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怖い実話。取引先にも遠慮しない「草食系社員」のビックリ行動

近年では英語圏や中華圏でも認知されつつあるという「草食系男子」。そんなタイプの人間を雇ってしまったとある企業の社長の嘆きが無料メルマガ『ビジネス真実践』で紹介されています。メルマガ著者でマーケティング戦略コンサルタントの中久保浩平さんと、クライアントである社長のやり取り、愕然とさせられるエピソードの嵐ですよ。

草食系男子、最強説

久しぶりにお会いしたクライアントとの会話。

「いつもメルマガ読んでます。僕のことをいわれてるのか? と思うことが結構あるんですけど(笑)」

「だって社長のことを言ってるんですから(笑)」

とまぁ、談笑しつつ、本題へ。

社長「実は最近困ったことがありまして…」

「と、いいますと?」

社長草食系男子、ってやつです」

「草食系男子? ですか。」

社長「そう、草食系男子。もう、僕には理解不能です」

「詳しく聞かせてもらえませんか?」

社長「新人の若い子を2人雇ったんですが、これがもう大変でねぇ。何が大変かっていうと、なんというか我々の常識、社会で当たり前とされていたことが全く通用しないんですよ」

「たとえば?」

社長「年末年始に取引先から忘年会、新年会と次々お誘いを受け、顔を出させてもらったのですが…。まぁ席に着くのはいいんですが、目の前に取引先のお偉いさんが座っていて、そのお偉いさんが、うちの若いのに、先にビールを注いでくれたんです。先に注ぐのが礼儀…とも思ってみてたんですが、そのあと。ご返杯しないんですよ。もう、恥ずかしくて恥ずかしくて(汗)。でね。聞いたんですよ。彼らに。『なぜビールを注いでくれたあと、注ぎ返さなかったのか?』って。すると、なんて言ったと思います?」

「なんて言ったんですか?」

社長「えっ、そんな決まりなんですか? だって。椅子からずり落ちましたよ(苦笑)」

「へぇ~、今の若い子ってビール注ぎ返さないんですね」

社長「そうなんですよ。僕らの時代は、誰彼教えてもらったってことはないですけど、普通注ぎ返すと思うんですけどね」

「そうですよねぇ」

社長「他にもね、取引先にしゃぶしゃぶに連れてってもらったとき。お鍋とお肉がテーブルの真ん中に置かれても、しばらく取引先と話がはずんだんで手をつけずに待ってたんですよ。で、話がひと段落して、さぁ食べようってことになって。でも、こういうときって、取引先の人が料理に手を付けてから手をつけるじゃないですか?」

「そうですね」

社長「それを、あの野郎、イの一番に『しゃぶしゃぶ』ってやったんですよ」

「えっ、一番にしゃぶしゃぶしちゃったんですか?」

社長「そう、一番にしゃぶしゃぶしたんです。席についてた全員が目をまん丸にしてましたよ。さすがに頭に来てしまいましてね、トイレに連れて行って説教しましたよ。それでもね、こういうんです。『そんなマナー教えてもらったことない』って」

「凄いですね、彼」

社長「はい、もう頭が痛くて」

タバコを灰皿にもみ消しながら、

社長「だから周りの仲間にも色々聞いてみたんですよ。最近の若い子ってどう? って。するとみんな、『そんなもんそんなもんそれが草食系や(笑)』って。もう笑い事じゃないですよ。他にはね、そのしゃぶしゃぶの後、みんなでキャバクラに行こうってことになりまして。それだったら、彼等もまぁ喜ぶだろうなって思ってたら、道中、僕に言ってくるんですよ。『キャバクラなんて行って何が楽しいんですか?』って。オイオイ(汗)、取引先もみんなで楽しもうって空気になってるのに…。もう、出てくる言葉がなんというか、熱がないというか、若いのにノリが悪いというか…」

「そりゃぁ、鍛え甲斐のある子を入れましね」

社長「いやぁもう大変ですよ」

「それで、仕事ぶりはどうなんですか?」

社長「それが、仕事はコツコツまじめにはやってるんですけど、お客様とコミュニケーションが全く取れないんですよ。内気なのかどうなのか。こないだもね、引渡しの際、あれこれお客様から説明を求められたんですけど、相手の聞いていることを流し自分が言わないといけないことだけを言うんです。慌てて僕が入って対応したんで、なんとかなりましたけど。でね、そのあと、『お客さんに聞かれたことに対してちゃんと応対するように』って言ったら、『だって、社長、これを説明しなさい、って言ってたじゃないですか』って。そういうことは言い返してくるんですよ。だから、『お前は言われたことしか出来ひんのか!』って叱りましたよ。それにね、取引先からも言われたんですよ。『あいつは客前に出したらアカン!』って。」

「取引先に言われるのはマズイですね」

社長「そうなんですよ、他社の話で似たようなことが以前ありましてね。いわゆるマナーというか、社会で常識とされてることをきちんと出来ていないヤツのいる会社とは取引しないってことで、お得意先を1社、失ったってことを聞いたんですよ。うちもそれが心配で心配で」

「教育のあり方、やり方や仕事とは何かを伝えることの大切さなど、全てを抜本的に見直すいい機会ですね。その彼等が一人前に育ったら、社長の会社まだまだいけますよ。」

社長「そうなるよう、がんばりますんで、またご指導下さい」

「もちろん。それにしても草食系…恐るべしですね」

社長「ええ、恐るべしです。」

■今日のまとめ

『社会の常識、マナーを明確にする。』

image by: Shutterstock

 

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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