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「変わり者」「異質な会社」が、最後は大成功をおさめる理由

あなたの近くにもきっと一人はいる「変わり者」や、何であんな割に合わないことをやってるのか疑問に思う「異質な会社」。一見浮いた存在に思える両者ですが、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で戦略コンサルタントの中久保浩平さんは、そういう存在こそ「一本筋が通った必要とされる存在」だと、意外な、しかし納得できる論を展開しています。

変わり者

あなたの周りに「変わってますね」と言われるような人、いませんか?

たとえば、みんながいう事に対していつも反対の意見を持っているようなご意見番のような人とか、みんなが好んでやらないことを率先してやっていく人など。実はそういう人こそブレない人であり、突き抜けていける人なのです。なぜなら、自分の中で絶対的な価値観を持っていて意識的だろうが、無意識であろうがその信念に沿っているからです。自分に対して純粋で素直な人、といえるかも知れません。

こういう人は周りの人から中々理解が得られないように映りがちですが、実はその行動力に感化されたり、個性や感性に触れ、共感を覚えた人達は、その人の下へ集まり、決して浮気しません。ガッチリと心を掴まれるのです。つまり、「変わった人」と呼ばれるのは周囲では一見、理解の得られない人でも実は、圧倒的に信頼を得ることの出来る人なのです。小泉純一郎元首相が典型的な例です。

そして、これは人だけに当てはまることではなく、会社やお店にも当てはまるところがあります。たとえば、同じ業界や地域の中で、「あの会社は変わっている」というレッテルを貼られていたとします。しかし、その「変わっている」という異質な部分が、実はプロとして1本筋が通り必要とされる存在にしていることがあるのです。

同業者がみな、価格の値下げや付加価値サービスに躍起になっていてもどこ吹く風。流されることはありません。みなが周りを気にして商売、ビジネスをしている中、涼しい顔して信念を貫き、商売、ビジネスをしていけるのです。ですから、同業や地域の中でも異質な存在として見られます。でも、そこに惹かれてお客様は集まってくるのです。

で、他社から見れば、「なぜ、うちはこんなに価格を下げているのに、いつもあそこに負けるんだ」とか、「付加価値となるサービスを提供しているのに、なぜ、何もやっていないあの会社にだけお客が集まるんだ」と妬まれるようになるのです。

こうした妬まれるほどの異質な存在であることにより、今度は、他業界の異質な会社やお店と巡りあっていきます。たとえば、同業者が絶対に手を出さないような材料を仕入れて、利益を度外視し、品質だけにこだわるという洋菓子店があるとします。手間隙かけずに、一定のクオリティで提供できればいいと考えている同業者は、「あの材料に手を出すなんて馬鹿だなぁ~」と影でいいます。

ですが、この洋菓子店とおなじくらい、品質を追求し手間隙かけているという、他業界の製造会社や職人さん達が、目をつけて、「一緒に出来ることがあるんじゃないか?」と考えアプローチするようになっていきます。もちろんその逆もありです。そんな所から、信念を持った者同士が繋がり、新たな企画や商品が出来たりコラボレーションが生まれたりして評判となっていくのです。

変わっている人変わっている会社やお店、そういった異質な存在であることが、やがて業界で突き抜けた存在になっていきます。さらに、こうしたことがプロ同士を引き寄せあい本物の人脈となっていくのです。

■今日のまとめ

『異質な存在となることがブレず強い会社となる。』

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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