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たったこれだけ。4つのルールを守れば同居のストレスは消える

血の繋がりのあるなしに関わらず、人と一緒に暮らすというのは大なり小なりストレスを感じるものです。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、自身の経験をもとに、共同生活を辛いものにしないために定めるべき「鉄板ルール」を紹介しています。

イッショに暮らす

さて、本日は一緒に暮らす者同士のルールのお話。

新しい年が始まりましたね~。

って、我が家では元旦の朝から義母がつまらないことでスネて部屋に籠城し、お雑煮を食べずじまい(><。夕方ごろのそのそ出て来て、気まずそうな感じ。はああ。

ま、我が家のコトの顛末がどうなったかはさておき。

みなさんも家族と暮らしてきたか、あるいは今現在も家族と暮らしているわけですよね。ひょっとするとこれから新しい家族を作ろうとしている方もいるかもしれませんね。

で、その中で

を日々感じて疲れてしまうわけです。私は子供の頃から、血の繋がらない人たちとの雑多な生活を過ごしてきましたが、そのせいか共同生活には他の人より慣れているように思います。

それを振り返って感じるのは、共同生活には

んです…ようです。言ってみれば、義母のようなタイプは、この鉄板ルールを知らないか、知っていても守るのがヘタなんでしょうね~。

で、私が気がついた鉄板ルールを新年初めに書いてみようと思うんです。

まず、ひとつめ。お互いに

です。家族なので、一緒に暮らしているはずだと思うんですが、そうだとしても

踏み込みすぎないことです。人間、どんなときでも自分独りだけのプライバシーは確保したいんですよ。

特に物理的にというのは大事です。たとえば相手の部屋に無断で入らないとかクローゼットを勝手に開けないとか。相手が子供だとしてもヒミツ(のつもりでいる)の引き出しの中の箱は開けないとか。そういうことです。

そして、どこからが「踏み込みすぎ」なのかは微妙なんですが

が境界線なんです。それは人によって違うんですよ。相手を見て慎重に探るんです。

ちなみに、以前メルマガで書いた「見ざる言わざる聞かざる」の三猿は、この踏み込み過ぎないということの具体的で初歩的なスキルです。

これは、言ってみれば「ヒミツの領域」をキープすることです。すごく冷たい言い方をすれば

ということを了解しておくということです。ま、ホントにそうなんだから、冷たくないか(^Д^)。

全部解ろう、それでこそ家族だ!みたいに気負っちゃダメですよ。そんなのロマンチックすぎる幻想だから。

ある程度解ればいいじゃないですか。つまり、あなただって

ですか。夫婦でも家族でも、なにもかも共有し合おう、し合えると思うのは、密着度も期待値も高すぎて

ですよ。

次に、ひとつめと矛盾するようですが、相手に

です。イッショに生活していて、他人よりも濃い関係性を持つ家族になろうとしているんだから、無関心じゃダメなんですよ。たとえば

こういうことは、必須の情報です。その人に関する情報を徐々に集めて、トリセツを作るみたいなイメージでしょうか^^。

現代の家族で難しいなと感じるのは、会社や仕事の拘束時間が長すぎて

ことでしょう。非常に大ざっぱな情報(●●会社に勤めていて××という仕事をしているらしいとか)しか把握できず、細かい情報の変化(先週の段階では月内がヒマのはずだったけど今週になって大型案件が入ってきて忙しくなったとか)についていけないのです。

ココは工夫する必要があるところです。LINEでもメッセでもメールでも置き手紙でもなんでもいいですがとにかく情報を集めることです。むしろその情報収集がメンドくさく感じるのであれは、既に共同生活は破綻しかかっていると言っても言いすぎではないでしょう。だって

ですから。相手がどういう状況で何を考えていてどんな体調なのか、関心がなくなったら、イッショに暮らしている方が不思議なんじゃない??トナリの家で暮らしている人に対する対応と大して変わらないじゃないですよね?

