新キャストについて、「おっ!」と思った方が2人いますね。「インサイド・ルーウィン・デイヴィス/名もなき男の歌」のオスカー・アイザックと、「それでも夜は明ける」でアカデミー賞助演女優賞を獲ったルピタ・ニョンゴがキャスティングされてますね。実績はあれど、一般的にはあまり名がしれていない実力派を使う辺り期待が伺えます。あと、どういう形で出るかわからないけど、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラムやピーター・ジャクソン版の「キングコング」のキング・コング、新しい「猿の惑星」シリーズの猿など「キング・オブ・モーションキャプチャ」のアンディ・サーキスもキャスティングされてますね!

原口:得意のモーションキャプチャーのキャラで二役に挑戦しているらしいですが。彼は他にも昨年の「GODZILLA ゴジラ」でゴジラも演じていたらしく、これだけハリウッド超大作に関わっているのはスゴイ。あと自分としては、キャスト表にサイモン・ペッグがラインナップされているのにも、おっと思ったんだけど……。

KANTO:サイモン・ペッグは完全着ぐるみのエイリアンだから、ぶっちゃけ背景でしょ。

原口:そうか、エイリアン役でのカメオ出演ね。世間的には今、「ミッション:インポッシブル」シリーズの名相棒かもしれないけど、「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ」のボンクラ名優。コメディ好きとしては、彼がどんな感じで出てくるのか期待したかったんだけど、気づかない可能性が高いか。

KANTO:でも、こんな着ぐるみひとつでも、昔ながらの撮影方法映画を撮っているのはエライことです。

小川:今回のキャスティングについて「ほぉ~」と思ったのは、1999年から始まった新3部作と比較してネームバリューにあまり頼らないキャスティングだと思いましたね。エピソード1から3までのメインキャストのユアン・マクレガーナタリー・ポートマンは若手ながらもすでにネームバリューはありましたし、リーアム・ニーソンやサミュエル・L・ジャクソン、クリストファー・リーなどわりと目立つ役のキャストに良くも悪くも豪華さがありましたね。今回の新作では基本的にはそれほど知られてない新人か受賞経験があってもパッと言われてもピンと来ない人が多いということは、作品に力を注いでいるとも見られますね。その代わり、ベネディクト・カンバーバッチダニエル・クレイグといった大物のカメオ出演などニクい演出がありますね。新3部作だったらこのカメオ出演の2人がもっと目立つ役になったかもしれませんね。

KANTO:ジョージ・ルーカスが、映画を丸ごとデジタル化してみて、リアル感が全く感じない工業製品みたいな新3部作を作ってしまったので、今回はその反省を元にロケや実物大、ミニチュアを使って、ちゃんとフィルムで撮影したという、手作りが最大のウリなので、そうしたリアルな「スター・ウォーズ」を出来るだけ大きな画面、例えばIMAXのような劇場で堪能して欲しいですね。ちなみに、僕は今週末、この映画のためだけに、日本一の大画面を誇る大阪の109シネマズ・エキスポシティIMAXで観てきます。「スター・ウォーズ」は、そういう無謀さを無謀と思わせないだけの力があるんです。

小川:ボクは12月18日18時半の世界同時公開で観ます! 全てはフォースの元に

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(原題:STAR WARS:THE FORCE AWAKENS)
12月18日(金)18:30 全国一斉ロードショー!
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式HP

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image by: Helga Esteb / Shutterstock.com

 

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