錦織圭選手の活躍で、数年前よりテニスに注目が集まっています。錦織選手に憧れて新たにテニスを始めた方も多いのではないでしょうか。しかし、初心者が必ずぶつかる問題、それは「ボールとの距離感が掴めない」という壁です。無料メルマガ『非常識なテニス上達理論』では、コーチングプロフェッショナルの安藤さんが、独自のテニス上達法を伝授しています。「非常識なテニス」って一体どんな理論なのでしょうか…?
ボールとの距離感合ってますか?
こんにちは! 非常識なテニス上達理論のコーチングプロフェッショナル安藤です。今回は「フットワークメカニズム」についてお伝えします。
みなさんから「フットワーク」と言うお悩みを多く頂きました。フットワークが悪くなる原因として
・早く構える
・踏み込む
・ボールを見る
と言う昔テニスの代名詞の動きがフットワークを悪くしている原因だとお伝えしています。そして、非常識理論が「楽々フットワーク」になる理由が「体幹でのヒッティング」です。
・ラケットに勢いを付けてボールにぶつける必要もなく
・踏み込む必要もなく
・打点が広い為にしっかりボールを見る必要がない
この非常識理論の「体幹ヒッティング」が楽々フットワーク&「ハイパフォーマンスフットワーク」を作るのです。
■ボールとの距離
フットワークの悩みの中に「ボールとの距離感が分からない」「距離が安定しない」「距離感が悪い」などなど、「距離」と言う言葉がたくさん出て来ます。ここでの「距離」とはどこからどこまでの「距離」の事でしょうか?
題名でもあげています「ボールとの距離」、片方は「ボール」ですね。では、もう一方はどこでしょうか? 体? 体のどこ? ラケット? 左手? みなさんどこだと思いますか?
正解は「顔」です。単純にイメージするなら、ワンバウンドで素手でボールをキャッチする事をイメージしてください。手のひらを動かさずに「顔と一緒に動いて行きます」。このイメージで「手のひらにボールが当たらない人」はほとんどいないはずです。このイメージでボールをヒッティングします。
もう少しヒッティングにイメージを近づけるとすれば「顔の前に来たボールを手でパチンとはたくイメージ」です。ここに「打点が近くなる」と言うイメージは沸かないと思います。
■打点の狂い
では「距離が合わない」と言う方の大きな原因を考えると「距離が近くなる」事だと思います。ほとんどの距離のミスは「距離が近い」と感じる事です。この「距離感」には実は大きな落とし穴があります。それは…。
あ! これとても大切なのでしっかり意識してくださいね。
「距離が近い」と感じる事の一番の原因は「距離のミス」ではなく「腕が伸びてボールが近くに感じてしまう」事です。みなさん分かりますか?
これ実はほとんどの距離感に悩まされる人の特徴なのですが「ボールと顔の距離はバッチリ」なのに「腕が伸びてボールを近くに感じてしまった」と言うミスに全く気づいていない事が一番の原因なのです。
■昔テニスは
腕が伸びるシチュエーションには
・相手のボールが深い
・チャンスボールで力が入る
などがなりやすく…。
つまり! 強くボールを飛ばそうとしている時であり昔テニスは大きく打つときは大きく構えます。これらは、ボールの強弱を「腕で調節している人」であり、つまりは! 「腕でボールを打っている人」=昔テニスは、常に腕が伸び縮みする「ボールとの距離感が合わなくなる」打ち方になりやすいのです。【非常識理論】は違います。
■腕とボールの距離
非常識理論の体幹の回転でのヒッティングは、腕に強弱を作りません。そのために腕を動かすこともありません。これがラケットが動かないために「詰まる」と言う感覚が生まれない体幹でのヒッティングの特徴なのです。
非常識理論は、顔からラケットまでの腕が動かないためにラケットと顔の距離が変わりません。
そして! その顔とボールとの距離を合わせたら「体幹を回すだけでボールが打てる」動きとなるのです。これを「フットワーク」に当てはめると、ボールとの距離の合わせ方は、顔とボールが射程距離に入るようにただ「近づいていくだけ」と言うフットワークとなり、ボールを素手でキャッチしに行くだけのようなシンプルなフットワークとなり、これが非常識理論のらくらくフットワークになるのです。
フットワークにボールとの距離を合わせるという余計な項目が増える事が、昔テニスと非常識理論テニスの違いとなるのです。
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