ウクライナ民謡の「小さい白いにわとり」では、にわとりの「この麦誰が刈りますか」との問いかけに、猫も豚も犬も「いやだ」と手を貸しません。ではその結果、どうなってしまったでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、「家事フリーライダー」が結婚生活に適応できない訳を論じています。
フリーライダー
さて、本日はタダ乗りのお話。
高校生のころ、数学の宿題が終わらなくてイヤになり
「あー、こんなにできないよー(-Φ-)」
と呻くと、私よりずっと勉強ができた弟が
「できるかじゃない。やるんだ!( ̄△ ̄)」
と宣いました。そのとき思いましたね、いや、悟りましたね。その意識がテストの点を分けているのだと( ̄∇ ̄)。出来るかどうかをモンダイにせず、やり遂げるまで続ければ、そりゃ数学でもなんでもできるよね。
ま、世の中それほどマッチョでなくても生きていけると思って過ごしていたんですが、最近自分がそのマッチョそのものになっていることに気がつきました。
そう、
- 家事をやるとき
です( ̄∇ ̄)。
イナカに暮らすようになって、都会では培うチャンスがなかった家事スキルが要求されるようになりました。イナカで特に重要なスキルは
- 保存食作り
- 簡単なDIY
なんですが、こんなの都会じゃかなり趣味的な部類に入ると思います。保存食なんて美味しいものが市販されているし、DIYしなくてもオシャレで便利なものがありますからね。
でも、イナカじゃそうはいかないんですよ。
- 紙袋いっぱいのナス
- ボウリングができそうなカボチャ
- いつの間にか増える肥料類を収納する場所
- 雑草を押さえるために敷設したいレンガ
などなど。なので、この家事に直面するときには、常に
「出来ない (T-T)」
状態なんです。そして、それで終わらないのが家事。そう
- できるかじゃない。やるんだ
なんですよ。いや~、さすがにレンガは諦めて業者に頼みましたけどね。あはは。
でね。まあ、イナカ暮らしは措いとくとしてもですね、家事に向かう心構えを是非家族たちに伝えてほしいんです。特に
- お子さん
には。なにせお子さんは私たちよりずっと長生きするはずなんですから、家事に対して間違った心構え、すなわち
- 出来る人がやればいい (^3^)
を絶対学んで欲しくないんですよ。この構えは、逆を返せば「出来なければやらなくていい」わけで出来ないほどトクをしてしまいます。つまりイワユルヒトツの
- フリーライダー(タダ乗り)
ってヤツです(≧◇≦)。
家庭運営だなんていう、人生の重大事に対してこの構えはあまりにマズい。
ま、もっとも今の子供がオトナになるころには、この家事フリーライダーさんは、結婚生活不適格者として婚活市場で叩き売られても買い手が着かない物件になっていると思いますけどね(´へ`)「
そして、このフリーライダーがもっとも忌み嫌われるのが
- 子育て
でしょう。あらゆる男女は、子供が生まれたときに初めて父母となるのですよね。子供にとっては生まれたときから父であり母であるわけですが、親側にとっては、子供を持つ前には父母ではなくただの
- 息子・娘
に過ぎなかったのです。つまり、父母としてのスキルは、第一子が生まれた瞬間から培うものであり、
- 生来的に「できる」人はいない
のです。この状況において、フリーライダー的な発想をもっている人は、かーなりクルシイでしょう。親としての意識も責任も持ちにくくなると思います。
この点では、「イクメン」だなどというビミョーに差別的な造語が日本の現状を示していますね。ま、ハッキリ言わなくても解るだろうから言わないけど(^Д^)。
家事は「できるかじゃない、やるんだ」なもの。「出来る人がやればいい」は子供に引き継がせないでくださいね。
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