ちなみに。私は、共同生活が苦手なタイプが特に弱いのはまさにここだと思います。

相手が家にいないとき、何をしているのか───仕事なのか遊びなのか知らないし、帰宅したとき疲れているのかキブンが良くなってきているのか分からないんです。いきおい、トンチンカンな対応や言動をしてしまい、相手の気分を害したり傷つけたりしてしまうんです。しかも本人は気がつかないうちに。

つまり、他人にはほとんど関心がなく、自分にだけ関心が向いているんだと思います。ま、つまり

んでしょう。これは共同生活の鉄板ルール云々以前の問題かもしれませんねえ。本人が自覚して修正していかないと一緒に暮らす相手が苦労しちゃうんじゃないでしょうか。

さて、三つ目が

です。特に

です。などネガティブな情報ほど言葉にする必要が高いのに実際には言葉に出来ないですよね。

これが日本人には一番苦手かもしれません。KYとか忖度とか、要は言わなくても相手の気持ちや考えを理解できることが美徳とされているから出て来た言葉ですから。

でも、コレ絶対違うと思うんですよ。察するというコミュニケーション方法がデフォルトになるとしましょう。そうすると、なんらか理解や誤解があった時に責任を取る(というか責められる)のは、誰になるんでしょうか。そう

ですよね?

これ、オカシイですよね。すっっごく。相手の目線やしぐさが以前と同じでも、以前とは違う気持ちや考えのことってあり得ますよね。それをその場に応じて正確に察することを要求するのって

だと思うんですよ。

翻って、理解して欲しい側が自分の考えやキブンを直接言葉にするのって

ですよね。だって、考えたり感じたりしている側が自分で言葉にするんだから。しかも、ハッキリ言葉にしているのに伝わらないなら、それは言葉足らずにせよ理解力不足にせよ、双方で協力しあって理解が進むわけです。なにせ伝わらないという問題の所在が明かですからね。

お互いにわかり合えないことを前提として必ず言葉にしようと考えるのか、お互いにわかり合えることを前提として、察し合おうと考えるのか。

これはコミュニケーションにおける哲学というか理想像の違いに過ぎないのかもしれません。が、カンタンなのは

方ですよ。経験上は。なので、この方法をオススメします。

いままで3つほどルールを書いてきましたが、最後は

です。これは今まで書いてきた3つが出来ていて初めて出来るものだと思っています。たとえば

…こういう作業って家庭内ではたくさんありますよね。これをやるんです。

ですが、これが難しいのは

ことです。あなただけがやり続けるのはムリなんです。共同生活者全員が

を理解し実践しないとワークしないということです。

共同生活には、自分のためだけの作業と少数関係者のための作業、全員のための作業のみっつがあります。このうち自分のためだけの作業は、自分でやればいいですよね。ですが、残りの二つは誰がやるのかの分担の問題になるんです。

共同で生活している以上、全員がその中での役割を理解し

に動くようにしないと、共同生活は

に分かれてしまい、一部に負担がかかりすぎてしまうからです。

これは共同生活全てのグループに当てはまる、いわば

です。ところが、実に不思議なことに、日本の家庭ではこのルールが

ですよね( ̄∇ ̄)。結婚と血という特別な絆を持ったグループ内では、なぜかこの当然のルールが排除され、やって当然の人がやらなくて当然の人を延々と支え続けるという

な状態を生み出しているのです。実に不健全なあり方です。

グループの一員である以上、

是非やらせてください。そうでないと、いずれ「自分以外の誰かのため」を実践する人が破綻して、全員の生活が立ち行かなくなりますから。

人は1人では生きていけません。少子高齢化社会では、家族でも家族じゃなくても共同生活することで人生のリスクを下げ、楽しみを増やしてくれます。鉄板ルールを知って、共同生活を気楽で楽しいものにしてみませんか。

image by: shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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