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まさに王道。京都で紅葉を愛でる、大人の極上コースを歩む旅へ

春夏秋冬、様々な表情を見せてくれる京都ですが、この時期といえばやはり紅葉。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では著者の英学(はなぶさ がく)さんが、思わず涙するほど美しいという「極上の紅葉コース」を紹介しています。

極上の紅葉コース

私が選ぶ紅葉の極上コースをご案内します。市内から近く、散歩がてら歩いてのんびり周れます。そしてその全てが由緒ある有名な観光名所です。ご紹介しましょう。

この辺りは落ち着いていてとても良いところです。今からでも飛んでいきたい気持ちになります。

まず南禅寺までどう行くかですよね。南禅寺は市内中心部、例えば三条大橋から歩いて20分ぐらいです。地下鉄蹴上駅が最寄り駅ですが、駅から10分ぐらいです。

南禅寺は京都屈指の紅葉の名所です。見どころは小堀遠州作の方丈庭園やアーチ型の水路閣や歌舞伎の「絶景かな!」で有名な三門付近などでしょう。ここだけでも大満足の紅葉の名所です。

また少し足を伸ばすと、塔頭の一つ・天授院があります。枯山水庭園の色鮮やかな紅葉が白砂と緑の苔に映えます。趣の違う書院南庭の池泉回遊式庭園では、水面に映し出される紅葉が鮮やかです。

南禅寺から北に10分弱歩いた場所には禅林寺があります。通称、永観堂です。私は紅葉の名所ではこの場所が一番好きです。京都のどこが一番好きかと聞かれると困ります。時期によっても違うので。でも紅葉時期なら迷わず永観堂が一番好きです。境内の木々は燃えるように赤く染まり、まさに圧巻です。昼間の景色も素晴らしいですが、夜のライトアップを見たときは涙が止まらなかったです。
とても寒い中2時間以上待って入ったのを覚えています。江戸時代から「秋はもみじの永観堂」と言われていたぐらい紅葉で有名な名所です。京都の紅葉は南禅寺と永観堂の2ヶ所だけでもかなりお腹いっぱいになります(笑)。

永観堂の門の前の鹿ケ谷通りを北に少し進むと哲学の道への案内が見えます。右に曲がって若王子神社の方へ行くとさらに北に向かって哲学の道が伸びています(若王子山の上の方には同志社大学の創始者・山本覚馬八重の桜の主人公で覚馬の妻・八重のお墓があります)。この場所は春は桜の名所ですが、秋の紅葉もまた格別です。落ち葉を踏みしめて歩く哲学の道は風情があって癒されます。疎水沿いに映える紅葉はとても見事です。

若王子神社から20分ぐらい哲学の道を歩いていると右側に法然院があらわれてきます。河上肇や谷崎潤一郎の墓所として有名な場所です。ひっそりとした落ち着いたお寺ですが、ここもまた知る人ぞ知る紅葉の名所です。特に参道沿いの紅葉がとても美しいです。山門をくぐると参道の両脇に白い砂を盛った「白砂壇(びゃくさだん)」があります。紅葉が散る頃は趣のある優美な模様に目を奪われます。

法然院から再び哲学の道に戻って北に進むと銀閣寺に到着です。銀閣寺といえば鮮やかな色味のないイメージが強いですよね。地味なわびさびのお寺の紅葉ほどその景色を引き立ててくれるものです。円柱型の砂盛の向月台(こうげつだい)や波紋を表した銀沙灘とのコントラストも見ものです。

銀閣寺の前の道は銀閣寺道です。銀閣寺道は銀閣寺を背にしてまっすぐ東に伸びています。10分も歩けば京大キャンパスの中心、百万遍の交差点が見えてきます。さらにその先は出町柳駅です。

南禅寺から銀閣寺までの紅葉コースは全て歩いて行けます。見物の時間を入れなければ歩いて1時間ぐらいでしょうか。ゆっくり見てまわっても半日あれば十分だと思います。全国的に有名な紅葉名所が比較的近い場所に密集してあり、全て歩いて見られるとても贅沢なコースです。この秋、是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

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いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

image by: 京都フリー写真素材集

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【著者】 英学(はなぶさ がく) 【発行周期】 ほぼ週刊

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