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ヒット商品を作り出す魔法などない。成功者には「共通点」がある

2016年のヒット商品ランキングが発表されました。毎年多くのヒット商品が登場する一方で、日の目を見ずに消えていった商品も無数に存在します。無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者でマーケティング戦略コンサルタントの中久保浩平さんによると、数々の商品開発の現場を見てきた経験から「思い通りの結果を生み出している人たちには、ある共通点がある」とのこと。ヒット商品を生み出せる人たちが持つ「共通点」とは、いったい何なのでしょうか?

ヒット商品を出したい!繁盛したい!

2016年、今年も数々のヒット商品がランキング発表されました。ポケモンGOが1位、2位は大ヒット映画『君の名は。』、そして、3位にIQOS。個人的に面白いなぁと思ったのが、消費財として唯一ベスト10入りしたレノア本格消臭。

毎年このように必ずヒット商品が出てきます

ヒット商品は、大手企業の豊富な投資のもとに組まれた戦略によって出るものもあれば、そうではなく、小さなところから芽が出て広まっていったというものもあります。

ということで、どうせ新商品を開発するなら、必ずヒットする商品を! せっかく商売やるなら、そりゃ繁盛店にしたい! せっかく新しく仕入れるならお客さんにウケル商品を! 今の時流がこれだとすれば…次代はこれだ! などと思っている人も少なくないかも知れません。

いや、思っているだけでなく、過去には新しい事業を立ち上げたり、新商品や新サービスを開発しようと時間も人もお金もたくさん使い企画し、計画を立て、準備を進めて動き出した人もこれまでに私が関わってきた中でも少なからずいらっしゃいました。

実際、実行に移すこと自体に問題はありません。むしろチャンレジすることが素晴らしいことです。ですが、やはり問題はあるのです。

どのようなことかというと、1つ、カタチになりだしたときや商品のリリースが決まったりしたとき、新店舗のオープンが迫ったりしてくると、テンションがその時点でマックスになるのです。

そして、いざ蓋を空けてみると「あれ~?」、思っていた結果と全然違うはめに。繁盛どころか、猫や犬すら寄り付かない状態と化します。

企画をしたり準備をしているときは楽しいのですが、実際にやり始めてみると、まったく想像通りに行かないというのはよくある事です。考えてみれば、単純な話で、世界中の商売人、ビジネスマンが日々凌ぎを削りヒット商品やサービスを生み出すために奔走し、磨きをかけています。

あるいは繁盛店にするために死に物狂いで考え行動しています。しかしながら、実際にヒットを生み出したり、繁盛店になれるのは一握りの企業やお店だけです。

「これはイケル!」と確信を持っても全然売れない、なんてのはよくある話。「これで行こう!」となって話を進めたものも企画倒れなんてのもよくあります。

ということは、みんなが毎日試行錯誤し、これは「イケル」「売れる」という確信がいかに曖昧であるかってこと。実際にイケル、売れる、ヒットする、繁盛する、なんて確信は企画、準備段階では分かるはずもありません。

「これがヒット商品を生み出す秘訣だ」
「これが繁盛店を作り出す方法だ」

などのテクニックやノウハウなどもあてになりません

では、実際にヒットしている商品や繁盛店はどうなの? ってことですが、そこには色々な要因が絡み合っているので、一言で「これだ」というような秘訣や魔法は一切ありません。

ただ、これまでに様々な経営者のご相談を受けてきた中で、思い通りの結果を生み出している人たちには、ある共通点があります。

それは企画、準備段階での考え方です。

実際にその商品は売れるのかどうか? 実際にその店舗は繁盛するのかどうか? もしダメだったら、どうしよう? そんなことは考えていても口に出しません。

実際に売れるかどうか、繁盛するかどうかなんてものはやってみないと分からない。だからやってみる。ダメだったらダメなりのデータを取ることができるので、その分、貴重な経験を積むことができる。それはやってみたから得られたデータ。やってみたという体感があったからこそ得られた財産。次にそれを活かさない手はない。という新たな発想、思考、行動力に繋げている、そんなシンプルなことを繰り返しているだけです。

また、企画や準備段階でのテンションは、ほとんどの人が上がりますが、それはあくまでスタッフを鼓舞するためのものである、ということを十分に認識しています。そのあとは至って冷静。客観視しながら舵取りをします。

まとめてみると、新商品にしろ、新店舗にしろ、新サービスにしろ、新規事業にしろ、企画や準備段階で

「やらないリスク」と「やってみるリスク」
「やらないデメリット+メリット」と「やってみたデメリット+メリット」

それらを比較し、必ず後者を選ぶのです。さらに、企画や準備段階で、決して確信せず、全ては実践の中にあるという考えを持っています。実践の中で、商品やサービス、店舗だけではなく思考や判断、行動力といったシンプルなことを磨き続けて成果を生み出しているのです。

今日のまとめ

『ヒット商品や繁盛店を作り出す秘訣や魔法はない。』

・周りにあるヒット商品や繁盛店を思いつくままリストアップする。
・リストアップしたものがどうヒットしていったのか?なぜヒットしたのか? インターネットから得られる情報以外で調べる。
・上記を参考に自社の新商品、新サービス、新規事業などの企画を考えてみる。

image by: Shutterstock

 

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