お客様の中に、なにかを誰かに与えた瞬間、リターンを期待してしまう人はいませんかー? 無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』著者の佐藤しょ~おんさんは、「そんなスタンスでは一生貧乏だ」と断言し、気長に待つことの重要性を記しています。
余裕がある人とは
タイトルにある「余裕のある人」というのは、リターンが返って来るまで待てる人のことです。人生ってのは因果応報の嵐ですから、やったことのリターンはそれが良い事でも悪い事でも、いつか返って来るように出来ているんですから。
それを気長に待つのですよ。返って来るまでの期間が長ければ長いほど、たっぷりと利息が付いて返って来ると思えば良いんです。
ところがフツーの人ってこれが出来ないんですよね。もうすぐにでも返してもらおうと思っちゃうんです。それがビンボーな人生を作るんです。
そういう感覚を、田舎暮らしで野良仕事をやるようになってから皮膚感覚で分かるようになりました。今は真冬で何の収穫もないわけですが、12月に植えたタマネギとかソラ豆がジワジワと育っているんです。ソラ豆なんて収穫出来るのは5月の終わりくらいですし、タマネギは6月ですから、かれこれ半年くらいの時間が掛かるんです。
それを気長に待てないと食べられるようにはならないわけで、早く食べたいからといって引っこ抜いても意味ないわけですよ。ボケッと待っていて、ふと気付いたら、
● おお、いつの間にこんなに大きくなったんだ!
ってことを何年も続けていると、慌てる必要なんてどこにも無いのだということがよく分かるんですよね。
人生で昨日や今日やった努力が明日果実になるなんてことの方が少ないわけで、しかもそんな短期間で手に出来るものなんてほんのちっぽけなものばかりなんですから。
リターンが返って来てから、あれ? なんでこんなものが手に入るんだろうか? としばし沈思黙考し、
● ああ、これはあの時にタネを播いたやつだわ
と気付く。つまりタネを播いたことすら覚えていない、リターンを手にして初めてそれを思い出す、これくらいが実はちょうど良いんです。
早く何か返って来ないかなぁとワクワクしているようじゃ焦りすぎなんですよ。
ましてや返って来ることを要求するなんてのは、お下劣極まりないわけでね。そういう人には飛びっきりちっぽけなリターンで返すというのが神様世界でのお約束になってるわけですよ。
一番効いてくるのが、リターンが何も返って来ていないのに、さらにそこになにがしかの努力を付け加える、何かを与え続けるという行為なんです。
何かをやって気長に待つというのは出来る人がそこそこいるんでしょうが、待つのではなくさらにそこに何かを付け加え続ける、というのはなかなか出来る事じゃありません。
でもそれが返って来るようになると、自分一人では受け取れないくらい巨大になって返って来ますから。
人生ではそれを一度でも体験出来ると、我慢強く、辛抱強く、宇宙の法則に任せて気長にいくらでも与えられる、待ち続けられるようになるんです。
私もそろそろその域に達しつつあるんですけど、こうなると人生は楽しくて仕方がありませんよ。
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