ビジネス、プライベートにかかわらず、絶望的に「人望がない人」はいるものです。そんな人は話し方にも特徴がある、とするのは、無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者・廣田信子さん。廣田さんはあるベストセラーの内容を引きながら、人望がない人の「8つの話し方のパターン」について紹介・考察しています。
人望のない人の話し方
こんにちは!廣田信子です。
管理組合の中で、今の状況を変えていこう、新しいことをしようと言うときは、やはり、誰かがリーダーシップを発揮しなくてはなりませんが、そのリーダーとなる人には「人望」が必要になります。「人望」がない人が言うことになかなか人はついていきません。
じゃあ、こんな人には付き合いたくないと思わせる「人望がない人」は、どんな話し方するのでしょうか。樋口裕一さんのベストセラー『頭がいい人、悪い人の話し方』を参考に、まとめてみました。
●自慢をしたがる
自慢をせずにいられない人がいます。一昨日の記事「出身大学、現職時のヒエラルキーが自治会活動に影響?」で書いたように、時には、自慢がコミュティを壊してしまうこともあります。間接的表現でも、愚痴めいた言い方をしても、「自慢」は「自慢」に聞こえると心得て、気を付けましょう。
自慢をしたい人は、劣等感が強く、周囲に弱みを見せないために自慢によってプライドを保っている…と周りからは見えてしまっているのですから。
●人の話を聞かない
人の話をきちんと聞けない人がいます。みんなで話し合って決めたのに、そんなことは聞いていないと言い出したり、相手はそんなことは言っていないのに、「お前はこんなことを言っている」と怒り出すような人がいます。この原因には、
- そもそも他人に関心がなくて聞くつもりがない
- 相手に対する先入観にとらわれて、相手の言うことに聞く耳を持たなくなっている
- 根本的に理解力に欠けている
が考えられますが、これでは「人望」には程遠いですよね。
●上や権威に同調し自分の意見を言わない
ご意見は…と聞いても何も言わない。で、声の大きい人が何か強気な発言をすると、それに同調する。管理会社やコンサルがいうことに盲目的に追従する。
ありがちなことですが、これでは、やはり「人望」が得られません。
●感情の起伏が激しい
何か批判めいたことを言われると、すぐ感情的になって怒り出す人もいます。こういうタイプの人は、自分が怒った言葉を聞いて、また怒りを増幅させて、どんどんエスカレートしていくので、やっかいです。
機嫌がいい時は、ノリが良く、面倒見がよくても、感情的になる人はやはり「人望」を得られません。
●正論ばかりを振りかざす
現状をどう改善していこうかという現実的な話をしているときに、突然、区分所有法〇条では…、そもそも会計とはこうあるべき…、という話を持ち出して、議論をストップさせる人がいます。
「正論」かもしれませんが、今必要がない「正論」です。やはり、こういうタイプの人も「人望」を得られません。
●ぐずぐず話して何を言いたいか分からない
相談を受けていても、長々話をされるのですが、結局、何を言いたいのかがなかなか分からない人がよくいます。
相談の場合は、こちらが、話しの流れを整理しながら、聞きますが、管理組合の中で、これをやっていたら、周りから理解されないだろうな…と、思ってしまいます。
●どんな話もいつもの話にもっていく
このタイプもいますよね。何について話していても、結局、いつもの「管理会社批判」にもっていってしまう。どんな話題でも、「政治批判」で終わってしまう。
「無関心批判」「最近の若者批判」…何でも、その話になってしまうのでは発展性がなく、やはり「人望」にはつながりません。
●差別意識を口に出す
多様性を認め、人を差別しないということが、民主主義の基本ですが、まだまだ、「それって差別でしょう…」と思う表現を日常会話の中で聞くことがあります。
人には、それぞれ歴史があり、意識そのものを完全に変えることはなかなか難しいかもしれませんが、差別意識を口にすることは恥ずかしいことだという自覚がない人は、やはり教養がない人に見えてしまいます。政治家の失言を聞いても、そう思いませんか。
多様な価値観をまとめていくことができる「人望」がある人には思えません。
管理組合を改革したいのに、周りがついてこないと思ったら、まず、自分が人望のない話し方をしていないかを振り返って、もし、該当するところがあると思ったら、そこを変えてほしい…という思いで、自分自身もドキっとしながら、書いてみました。
組織を動かすには、やはり「人望」が必要…と改めて思います。
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