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上空から突然「ナマズ」が!? 世界の空から降ってきた「変なもの」

アメリカのフィラデルフィアで、公園を歩いていたLisa Lobreeさんの頭上に降ってきたのは、なんと「ナマズ」。先日CBSニュースでも取り上げられ、話題になりました。空から魚が降ってくるなんて、想像もつきませんよね。でも、空から「変なもの」、つまり本来降ってくるはずのないものが降ってくる事象は、実はそんなに珍しいことでもないようです。それにしてもなぜ、こんなことが起こったのでしょうか?

空から降ってきたナマズが直撃、予測不可能の事態に騒然

Lobreeさんは、その日フィットネスのイベントに参加するためにフィラデルフィアにあるフェアマウント公園を歩いていたそう。

すると、近くの木の葉が何やらカサカサ音を立てるのを聞いた直後に、空から降ってきた「何か」が彼女の頭部を直撃したのです。

「とてつもない異臭がしたから、多分その物体は私の頭から顔、そして首に当たったのだと思うわ。とにかく臭かった」と彼女は証言しています。

幸い大事には至らず、Lobreeさんは顔に小さな切り傷と少しの腫れを負っただけにとどまったとのこと。

「事件当時はあまりの衝撃にヒステリックになっていたけど、今では笑い話のネタとして使える出来事に思えるようになったわ」と語ります。

こちらがそのニュース映像。

ナマズが降ってくるなんて!

こんなものが不意に空から降ってきた時の衝撃は計り知れません。

実は世界各地で観測されている、「変なもの」が空から降ってくる謎の現象

今回話題になっているのはナマズですが、実はこれまでにナマズに限らずさまざまなものが空から降ってくるという現象は、世界各地で起こっていたというから驚きです。

以下にその一部をご紹介。

大量の蠕虫 (ぜんちゅう) 

2007年ノルウェーで空から降ってきたのは、大量の蠕虫。

いわゆるミミズなどがもつれた状態で落ちてきたと言います。

image by: NRK

これが当時のニュース記事。

ううう、気持ち悪い!!

2007年11月、ワシントン州のハイウェイを走行中だった夫婦のミニバンのボンネットに落ちてきたのは、重さ600ポンド (約272キロ) の「だったそうです。

どうやら近くの崖から転落したと見られており、何だか可哀想。

生きたサメ

2012年に米カリフォルニア州のゴルフ場に生きたままのサメが降ってくるという珍事が。

image by: Sky News

サメを捕まえた鳥が誤って途中で落としてしまったという説が浮上していたそうですが、ちょっと信じ難いですよね。

肉片

ケンタッキー肉の雨事件というものをご存知でしょうか。

1876年、米国ケンタッキー州で突然赤身肉の断片が数分にわたって空から降ってきたという摩訶不思議な事件です。

image by: Scientific American

当時、『ニューヨークタイムズ』紙でも大々的に取り上げられたこの事件。

実際にそれを口にした人は、羊あるいは鹿のものだったと証言していますが、一方で、熊肉だと主張する人もいて、一体何の肉だったのか、真相は闇の中。

人間

2012年ロンドンで発見されたのはぐちゃぐちゃになった状態の男性

警察の調べによると男性は20~30歳で、殺人の被害者だと断定されました。

しかしその後の調査で、男性の傷は殺人によるものではなく、「かなりの高度」からの落下が原因だと判明。

身分証明書がなかった変わりにアフリカ・アンゴラのお金を所持していたため、現場近くのヒースロー空港からの飛行機から落下したものと思われるとのこと。

一体どういう理由でそのような事故が起こったのかは不明ですが、想像するのも恐ろしいですよね。

「Fafrotskies (ファフロツキーズ) 」現象の考えられるいくつかの原因

超常現象研究家のアイヴァン・サンダーソンが、「空からの落下」を意味する英語「Falls From The Skies」から略語をつくり、「Fafrotskies (ファフロツキーズ) 」と呼ばれるようになった、空から変なものが降ってくる現象

その原因には、複数の可能性が考えられています。

1)竜巻説

1913年11月にオーストラリアのニューサウスウェールズ州キリンディで竜巻から魚が降ってきた事例や、1918年8月にもイギリスのサンダーランドにあるヘンドン地区で玉筋魚 (イカナゴ) が竜巻に巻き上げられて降ってきた事例などがこれに当たります。

確かにこれなら合点がいきますよね。

2)鳥の食べこぼし説

先ほども鳥がサメや肉片を落とした可能性について述べましたが、これは降ってきたものが鳥の餌になるものほど数が少ないものに限定されます。

3)大量発生説

魚などと同様、空から大量に落下してきたと見られる生物の例に含まれるのが「カエル」。

この説はカエルの説明として有効であり、長年カエルの研究をしているイギリス・ケント怠惰区のリチャード・グリフィス博士によると、一般によく見かけるヨーロッパ・ヒキガエルなどは非常に繁殖力が強く、短期間で莫大な数に増えることがあるそう。

例えば気候の変化などによって大量に繁殖したカエルが人間に目撃される場所に突然現れれば、それを見た人は空から降ってきたと勘違いするかもしれません

実際、カエルに関しては、空から落下してきたところを誰かが目撃したケースが少ないようです。

 

このように現象の原因については諸説ありますが、降ってきた生物が落下地域から数十キロ~数千キロも離れた場所にしか生息していなかったり、特定の場所に限定して何度も降ってきたり、といった事例については、合理的な説明がなされていないままだと言います。

超常現象として片づけるのは簡単ですが、実際にこのような現象が身近で起こったらと考えると、本当に不気味ですよね。

image by: Shutterstock

Source by: CBSニュース, Oregon Live,  About.com超常現象の謎解きNAVERまとめNRK

文/貞賀 三奈美

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