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やりがいなく辞めたがる新卒の意識をガラッと変えるたった2つの方法

社会人一年生から「やりがい」のある仕事なんてできない、ということは当然知っていますよね? 新入社員がすぐに会社を辞めてしまう…そこには様々な要因がありますが、その一つに現実と「やりがい」とのギャップが挙げられます。無料メルマガ『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』では、新入社員のギャップを埋める方法、また会社が事前にとるべき対策を具体的に紹介しています。

退職につながる危険な「やりがいのある仕事がしたい」

何事も、うまくなるまでには時間がかかります。例えば、今日からサッカーを始めて明日からプロになれるわけではありませんし、英語を勉強しはじめた次の日からペラペラに話せるわけでもありません。そうなるまでには、当然に時間がかかります。これは誰が考えても「当たり前に」わかっていることでしょう。

これは仕事においても同じことです。やりがいのある仕事をはじめからできるわけがないのはみなさんも当たり前にわかっていることだと思います。

ただ、これが当たり前とわかっていない人がいます。それは、新卒の新入社員です。仕事をした経験がない彼(彼女)たちは、仕事はやりがいのあるものだと思って入社してきます。ここにギャップがうまれます。

そして、そのギャップが原因で、場合によっては早期退職につながってしまうこともあります。「最初からやりがいのある仕事なんてできないのは当たり前」は、みなさんにとっては当然のことではありますが(もちろん私もそう思いますが)、それをそのまま新入社員に求めても解決にはなりません。

では、どうすれば良いか?

まずは、選考中にもそのことをしっかりと伝えることです。会社説明会や面接などでは、仕事のやりがいをメインに話すでしょうしそれは必須でもあります。仕事のやりがいで会社をアピールすることは応募者を集め、惹きつけるには絶対に必要だからです。ただ、そこで入社後すぐにやってもらう仕事をあわせて伝えておけば、入社後のギャップを減らすことができます。

例えばそれは先輩社員に体験談として話してもらっても良いですし、みなさんが直接伝えても良いでしょう(ただし、必ずやりがいとセットで話すようにしましょう)。

そして、入社後の対応も重要です。まずは、それぞれの作業に意味があることを本人たちに話すことです。

例えば、会議室のセッティングにしても段取りや気遣いが求められることもあるでしょう。そしてそれは、今後のあらゆる仕事においても必要とされるはずです。それを本人たちにしっかりと教えるのです。

あとは、その作業後に必ずフィードバックをすることです。

「手際良くセッティングできていたね」

「あれは事前にできてるともっと良かったよ」

どんなに単純作業であっても、仕事であれば何かしらフィードバックすることはあるはずです。この、

作業に意味を持たせる

作業後にフィードバックする

の2つを行うだけでも、新入社員のその仕事に対する意識はガラッと変わります

ただ、中にはどうしても意味を持たせるのが難しい作業もあるかも知れません。その場合は、マナーとして教えることも必要でしょう。例えば、「新人の掃除」というのもそうです。

以前にネットの掲示板で「新入社員に掃除をさせる意味がわからない。それで、仕事のスキルが伸びるのか」という書き込みを見たことがあります。確かに私も掃除で仕事のスキルが伸びるとは思いませんが、「年長者に対するマナー(気遣い)」という意味では、仕事にも通じるものがあるのではないでしょうか。それを教えることも、大切な教育になるでしょう。

手間がかかることではありますが、社員の定着にはかかせないことでもあります。

いよいよ3ヶ月後には新入社員が入社してきます。今のうちからご準備を。

image by: Shutterstock

 

『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』
人事歴11年、1200人以上の採用に関わってきた元人事担当で現在は人事コンサルティングを行っている著者が、採用を成功に導く情報をお届けします。「理想論だけでは採用はできない」実際の実務担当者ならではの経験談も交えて、お伝えします。
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