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大人気のふるさと納税、そもそも自治体は「寄付金」を何に使ってる?

近年ブームになっている「ふるさと納税」。各地方自治体も地域の特産を活かした返戻品を用意しており、一体どこの地方自治体に納税したらいいのかお悩みの方も多いのでは? 今回は、先日東京ビッグサイトで開催された「ふるさと納税大感謝際」の様子を紹介します。各自治体が創意工夫を凝らしたブースを出店しており、納税先にお悩みの方には参考になること間違いなしですよ!

どこに寄付したらいいのだろう

東京ビックサイトで開催された「ふるさと納税大感謝祭」に足を運んでみた。「寄付すれば、返礼品がもらえて、なおかつ節税できる」という仕組みは誰にとっても魅力的。各地の選りすぐりの品物を選べるということで(本当は、寄付する市町村を選ぶのだが)、わくわくする気分も味わえるのだから。

しかし、私も含めて、どこに寄付したらいいか、よくわからないという人も多い。自分の出身地や縁のある場所が一番かもしれないが、残念ながら、故郷はこの仕組みに熱心ではないという場合もある。また、お得な返礼品のあるところを選べばいいと言われても、それだけで寄付先を選んでいいのか? という気もする。本来のふるさと応援の意味とは違うのでは? それなりに人生経験を重ねてきた世代であるが故に、つい、そのあたりは真面目に考えてしまうのだ。

そこで、ふるさと納税に関心はあるものの、まだ実行はしていない私自身が寄付したいと思える市町村を見つけるには・・・という観点で、会場を巡ってみた。

試食して、品物を確かめて

何を基準に見ていったらいいのだろうか。しばらくは当てもなく、会場をぶらぶらしてみた。

人気があるのは、やはり試食の用意があるブース。黒豚、牛肉、魚介類、スイーツとどこも行列。あっという間に「これ以上、並べません」の札が出る。

試食のある展示には人が群がる

こちらの試食は高級豚肉

しっかり試食をした後で、その場で5万円の寄付をしたという女性3人組に出会った。返礼品はうなぎ、牛肉、サツマイモ、しらすなど数種類。届くのが楽しみだとか。主婦はやはり食べ物の魅力も捨てられないようだ。

埼玉・鶴ヶ島市の返礼品にはNゲージも

もちろん、品物の返戻品も。埼玉県鶴ヶ島市にはミニチュア列車のNゲージがある。動き回る列車を子供たちが興味津々で見つめていた。大人のマニアも多いので、人気が出るのではないだろうか。

岩手久慈市では琥珀掘りに行列

また、岩手県久慈市のブースでは、琥珀掘りにたくさんの人が行列していた。相当な額を寄付しないと琥珀が返礼品にはならないだろうから、せめて、ここで宝探しか。

親子三代でふるさと選び

3世代で来たというご夫婦は息子さんがすでに寄付をしているので、どんなものか見に来たとか。疲れてしまって、あまりブースを回っていない、孫たちがあちこち試食して回っているので、休憩所で荷物番になっているという。家に帰ってから、息子と相談するそうだ。

 

「ふるさと縁結び神社」の鳥居も登場

宇宙創成を解明する施設の建設

今回、私は並ぶ時間を取られたくないこともあり、涙を呑んで試食はパスした。すると、ある表示が目に留まった。

岩手県奥州市「宇宙創成を解明するILCで地方創成を!」

宇宙創成? ILC? 何のこと? ほかのブースとはずいぶん雰囲気が違う。

岩手県奥州市が掲げる表示

早速、ブースの担当者に聞いてみた。ILCとは「国際リニアコライダー」の頭文字。地下約100m、全長31~50㎞のトンネル内で電子と陽電子を光速に近い状況で衝突させると、ビッグバン直後に発生するのと同じような粒子が現れる。これらの粒子を測定して、宇宙や物質が生まれた謎を解明する計画のことだそうだ。

その施設を岩手県から宮城県を貫く北上山地の花こう岩の岩盤に作ろうというもの。2018年には国際機関から承認が下りる予定で、その場所が岩手の奥州市や一関市から宮城の気仙沼までの一直線ということだった。

なんと壮大で夢のある計画!東日本大震災の復興にも寄与することになるのだろう。今のところ、このプログラムへの寄付というわけではないが、今後、考えていくとか。会場に来ている子供たちにももっと知ってもらいたいと思ったのは、私だけではないだろう。

寄付金は何に使われている?

このブースを見て感じたのは、ふるさと納税で大事なのは、その地方が何をしようとして、寄付金が何に使われているのかを知ることではないか、ということ。もちろん返戻品は魅力だが、返礼品ばかりに目が行って、寄付したお金の使い道に無関心ではいけない。

そこで、寄付金をどのように使っているかを明確にアピールしているブースを探してみることにした。この展示会では、正面に各自治体の名前が表示され、横には寄付金の使い道が表示されている。あいまいで大ぐくりな表現のブースと明確に語っているブースの違いが見て取れた。

 

以下は、目に留った利用法。

北海道池田町
「皆様の寄付で厳寒な北海道の冬を越せる白ブドウ品種を開発」

さらにおいしいぶどう酒ができる予感で楽しみ。

山形県庄内市
「地元からオリンピック選手の輩出を目指します」

 

東京オリンピックで活躍する郷土の選手を見たいという気持ちはよくわかる。

 

岩手県北上市「遠距離通学の不安が安心へ!皆様の寄付でスクールバスに乗って通える喜び」

 

少子化、子育て対策として重要案件。

 

岡山県瀬戸内市
「ハンセン病療養所を世界遺産に!」

いわゆる負の遺産も、後世に残すべき大事な遺産である。

 

福岡県宗像市
「特別支援学級にタブレット導入。子供たちひとり一人学習の手助けに」

宗像大社という世界遺産があるが、こちらを表示したところに市民目線を感じる。

 

宮崎県綾町
「国内最大級の照葉樹林を未来につなぎます」

綾町にはそういうものがあるかとという驚きが、なくしてほしくないという思いにつながる。

 

鹿児島県鹿屋市
「赤ちゃん検診で絵本プレゼント!皆様の寄付が人生初の絵本に」

 

大人になっても、その絵本は思い出として、同世代の話題として残ることだろう。

 

たくさんの市町村がふるさと納税のプログラムを出していて、パンフレットやホームページには寄付の使い方が紹介されている。また、どの使い方がいいかを選ぶことのできる自治体も多い。寄付先を選ぶことは、その町や市とつながりができること。その町とどのように関わっていくかを考えることは、その年だけで終わることのない継続した支援につながるのではないだろうか。

 

 

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出典元:ジモトのココロ(ジモココ)

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