MAG2 NEWS MENU

留年3回、資格なし。それでも就活で苦労しなかった男の自己PR術

『SPA』誌の連載から漫画の企画協力まで、今や各方面から引っ張りだこの人気メンズバイヤー・MBさんが、読者からの質問に丁寧に回答するメルマガ『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』のQ&Aコーナー。今回はファッションを離れ、MBさんと同年代で転職を考えている方から「うまい自己PRの方法を教えてほしい」との質問が。MBさんが自身の就職活動で成功したという自己PR方法とは?

転職する際の自己PRは・・・

Question

ペンネーム:nori

MBさんはじめまして。

昨年12月よりメルマガ購読をさせていただいているnoriと申します。

ファッションを理論的に掘り下げようとされているメルマガは、純粋に読み物としても面白いです。

多くの読者さんがそうであるように、私もMBさん自身に興味を抱くようになりました。

特に、MBさん周辺に「Newtype」や「鈴木みそ」などのファッションとは遠い分野のキーワードが挙がるあたりに、勝手にシンパシーを感じております。

あ、私もファミコン世代なので(アニメ好きでもありますが)。

私は医療福祉の分野で働いています。

いまの職場の給与・人間関係(いわゆる横の繋がり)は申し分ありません。

しかし上司や組織の方針(縦の繋がり)、自身の体力面の問題で、最近とみに「転職」という道を考えてしまいます

いざ転職活動に踏み切ると、自分には「何もない」ことに気づかされます

資格はもちろん、知識もない。技術もない。

10年の業界経験があるとはいえ、ただダラダラと働いていただけの気がしてなりません

MBさんは、ファッション業界でご活躍されていますね。

もしMBさんがいずれかの企業・団体に「自分を売り込む」とき、MBさんなら何をお話しされますか。

ご自身の企画やモノではなく、「自分自身のプレゼンテーション」で、何を伝えていらっしゃいますか。

平たく言えば、入社試験の自己PRみたいなものです。

こうした質問を周囲の人間にすると

「世知辛い世の中だよな」

「もっと自分自身を高める努力を」

「いい年して何をいまさら」

などと、的外れな言葉ばかり返ってきます。

私にとってMBさんは異業種の方なのですが、業種など関係なく、人として尊敬できる方に聞いてみたいのです。

何やら掴みどころがない質問で申し訳ありませんが、ご回答いただけると幸いです。

今後のご活躍を心から祈っております。

それでは失礼いたします。

 MBの回答

ありがとうございます。

「鈴木みそ」さんなどの下り、嬉しいです。

世代が一緒なのかも知れませんね。

質問の意図を掴みかねているので・・・書かれていることに素直に答えることにします。

私も別に技術も資格もないですよ。資格は自動車免許くらい??

技術も別にないです。

PC詳しそうにしてますけど別に対して知らないです。

詳しいのは好きなファッションのことだけです。

ただの「服バカ」ですよ。それも頭おかしいくらいに研究肌なだけで。

だから私ももし就職活動する機会があったら質問者さんと同じ条件ですね。

でも実は私、大学生の頃の就職活動ではなんと一件たりとも落とされたことがありません

実は私は3回留年しています、明らかに他学生と比べてマイナス要因があるにもかかわらず、一度も面接で落とされていません

結局就職活動は3次まである企業の面接で1次面接の直後に電話が鳴って「いますぐもどってきてくれ」と言われて行ったら「採用させてくれ」とお願いされて終結しました。他に流出する前に採用しなければ!!と思ったんでしょうね。

もし今就職活動するとしても同じです。

自分をそういった場で売り込むとしたら

結果出せるので、出せなかったらクビでいいです。

くらいの勢いで喋るでしょう。

学生の頃の就職活動でも同じ様なことをひたすらしゃべりました。

私は就職活動する時に考えたんです。

「多くの人の中から自分を選ぶのだから、他の人と差別化できてなければいけないはずだ。他の人のマイナスポイントは一体どこなんだ・・・??」と。

で、出た答えが

「皆自信がない」「皆決断が遅い」「皆他と同じことをしようとする」

などでした。

だからそれを全て逆手にとりました。

自信満々で、決断が早く、他人とまるで違うことをすることを自分のメリットとして据え置き、主張しました。

就職活動で言ったからには実行しなきゃいかんので、入った会社で社内ベンチャーを立ち上げてゼロから数億円の売上をわずか1年ちょいくらいで作りました。

(一人当たり売上高がそこまで大きくない会社だったのでこの数字は社員の平均売上の10倍以上でした)

転職でもそうだと思いますが自分をプレゼンテーションする時に「自信がない」のは最大のデメリットです。

人事もやってたことがありますが、一番採用しないのはオドオドとしている自信のない方でした。

自信がない人は何を言っても説得力が生まれません

自信をつけるためにもう一度ご自身のキャリアを考え直してください。

「だらだらと10年間続けた」という言葉がありますが言い換えれば「10年以上同じ業界で酸いも甘いも経験してきた」「ひとつのことに打ち込むととめどなく追求できる」なんてことも言えるわけです。ポジティブに自信に変換して自己PRしましょう。

自分を否定するのではなく肯定する姿勢でキャリアを見てください。

そこから自分の自信となるポイントを幾つか掴んでそれらを主張できれば面接なんてちょろいですよ。

だって多くの方は自信がなくオドオドしてるんですから。

image by: Shutterstock

 

 『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断
著者/KnowerMag MB
現役メンズファッションバイヤーであり、月間60万PV以上を誇る人気サイトKnowerMag運営者。
読んで実践すれば必ずオシャレになれるメルマガは読者急増中!
 ≪初月無料/購読はこちらから≫

 
print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け