以前ブームとなった「叱らない育児」による弊害がクローズアップされていますが、無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』の著者で教育評論家の親野智可等(おやの ちから)さんは、「親たちは本当につまらないことで子どもを叱る」と真っ向から「しつけで叱る」という行為自体を批判。さらに子どもを叱り続けることで生じる思いもよらない「害悪」を説いています。
子どもを一番いじめているのは親。子どもの人権侵害をするのも親
子どもが叱られている姿を見ると悲しくなります。本当につまらないことで親たちはよく子どもを叱ります。家で叱るだけでは足りなくて、楽しい旅行の最中にも叱ります。今日も新幹線の改札口で子どもが叱られていました。
ついさっきまで、子どもはニコニコ笑顔いっぱいで幸せでした。そこへ親の冷たいひと言…。
子どもから笑顔が消え、悲しみが広がります。満開の花が急にしおれるように、子どもはうなだれます。せっかくの楽しいひとときも台無しです。
親たちには、もし自分が子どもだったらと考えてみて欲しいと思います。そういう冷たい言葉をぶつけて欲しいと思うでしょうか?
子どもの立場になって考えてみてください。相手の立場に思いをやって考えることが思いやりですね。
自分が子どもだったら嫌なはずです。自分が嫌なことを相手にしてしまう…。そういうのはもうやめましょう。
とてもシンプルなことです。自分がされて嫌なことは相手にもしない…。人間が人間らしく生きていくためのもっともシンプルな基準です。それなのに、なぜ自分の子どもには守れないのでしょう?
叱るのは子どものためだからというのは言い訳です。本当は相手が弱いからです。親は圧倒的な権力者であり、子どもは無力です。
弱い相手を一方的に攻撃する…。これは親によるいじめです。親による子どもへの人権侵害です。
親にいじめられている子は、弟や妹、あるいはクラスの弱い子をいじめます。親がいじめを教えているのです。
image by: Shutterstock
『親力で決まる子供の将来』
5年連続でメルマガ大賞の「教育・研究」部門賞を受賞!家庭教育メルマガの最高峰。教師生活23年の現場経験を生かし、効果抜群の勉強法、子育て、しつけ、家庭教育について具体的に提案。効果のある楽勉グッズもたくさん紹介。「『親力』で決まる!」(宝島社)シリーズは30万部のベストセラー。
<<登録はこちら>>