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悪い結果の責任をすべて「他人のせい」にするヤツの悲惨な末路

「自社にとって歓迎しない結果が出てしまった際、その責任をどこに置くかで会社の成長や発展具合がわかる」とするのは、人気コンサルタントの中久保浩平さん。中久保さんは無料メルマガ『ビジネス真実践』で、責任の所在を自社や自分に向けることのない会社や個人の行く末を、自身が努めていた会社の事例等を紹介しつつその危うさを記しています。

問題の原因はどこに?

ビジネス、商売の世界では、善し悪しに関わらず必ず結果が伴います。そして、その結果には、根拠となるものが必ずあります

人がやることですから、良い結果ばかりではありません。当然、失敗もあります。その失敗にも根拠となるものがあります。

でも、その根拠となるものから改善点や課題点をクリアにすることで、さらなる成長にも発展にも繋げることが出来ます。ですから、何度でもとは言いませんが、やり直しが効くのです。

しかしながら、その根拠となる原因を自社や自分に向けず他所にばかり向ける人が多く存在します。どういうところに向けるかというと…。

景気が悪いから業界全体的に厳しい」とか「業界全体でも飽和状態で厳しい」とか「今の時流ではうちの商品は乗っていけない」とか「お客様の財布の紐がかたくなった」とか「下請けにやる気がない」とか「依頼先のクオリティに問題がある」とか。

つまり、外部環境ばかりに目を向け、自分あるいは自社には非があることを認めないのです。こういう人や会社・お店には、成長も発展も見込めません。より良くしていこうという気概が感じられないからです。自社、自分と向き合わず、改善すべきことに背を向けているからです。また、他所事を自分事として捉えられてないからです。

景気がよくなるのを待っていたり、自社の商品やサービスが時流に乗るのを待っていたり、他社や他所の責任にするだけでは、何の改善策どころか思考停止に陥るだけで、自分達は悪くないという考えだけに凝り固まり現実的にも何の解決にもなりません

景気が悪くなり、業界全体が冷え込んできたからどうしようもなくなった。業界的にも商圏的にも飽和状態でどうしようもない。などというのは、結局、どうしようもなくなる前に、その予兆を読み取り施策を立て実行していなかった自分自身に原因があり、時流に乗って行けないというのであれば、時流を先読みするためのリサーチやそれに伴う商品開発や修正、パッケージや仕様の変更など様々なことを怠ってきたというところに原因があるのです。

私がかつて勤めていた会社では、公共事業メインの仕事をしていました。公共事業が激減し仕事がなくなり、私が辞めたあと数年で事業規模が大幅に縮小され、私が通っていた支店もなくなりました。

根本的な原因の1つは、公共事業が激減することは、業界にいれば分かっていたことなのにも関わらず、官から民へのシフトチェンジをきちんとできなかったらです。また、その場凌ぎばかりで、先読みの戦略もなかったからです。

根本的な問題や課題の要因は他所にではなく、自社や自分の中にあることが大半です。そして、それらの原因を見つけ出そうと思えばいくらでも見つけることができ、手の打ち方があることが分かります。何を見て、何を学ばなければならないのか?が分かるのです。これがそのビジネス、商売の成長や発展に必要なことなのです。

景気がよくなるのを待っていてもしようがありません。商品が時流に乗るのを待っていてもしょうがありません。国や行政の助成金などをあてにしていてもしょうがありません。飽和状態の業界、商圏の中で浸っているだけではダメです。自らが自らと向き合うことです。

自社、自分は悪くない、という発想や考えが思考や行動力を妨げ、決断を鈍らせ、やがて成長や発展をストップさせます。それは数字という結果に直結します。自社、自分には何も問題がない、ということをいくら唱えたところで、現実の厳しさは変わらないのです。

失敗したり、業績に伸び悩んでいるときこそ、自社、自分の中にある原因を見つけ出す心がけがまず必要です。そういう心がけのできる人や会社が、課題や問題を乗り越え成長し、発展していけるのです。

■今日のまとめ

「起きている問題の非をまずは認める。」

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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