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娘を「可愛くない」と思っていたお母さんが「大好き」に戻れた訳

小さな子どもは、おもちゃの片付け一つ取っても、大人が求めるレベルをこなすことは難しいものです。その点を忘れ「何回も言っているのになぜできないのか」と怒鳴り続けた結果…。今回、無料メルマガ『幸せなお母さんになる為の子育て』の著者・パピーいしがみさんのもとに届いたのは、つい小言を繰り返し、幼稚園の娘との関係をぐちゃぐちゃにしてしまったと嘆くお母さんからの相談です。パピーいしがみさんが行なった、シンプルで率直なアドバイスとは?

片付けができない

こんばんは。パピーいしがみです。多くのお母さんたちを悩ませる、子供たちの「片付け」。今日はそんな「片付け」についてご紹介したいと思います。ご相談を頂いたのは☆MAYU☆さんですが、複数ご相談頂いた中での一つにこの「片付け」がありました。でもご相談を頂いてからわずか半年ですが「お母さんをびっくりさせたい」と自分からするようになったそうです。なぜそんなに変わったの?と驚きですよね。まずは、☆MAYU☆さんからの相談内容をご紹介しますね。

パピーさん、こんにちは。年中の娘との関係でのご相談です。信頼関係ガタガタの状態です。言うことを聞かない、反抗する、可愛くない!言う通りにならない娘への苛立ち、腹立たしさで、最近は感情が抑えられなく大声を出してビクッとさせています。このままだと悪くなる一方だと思いながら、瞬間でイラッとして娘にぶつけている最悪な状態です。笑い方までもが耳障りに思えてイライラするようになっております。娘も私から注意されると目がすわって反抗的な態度だったり、わたしが話してるそばから他のことをしようとしたりします。

 

最近特に(イライラが)多いのは片付けができないことです。娘の遊ぶための机の上が、色鉛筆散乱、折り紙散乱、使いっぱなし、おもちゃ出しっ放し。私に言われればイヤイヤ片付けますが、何も言わないと散乱状態のまま。折り紙ケースからブワッと出ている折り紙、散乱しているもので机が隠れておりその状態にイライラしてしまいます。衝動的に子どもがいないところで折り紙も捨ててしまいました。

 

本棚も同様で、本棚に絵本を戻す時にたてて戻さずに本を重ねて横に押し込みます。その上におもちゃを置いたりするのでいつもぐちゃぐちゃです。机の上もそうですがおもちゃ&絵本棚も同じ状態なので、いろんなものを「探して」と私に聞いてきます。なんでこうも机も棚もぐちゃぐちゃにできるんだろう。「だから失くすし探すことが多いんだよ」と、片付けてない状態を見るとイライラして子どもにもきつい口調になってしまいます。

 

パピーさん、私が言ってるのは細かいのでしょうか?口を出しすぎなのでしょうか?言うことを聞かない娘にイライラして顔色や声色が変わり威圧的に上から押さえつけています。私が高すぎる理想を娘に求めているのか、どうやって気持ちを抑えればよいのか、頭がぐちゃぐちゃになってます。

項目的には他にもいくつかありましたが、最も変化が大きかったのがこの「片付け」についてでした。☆MAYU☆さんも書かれていましたが「信頼関係ガタガタ」「苛立ち、腹立たしさ、可愛くない」という状態で、言えば言うほど娘さんは反発し、いう事を聞かない。

なので、私はこんなふうにお返事しました。

メール拝見しました。

 

「私が言ってるのは細かいのでしょうか?口を出しすぎなのでしょうか?」とありましたが、率直に言って…小言が多いと思います。「娘も私から注意されると目がすわって反抗的な態度だったり、わたしが話してるそばから他のことをしようとしたりします」とあったように、これってもう親の忠告を雑音としか感じていない、と思います(その位、子供は小言に辟易しているってことです)。

 

4歳ぐらいの子に自発的に片付けをさせようとしても、ムリだと思います。本棚だって、横に押し込み、その上におもちゃを置くのも、確かに子供が本とおもちゃを分けて、きちんとやってくれたら親は楽です。でも「できない」時期にはどんなに言ったところで「できない」のです。

 

私の子供たちも4歳~5歳の頃は、片づけはできなかったので、家は散らかりっぱなしでした。

 

もちろん散らかっていると滑ったりして危険なので、散らかったら一緒に片づけたりはしましたが「できない」のですからいくら怒ったところでできるようにはなりません。ですから「さあ、一回片づけよう」と言って、一緒に片付けをしました。

 

「娘の遊ぶための机の上が、色鉛筆散乱、折り紙散乱、使いっぱなし、おもちゃ出しっ放し」とありましたが、部屋中に散らかすのではなく、遊ぶための机の上だけであれば、片づけるのも大変ではないと思いますから、「片づけられない」と嘆くのではなく、片付けを覚える為にも“一緒に”片付けをするようになさったらどうでしょうか。絵本も「立ててしまえない」のなら、机の上をかたずける時に“一緒に”立ててしまうように教えてくださったら?と思います。

 

又、この片づけや、本を立ててしまえない事については、幼稚園でもやっているはずですが、先生に聞いてみて、幼稚園では娘さんがどうしているのか?聞いてみてください。もし、1人だけ片づけなかったり、本を横にしたりしていれば、周りからも注意をされるでしょうし、先生もお気づきになっているでしょう。なので叱るよりも「家庭以外ではどうしているか?」を確認してみたらどうか?と思います。使ったら片づける、本を読んだら元に戻す…。どこの幼稚園でもやっていると思いますし、同じ年齢の子達がそれをしていたら、本人も多分できているのではないかな?と思います。

