医療現場に道化師(ホスピタルクラウン)が導入されるなど、免疫力の向上や健康増進に深く関わりがあると言われる「笑い」。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが、医学的に実証されつつある「笑い」が体にもたらす様々な効果について紹介しています。
笑いで健康に
みなさんは映画『パッチ・アダムス』はご存知でしょうか。ロビン・ウィリアムズ主演のこの映画では、ユーモアによる治療が重要という説を実践し、医学界の常識を覆していく様が描かれていきます。
このパッチ・アダムスは実在の医師で、今もホスピタルクラウン(臨床道化師)としての活動を続けています。
「笑いで病気が治れば苦労しないよ」と言われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに笑うだけで難病が次々に治るような、そんな簡単な話ではありません。
しかしながら、少しずつではありますが、「笑い」が体にもたらす様々な効果が医学的に実証されつつあります。
例えば「大声で笑う」ことによって、大きく深呼吸したのと同じ効果が出ますから、体内に酸素をたくさん取り込み、血行もよくなります。また、リラックスモードにする副交感神経が優位になります。人間はとかく緊張気味で、どうしても交感神経が優位になります。リラックスした気持ちが多くなれば、自律神経のバランスがとれてきます。脳内ホルモンも「エンドルフィン」という幸福感をもたらすものがたくさん分泌されるそうです。
まあ「笑い」で不幸な気持ちに襲われることはないですよね。実感としてわかっていただけると思います。
少しずつの効果でも、「塵も積もれば山となる」です。日頃から少しずつでも笑うことで、全体として身体が健康的に動くのであれば、病気にもかかりにくくなります。
笑って損することはありません(笑ってはいけない場面で笑ってはいけませんよ、もちろん)。
楽しく、愉快に過ごすことで健康になれるのであれば、何も遠慮することはありません。大いに笑いたいものです。
日頃、何かと辛く、苦しいことがあっても、なんとかして笑いましょう。笑うことでエネルギーも湧いてくるのです。
昔の人はよく言ったものです。「笑う門には福来たる」と。もうこれに尽きますね。笑うことで心身ともに健康になれるのなら、いくらでも元気に動けます。元気に動けるなら、困難も乗り越えていけます。
みなさん、今日も一日一笑の感覚で、何かでぜひ大笑いしてください。
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