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共産主義の中国で「不動産」を買うとどんな税金が取られるのか?

お隣の国ながら、なかなか「庶民の暮らし」が見えてこない中国。ならば現地に住んでいる方に聞くのが一番! ということで、無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』の日本人著者・ジンダオさんに今回伺ったのは、上海の不動産の「税金」事情。意外、と言っては失礼ですが、ジンダオさん曰く「庶民には有り難い税のルール」があるそうで…。

中国の不動産税は家族構成と平米がキー。不動産税【房产税】

自宅玄関に刺さっていたこんな紙。

要するに「私の会社の不動産を販売したいので興味がある方は連絡を!」との事なのですが、ここに書かれている「税少」の文字。

以前の記事で間取りや「房价(fáng jià)住宅価格」についてはご紹介したのですが、そう言えば、中国の「部屋の税金」ってどうなってるの? 調べてみようと思って訪ねたのは「MONEY VOICE」の記事「『中国不動産バブル崩壊』はウソ? ホント? 上海で『街の不動産屋さん』に聞いてみました」で紹介した近所の「吉旺不動産」へ。

今日もニコニコ顔の邱さんご夫婦に突撃質問を開始! いつも突然の質問にも快く応えてくれる頼れる方達なのですが、中国の不動産には「二種類の税が存在しているのだとか。

まず一つ目は「契税qi shui)」と呼ばれる不動産購入時の税金。日本で言うと事の消費税のようなもの。上海の場合は、一軒目は購入額の1%で二軒目は3%、外地人は二軒目の購入はNG、上海戸籍の人のみ二軒目購入がOKらしいです。

二つ目は「房产税fang chǎn shui不動産税」と呼ばれる税金。毎年支払いを行うそうで、日本の固定資産税にあたるようですが、日本とちょっと違うのが対象となる条件。

住人一人当たり60平米未満の場合は無税」なのだとか。例えば3人家族の場合「180平米」までは「無税」。超えた部分の平米に対して税を支払うのだとか。

この計算方法は二軒目の自宅を持っている場合、仮に3人家族で一軒目100平米、二軒目が200平米だとすると、平米数を合算した300平米から3人家族の「無税」にあたる、180平米を減算した120平米が「税対象」となるのだとか。

また基本的な税のルールは中国全土で一緒と思うけど、税のパーセンテージや支払い額や平米数は多分、省や地方で違うと思うよ。との事でした。

日本でも購入時には消費税があり、購入した資産に対しては、固定資産税がある訳ですから、日本とあまり大差がないようにも思えますが、平米数が小さいと払わなくていい」というのは、中国独自のルールかも知れません。

これって「大きい家」イコール「お金持ち」という発想からとすると、意外と庶民には有り難い税のルールなのかも知れません。

今日の振り返り!中国語発声

房产税(fang chǎn shui)不動産税の振り返り!中国語音源はココから

契税(qi shui)不動産取得税の振り返り!中国語音源はココから

ジンダオのここだけの話

今現在は外国人が不動産購入は出来ないようですが、私が住み始めた2005年当初は外国人でも購入が可能だったようで、今でも中国人から「買っておけばよかったのに」と言われる事が。

確かに当時購入していれば5倍から10倍くらいにはなっていた可能性が。2016年現在も上海に住むことになると分かっていれば、買っていても良かったのですが、今でも上がり続ける上海不動産。

あとどの位まで伸び続けるのでしょうか。サスガに現在の価格で購入する勇気はありません。

image by: Shutterstock

 

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