赤提灯に「居酒屋」の文字。まるで日本の風景のようですが、お店があるのは中国・上海です。今回、無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』の日本人著者・ジンダオさんが潜入したのは、今中国で人気の日本式居酒屋になぜか「ビートルズ」の要素をふんだんに取り入れたお店。気になる店内の様子は?
甲壳虫乐队(jiǎ qiào chóng yuè duì)ビートルズ
何故か日本とイギリスの融合、少々不思議の空間でした。
上海夏の朝の一コマ。出先のオフィスビルの一階で太極拳を楽しむ中国人の方達。そんな中国人の横にあるカンバンに注目。
赤ちょうちんに「居酒屋」の文字。中国では日本食が大人気に。元は日本人向けだった上海の居酒屋も、中国人の若者が押しかける店舗も登場。
中国で日本食に火が付いた理由もヘルシーで健康的なイメージと、連続ドラマ化され人気の漫画「深夜食堂」が中国人に浸透したのも、日本食や居酒屋の認知度を上げた大きな要因です。そうなるとお金に鼻が利く中国人、日本食屋をオープンする人たちも。現在は「なんちゃって」日本食屋をオープンさせる人も多いのですが、残念ながら日本食の料理法や本来の味付けが分からない場合も多く、また調理の手間が面倒と言うことで、安直な発想ですがスタンド式の立ち食べ「寿司屋」をオープンする中国人が多いです。
何が「安直」かと言うと、冷凍魚を解凍してカット。シャリ握って、ネタを乗せて、さ~完成! と思っているようなのです。本来、寿司道は奥が深いのですけどね。
さてカンバンの居酒屋、何故か店舗名が「THE BEATLES」すっごく気になる……、と言うことで店舗に訪問してみました! 新規オープンという事で店舗前にはお祝いの花が陳列。店舗前には、やはり「ビートルズ居酒屋」の文字が。
店内に一歩足を踏み入れてみると、そこにはビートルズの壁! バンドも行えるのかマイクとスピーカーも準備されています。店内は感じの良い居酒屋の作りですが、至る所に「ビートルズ」グッズが。意外に名前だけでなく、店内もビートルズにこだわっています。
唐揚げ定食38元を注文。15分程度で運ばれてきた定食メニューは飾り方にもこだわりがあるようでした。
実は意外に点数が高かったのはスタッフのサービス。キビキビした動きと、お客の動きを見ていて、比較的早い段階でコチラを気にしてくれています。
全体のメニューを見てみたのですが、串焼きを売りにしている居酒屋のようですが、残念なのは「ジョン・レノンつくね焼き」「リンゴ・スターもも焼き」「ジョージ・ハリスンサラダ」「オノヨーコパフェ」など、ビートルズに関係するメニューが一切なかった事。
ちなみに中国語で「ビートルズ」は「甲壳虫乐队(jiǎ qiào chóng yuè duì)」ビートルズメンバーの中国語は以下となります。
● 约翰·列侬
Yuē hàn Liè nóng
ジョン・レノン(John Lenno)
● 林戈·斯塔尔
Lín gē Sī tǎ ěr
リンゴ・スター(Ringo Starr)
● 保罗·麦卡特尼
Bǎo luó Mài kǎ tè ní
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)
● 乔治·哈里森
Qiáo zhì Hā lǐ sēn
ジョージ・ハリスン(George Harrison)
今日の振り返り! 中国語発声
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约翰·列侬(Yuē hàn Liè nóng)ジョン・レノン(John Lennon)の振り返り! 中国語発声はコチラ
ジンダオのここだけの話
謎のビートルズ居酒屋、既に上海の他の場所でも営業されているようで、上海以外にも嘘かマコトか支店を準備中。
中国人オーナーによる店舗でしたが、定食の構成や味付け、飾り付けなどこだわりもあり、本文にも書きましたが、スタッフの動きも中々。
上海という街だけを考えると、やっぱりレベルアップをしていっている、と言わざるを得ません。
今回はお昼の訪問でしたが、次回は夜のビートルズ居酒屋に潜入してみたいと思います。