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3年も働いたのに何の専門性も身につかない人は転職などできない

昔から「石の上にも3年」といいますが、新卒入社の人が転職を考えるようになるタイミングは「入社3年目」が非常に多いとか。しかし、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさん曰く、「3年も働いていて、アピール出来るだけの専門性を持っていない人は結構いる」とのことで、そういった人達は「頭を使わずに仕事をしている」とバッサリ。さらに、様々な事例を挙げて、どんな職種でも3年で専門性を身につけられる方法を紹介しています。

3年も働いているのに専門性をアピール出来ないの?

転職活動って、早い人は新卒で入った会社で3年くらい経過した頃に始まることが多いんです。これは多くの先輩が、「せめて3年はガマンした方が良いよ」ってアドバイスをするからじゃないかと思うんですが、中途採用をする方も、25~26歳で、社会人経験3年程度の人には魅力を感じるのか、会社によっては活発にリクルーティングをしたりします。

サラリーマン時代、上の方のエライ人がどこで聞きかじったのか、第二新卒なる単語をヘビロテで使い出して、その結果そういう年齢層の人を中心に採用活動をやらされたことを思い出しました。でも第二新卒に限らず、職務経歴書に3年タームで色々な経験が書かれているケースって多々見受けられるんですよね。

私的にはそういう経験がひとつでもあれば、面接の座持ちはいくらでも出来ました。だって3年間何かひとつのことを仕事として、業務としてやった経験があるのなら、ここから私の知的好奇心を満たしてくれるようなイベントとか、思い出とか、感心する話とかがあって然るべきですから。ところが中には、そういうアピールが出来ない人、つまりアピール出来るだけの専門性を持っていない人っているんですよね。私には信じられないのですが…。

マクドナルドで3年間バイトしたって、それはそれで専門性が身に付きますよ。フィレオフィッシュを一口食べた瞬間に、そのポーション(白身魚のフライね)が揚げてからどれくらい時間が経っているのか、ショートニングはどれくらい劣化しているのか、バンズ(パン)のスチームの具合が適度なのかどうか、という判断が出来ますから。同様にビッグマックを食べても、レタスの量は規定通りなのか、バンズの焼き加減はどうなのか? なんてことが分かるというのは、これは立派な専門性ですから。

セブンイレブンのバイトだって、あそこはその意味では日本で最先端の流通業なんですから、学べることはたくさんあるはずなんです。弁当の発注ひとつにしたって、効率とか、未来予測(来客数の予測)とかがシステムとしてキッチリ出来上がっているはずなんですよ。そこで真剣に働けば、自分が将来流通業で仕事をした時に、応用出来るノウハウが蓄積されるはずなんです。なんたって、セブンイレブン以上に進んだ会社は無いんですから、中小の流通業はセブンイレブンのノウハウを転用するだけで、生産性が上がり、エラーが減るはずなんです。

つまり、仕事というのは、どこでどのような仕事をやっても、(それが横展開出来るかどうか、汎用的かどうかは置いておいて)何らかの専門性が身に付くのが当たり前なんです。もし3年も働いているのに、そのアピールが全く出来ないのであれば、それは頭を使って仕事をしていないという証明みたいなもので、そういう人を採用しちゃダメなんですよ。そういう人って、能動的とか、自発的とか、自律的という概念の真逆に位置していますから。

逆に言えば、そういうことを意識して仕事をすれば、3年でいっぱしのプロになれるということです。正確に言えばプロらしく見えるということで、新社会人になる人は、まずはここを目指すべきだと思うんです。だってこれが出来ないと転職に困りますし(私ならそういうおバカちゃんは採用しませんから)、これを目指して仕事をするだけで他の人の数倍の速度で成長出来ちゃうんですから。

やらなきゃ損だと思いません?

ちなみに、日系の図体の大きな会社って、未だに入社1年くらいはコピー取りとか雑用がメインだったりするんですが、それならそれでコピー取りのプロを、雑用のプロを目指したら良いんです。ちなみに雑用って、幅が広くて深みがあるもので、FAXを配るとか、弁当を買いに行くとか、ホテルの予約をするとか、領収書を書くとか、その程度の仕事だって、真剣にプロを目指してやると、ワザとして成立するものなんですよ。

弁当買って来て、と言われてお弁当が必要な人の顔を見ただけで、誰がどういうお弁当を求めているのか、飲み物は何を求めているのか、温かいのが良いのか冷たいのが良いのかというのを、相手に訊かずにビシッと買って来られるようになるまで、どれくらいの修行が必要だと思うんですか。そのレベルになるために、どういう努力が必要だと思うんですか?

ホテルの予約だって同じです。人には嗜好というのがあって、それを理解して、さらに仕事の状況を理解して、さらに予算も考慮して最も適切なホテルをアレンジ出来るようになるには、どういう思考が必要なのかって考えてみたら良いんです。

本気で仕事をするってそういうことで、これを3年もやればスタッフ全員の好みが頭の中に入り、お店やホテルの人とも仲良くなり、さらに裏情報まで手に入ったりするはずなんです。そうならないのであれば、あなたがその仕事をテキトーなやっつけ仕事でイヤイヤやっているからなんですよ。

どんな仕事だって専門性はアピール出来るというのはそういうことなのです。

image by: Shutterstock

 

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
著者/佐藤しょ~おん
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て無料で公開。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信する。
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