 

が、家では、ついついリラックスして「メンドクサイ」となっているのだとしたら、1日に何度か「片付けタイム」を作って一緒に片づけるようになさる事を習慣にされたらどうかな?と思います。

このようにお返事したのが昨年7月の初旬でした。

ですが、今年こんなメールを頂いたのです。

最近、おもちゃの片付けを言わなくても自分からするようになり、しかも「片付けてるところ見ないで」と言って片付けをし、終わると私を呼んで綺麗さに驚く私を見て喜んでいます。

約半年間あったとはいえ、何度も注意していやいややっていた「片付け」だったはずです。まるで180度変わった娘さんの様子。

私は「どうしてこんなに変化したのでしょう?」とお聞きしたところ☆MAYU☆さんはこんな風にお返事くださいました。

パピーさんに問われて、改めてどうして片付けするようになったのかなと考えてみました。私が考える理由は、多分、娘がまた私を大好きになってくれたから。心を寄せてくれるようになり「お母さん、好きだよ」って気持ちをもてるようになったからだと思います。

 

実生活の中で私が変えたことは、娘がきつい言い方をして時にすぐに注意していたのをやめて静観するようにした事です。又、秋頃より、私の布団で一緒に寝るようになりました。それまで一緒の布団で寝たいと言われてましたが「自分の布団があるんだから自分のとこで寝て」と断ってました。

 

幼稚園から帰ってきた後にぎゅーと抱きしめるようにしました。それまではまず手洗いうがい、脱ぎっぱなしなどと注意してました。「膝で食べたい、食べさせて」と言われた時には「デザートの時はいいよ」などと以前は自分で食べなさいと拒否していたのを、可能な範囲で聞くようにしました。

 

娘を後回しにして息子のこと(ミルク、オムツ交換等)を先にした時は「待っててくれてありがとう」と伝えました。少しでも息子と遊んでくれた時も「ありがとう」と伝えました。「前はできなかったけど最近はこうゆうことができるね」と都度伝えるようにしました。

 

意識して笑顔で話すようにしました。←これが一番難しいです。今でもできてない方が多いです。イライラして怒ってしまった時は、次、同じ状況の時にはどうゆう声かけをするかをノートに書きました。

 

以上が私自身変えてきたことです。もちろん、イライラして怒ってしまうことも当たり前にあります。できたりできなかったりの期間を過ごしてる中で「今日はケンカしないで仲良しだったね」「お母さん、手繋いで寝よう」と、娘がわたしをどんどん求めるようになり、弟が産まれてから娘から言うことがなくなっていた「抱っこ」も、今は普段の中で求めてくるように変わってきました。思い返すと12月頭くらいから娘がとても落ち着いてきましたなぁと感じ、その頃から「自分で片付ける!」と言うようになってきた感じです。

 

いま、やっていることは、私はどうしても小言や注意が多いので、朝からどんなことを娘に言ったのかメモなどに残して寝る前にノートに書くことをしています。同じ感情になった時にどうゆう声かけをすればいいか、この小言を言う必要があるのか、この小言をなくすために工夫できることはないか、冷静な時に考えておいて同じことを繰り返さないためでもあります。

なるほど、☆MAYU☆さんがやってくださったことは、何とかして片付けができるように特別なことをしたのではなく、ご自身の叱りすぎをやめ(意識して減らして)、長女さんの要望を聞いてあげたり、娘さんとの関係を良好なものにできるよう努力されたようです。

今回は「片付け」だけに絞ってお話をしていますが、☆MAYU☆さんが気になっていたのは片付けだけでなく、おばあちゃんに対して言葉遣いがきつかったり、友達にいちいちいちゃもん付けたり…と、いろいろあれている状態だったのですね。そして☆MAYU☆さんは長女さんを注意し、叱っている毎日が続いていました。でも親と子が敵対している状態ですと、何をしてもうまくいくことはありません☆MAYU☆さんは「まずは今の関係の悪さを何とかしよう」と努力をしてくださった。それによって長女さんのとげとげした気持ちが丸くなったように感じますね。

その詳細については、ご報告の通りですが「娘がまた私を大好きになってくれたから」行動が変わってきた、と考えると納得です(^^) 特に「今日はケンカしないで仲良しだったね」「お母さん、手繋いで寝よう」と、子供がお母さんを娘が求めるようになって落ち着いてきて、そこから「お母さんを驚かせよう」とこっそり片づけをしてお母さんに披露する…なんて、かわいいじゃないですか?今では息子さんの洋服もたたんでタンスに戻してくれたり、姉弟で仲良く遊んでいるときに「仲良くしているよ」とニコニコ顔で伝えてくれるそうです。

☆MAYU☆さんとしては、まだある言葉の強さや、友達への注意することなどが気になっているようですが、安心できる今の状態で、しばらく過ごすことでとげとげした部分も減るのではないかな?と思います。☆MAYU☆さんも今、小さいことでも、「ありがとう、助かるよ」「おかあさん、嬉しいなぁ」「いまのは感動したなぁ」という気持ちを伝えておられるそうです。今まで注意され、怒られることが断然多かった長女さんですから、これからいい方向に向かうのではないかな?と楽しみです。貴重なご報告をありがとうございます。是非、今のいい感じ、これからもお続けくださいね♪

image by: Shutterstock.com

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【著者】 石神明生 【発行周期】 毎週日曜

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