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男性は女性の「年齢」、女性は男性の「年収」で相手を選ぶな

日本でも結婚しない主義の男女が増える中、今も婚活ビジネスの勢いは衰えることを知りません。そんな中、婚活中の人たちは、男性は女性の「年齢」、女性は男性の「年収」を重視することが多いそうですが…、無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』の著者で既婚者でもある真井花さんは、「確かにお金は大切だし、子供がいたら楽しいだろうけれど、本当に見るべきところはそこではない」との持論を展開しています。

目ク●鼻●ソ条件

さて、本日はつまらないこだわりのお話。

こういうメルマガを書いているせいか、「結婚したいはしたいんですよね…」というお話をよく聞きます。

まあね、いまどき日本で結婚していない男女なんてたくさんいるし、しかも異口同音に消極的な結婚願望を口にしますからねえ。聞いている方も耳タコなんですよ。

で、さらに聞いていくと、たいてい引っ掛かるのが

年収 と 年齢

です。女性は男性の年収を結婚の条件に挙げる人が多く、男性は女性の年齢を結婚の条件に挙げる人が多いんです。

年収を要件にするのは、出産と子育てのために稼いで欲しいからでしょう、おそらく。これはよく解るんですよね。日本は男女間の賃金格差がOECD諸国内で最大です。まったくもって日本の恥です。つまり、女性は有能でも稼げないんですよ。しかも出産は女性しかできず、同じキャリアに復帰できるかは職場的にも家庭的にも予測不能なんですから。せめて自分の分も含めた金額くらいを稼いでもらわないと出産にも子育てにも不安が残るというのは、実に筋の通った話だと思います。

他方、男性が年齢を要件にするのは子供を産みやすいからでしょうか。これも予想ですけどね。これも生物的な好みとして、理解できるんですよね。

メスは若い個体の方が妊娠の可能性が高いので、子供を持ちたい男性にとっては、女性の年齢は重要な要件になるんですね。しかも、現在では子育て期間が長くなっているため、そこから逆算するとフツーに驚くような年齢になってしまうんです。ま、これも解る。

ま、とはいえ正直なところ

目ク●鼻●ソ条件

だと思いますが( ̄∇ ̄)。だって、年収も年齢も変わっちゃうんだもん。

まずは年収です。仮にあなたが30代の女性だとして、450万の男性と600万の男性で迷っているとしましょう。正直なところ見るべきところは現在の年収の金額じゃないですよ。年収が高くても、リストラされたり病気で働けなくなったりすれば、あっという間に低年収か無収入に転落していまいます。逆に年収が低くても、これから昇進や転職副業などで上がる可能性はあるわけです。現在いくらなのかということは、とても変動しやすい条件なんですよ。むしろ

の方が重要だと思います。産業界全体からみて、没落していくだろうと思われる業界にいる場合、現在の年収がどれほど高くても長くは続かないはずです。だって没落していく業界なんだから。逆に、イケてる仕事なら、現在の年収がイケてなくても上がる可能性がありますよね。同様に、業界内でのシェアやどういう社風の会社なのかやその人自身の職業観や展望の方が100倍大事です。

そっっか!!! じゃ、どんな業界やどんな職業観ならイケてますか?

とか聞かないように(`ー´)!! コタエをすぐに求めてしまうと、自分で考えないようになってしまいます。挙げ句に、年収だなんていう解りやすいけど、一番アテにならないモノに頼ることになってしまうんですよ。

こういう大切なことは自分で考えるもんです。

結婚生活にお金が必要なのは間違いありません。なので、モンダイは現在の年収ではなく稼ぐ力そのものの方です。どのくらいの稼ぐ力があるのかをいろいろな質問や会話の中から、すこしずつ理解して行くんですよ。

……え? オマエはどうだったのかって?

…うーん。私の場合、「現在の年収」より「稼ぐ力」の方が数十倍大事だということがよく解っていました。また、その稼ぐ力は知性に大きく依存していると考えていました。なので、結果的にはアタマのいい人がイイと思ってましたね。で、アタマのイイってのは、学歴のことじゃなくて「自分がどれほど無知かを知っていること」だと定義してました。ま、これはまた別の回で書くことなんですが、知性ってこういうものだと思うんですよ。将棋界で前人未踏の永世七冠を達成した羽生善治さんは、永世七冠達成のインタビューで、

本質的に将棋をまだなにも解っていない

でしたから( ̄∇ ̄)。永世七冠って、今まで誰1人成し遂げたことのない偉業なんですよ。その彼が彼だからこそ、こう言うんです。知れば知るほど、己の無知さに気がつくものなんですよ。

で、さらに言えば、知性とは読書の数と質だと思っていますから。これは結婚した現在でも、変わらないです。本を読まないオトコは

サル  ウッキキー」

です。たまに温泉に入って観光客を喜ばしてあとは山の木の上で過ごしてください。人メスとつがっちゃいけません。いかん、なんだか横道にソレてきたわ。次は「年齢」をぶった切ります。

男性がこだわりがちな「女性の年齢」要件。いや、もうこれは、どーしたらいいんだってくらい、どーしようもないように思いますね。

この要件の前提になっているらしいのが、「子供が欲しい」ということです。そうすると、より妊娠可能性の高い若い女性の方が好まれることになりますよね。

いや、でもさ( ̄▽ ̄)、マジでツッコミどころ満載なんだけども、まず始めにさあ。

イマイチな性格で浪費家で家事力もなくて、だけど若くてピチピチだからって理由で結婚したとしましょう。で、その女性が子供を産まなかったら!!( ̄□ ̄;;)どうするつもり? イマイチな性格で浪費家で家事もできない女性と数十年も夫婦することになるんですが、コレはかーなり苦痛(TへT)だと思うんですが、どうでしょうか。

は? すぐ離婚する? なるほど、あなたにとって子供を産まないオンナは用無しなんですね。それはそれで性格的にも思想的にもモンダイがありまくりですけどね( ̄∇ ̄)。

逆に、年齢的にキビシーけど性格が良くってあなたのことが好きでちゃんと仕事してて家事も出来る女性と結婚したとしましょう。で、その女性が子供を産んだらカンペキじゃないでしょうか。あるいは子供を産まなかったらカノジョとふたりだけの結婚生活を楽しく送るだけです。

……気がついたでしょうか。年齢を条件にすることの一番のモンダイは

相手を見ていないこと」

です。相手より先に

「子供を産めるかを見てしまっている」

ことです。子供を授かるかどうかは、変動的で年齢が若いからといって必ず子供が産めるわけじゃないんですよ。そんな変動的でアテにならない条件を重大視して、ずっと大切な女性自身を見ないというのは、実に幼稚な考えだと厳しく断罪おきましょう( ̄∇ ̄)。いや、だから

…となると、いろいろ難しくなるんですよ。って、そりゃ難しくなりますよ。だって、条件が厳しすぎる( ̄∇ ̄;;)もん。しかも、結婚と子供を持つことをすり替えて考えているのに、それに気がついていないだもん。

結婚は子供がいてもいなくても成り立ちますマストは相手との生活であって、子供じゃない。子供がいる幸せもあるように、子供がいない幸せもあるんです。そのヘン、分けて考えるべきなんです。

愛だけじゃ結婚生活は続かない。でも、結婚生活を続かせてくれるモノは、数字だけじゃ測れないですよ。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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