MAG2 NEWS MENU

人気のパンケーキ屋が美味しい作り置きではなく焼き立てを出す訳

「行列が行列を呼ぶ」とよく言われますが、ではその行列、お店側が「狙って並ばせる」ことはできるのでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で繁盛戦略コンサルタント佐藤きよあきさんが、人気のパンケーキ屋やラーメン店等の「手法」を紹介しています。

行列が行列を生む、最初の行列の作り方

お店にとって、店頭に行列ができるのは理想的な姿です。お客さまに愛され、求められ、繁盛し続けることを店主の誰もが願っています。しかし、現実は厳しいものです。どれだけ良い商品・サービスを提供していても、行列ができるとは限りません。

なぜ、行列ができるのでしょうか。世の中で見掛ける“行列の原因を考えてみてください。たとえば、飲食店ではどうでしょう。「美味しいから」「安いから」というのは、直接的な原因なのですが、なぜ行列になってしまうのかを考える必要があります。

いまだ流行り続けているパンケーキ。その行列には、1時間2時間並んでいることがあります。そこまで時間が掛かるのは、パンケーキを焼く時間に関係しています。厚さ3、4センチのスフレパンケーキの場合、弱い火でじっくり焼くので、10~20分掛かったりします。提供に時間が掛かればお客さまの滞在時間も長くなります。よって、行列ができるということです。

この場合は、自然に行列ができてしまうのですが、行列は意識的に作り出すことができます。あるケーキ専門のカフェでは、お客さまの注文を聞いてから、ケーキを作り始めます。“お客さまのために作るということが女性ウケして、大繁盛。当然、提供に時間が掛かるので、行列ができます。

ケーキは作り置きできます。その方が、生地とクリームなどが馴染んで、美味しくなることの方が多いのですが、このお店は敢えて注文後に作っています。演出であり戦略です。

また、あるラーメン屋さんは、毎週、限定の新作メニューを出し、SNSで情報を流しています。当然、常連さんが集中し、行列となります。すると、お店を知らなかった通行人が、その行列を見て興味を持ち行列の最後尾へと急ぐのです。

他にも、数量や販売日を限定にしているお店や1日に何度かの定時販売をするお店にも行列はできています。あるいは、“激セマなだけで行列のできるお店もあります。こうしたお店のやり方をマネすれば良いのです。

人びとは、行列に弱いのです。手に入りにくいものは欲しくなるのです。もちろん、ある程度のレベル以上の商品・サービスでなければなりませんが、“行列がその価値をさらに高めてくれるのです。

image by: Shutterstock.com

佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント)この著者の記事一覧

なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座 』

【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け