学歴やコネが無くても年収1,000万円になれるスキルを多くの人に伝えている佐藤しょ~おんさんですが、「受講生が伸びるか伸びないか」は「その人が怠惰な人間なのかどうか」で判断しているそうです。その納得の理由を、自身の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』で明かしてくれました。
今ラクをしたいのか、後でラクをしたいのか
スキルや能力が低いとか、経験や実績が少ないというのは、実はそんなに大きな問題じゃないんです。ライバルとここで差が付いているからといって悲観する必要なんてありません。
私が受講生を見ていて、「この人は伸びるか伸びないか」と判断する材料にこのような要素は全く入っていませんから。私が受講生や部下で唯一大事だと考えている評価ポイントは、
● その人が怠惰な人間なのかどうか
だけです。怠惰という単語は微妙に抽象的でどういう状態を指すのかが人によってまちまちなので、私なりの定義をいうと、
● 後でラクをしたいと考えるのではなく、今ラクをしたいと考える人
なんです。人間誰しもラクをしたい、ラクになりたいと考えるものですが、そのラクを先取りする行為が怠惰なのです。やらなきゃならないこと、やるべきこと、やった方が良いことが人生には繰り返し訪れるわけで、それはいつかは消化しなきゃならないんですね。結局やらずに済んだ、という話にはなかなかならないわけです。
夏休みの宿題だって、やらないという選択肢を行使したらどうなるかというとこれは未来にツケをするわけですから、進学や受験で苦労するに決まってます。つまりこれは後で大変な思いをするということで、早めにやっておけば後でラクを出来る(苦労をすることはない)ということなんです。
そして夏休みの宿題をやるという選択をしても、いつからやるのかという問いが残るんですね。これも同様に、8月の終わりにまとめてやるよりも、早めに終わらせた方が後でラクを出来ることは間違いありません。
人生という長いレースでは、苦労は若いウチにした方が良いと良くいわれますが、それは若いウチに苦労した方が後でラクになるからなんです。
ということが分かっていて、説明もされていて、それなのに後でやればもっと苦労することが分かっていても、「今、ラクをしたい」という選択をしてしまう人を怠惰な人というのです。
そしてそういう人は、将来苦労をしてもそれを乗り越えることが出来ません。時間が経てば経つほど苦労のレベルも上がるので、当初想定していた以上の苦しみを味わうことになるからで、そんな苦しみに耐えられるわけがないんです。結果として、そんな苦しい場面から逃げ出す事になるのです。そうやって苦しみから逃れるという経験をすると、もうなかなかまともな道に戻ることは出来なくなります。
これまた夏休みの宿題を考えたら分かりますよね。8月31日に半分も終わっていなければ、徹夜でやり切ろうとは考えずに、どうやって逃げるか、言い訳をするかを考えるに決まってますから。で、そういう人に時間を与えてもやり切るわけがないんです。それが積み重なると、やり切る人との差がドンドンとついてしまうわけですね。
誰しも苦労をせずにずっとラクが出来るのならその方が良いですからね。そうやって人間はドンドン怠惰な方向に流されていきます。
もちろんそのツケは、人生全体で支払わなきゃならないんですよ。こういう人の後半生ってそりゃ悲惨ですから。この怠惰な状態で30歳を超えてしまったら、楽しい未来を過ごす事はほとんど不可能だと思います。
その時にたいてい気付くんですよ、ヤバいそろそろちゃんとしなきゃって。でもここまでの人生でずっと苦しみから逃げ続けて来たわけで、ちゃんと乗り越えてラクをした経験がなければ、いくらやり直そうと考えても、2日や3日歯を食いしばるのが関の山で、それ以上は続きませんから。そんなだらしない自分にウンザリしたり、嫌気が差したり、自己嫌悪になったりするんですが、それが
■ どうせ自分なんて
という人生では決して言ってはいけないNGワードを呟かせるんです。そうなったら負け犬人生一直線ですから。
そういう人を矯正するのは非常に難しいので、私は最初から関わらないようにしています。こういう人が人生を立て直したいと言っても、どうせ何もやりはしませんから、ちょっと高めのハードルを設定して、それを乗り越えたらまた来てねと言っておけばそこで関係性はお終いです。やれるわけがないんですから。
それが怠惰という病なんです。身に覚えがある人は、早くこの病気を治した方が良いですよ。
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