新型コロナウイルスの流行に伴い、免疫力の重要性が改めてクローズアップされています。そんな免疫力、食べ物で補うことができたらありがたいですよね。今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では著者で元板前の佐藤周生さんが、れんこんとなめ茸という免疫力アップが期待できる食材を使った「みそ汁」のレシピを紹介しています。
免疫力を上げる!れんこんとなめ茸のトロ~リみそ汁
佐藤です。今回は、「免疫力を上げる、味噌汁」を伝授します。私、時事ネタはほぼ書かないので、今の状況を多くを語りませんが…、予防はもちろん大事だと思いますが、もし、そうなった時に重症化を防いでくれるのは、私たちの体です。具体的には免疫力。
これ、40歳過ぎたらどんどん低下します。年を取るににつれ、2倍3倍と激しく低下していきます。要は、年齢が高いほど免疫力は弱くなっており、軽い病気でも重症化する可能性があるわけです。現にそういう状況ですよね。なので、「もしも…」の時に備えて日頃から免疫力アップを意識しておくべきだと思うのです。
その方法は、たくさんありますが「食事」もその1つ。ダイレクトに…しかも、早く効き目が出るのが食べ物だと思います。直接、口から入れるものですから。食べ物で免疫力を上げる…様々な食材が免疫力を上げてくれますが、今回おすすめしたいのは根菜。根菜の多くは、いろんな栄養効果で免疫力アップに繋がっています。そこで、今回おすすめしたいのは、「れんこんの味噌汁」。れんこんに多いビタミンCは、白血球の働きを活発にして免疫力を高めてくれます。
他にもビタミンCが多い野菜はありますが、基本的にビタミンCは熱に弱い…(正しくは茹でる、煮るといった水分調理の場合。炒める、揚げるでは多く残る。水溶性なので、水分に溶け出す。尚且つ加熱も加わると溶け出すスピードが速くなるため)。なので、生のまま食べるのが一番いいですが(種類によって異なる)、加熱してあるほうが食べやすいですよね。実は、れんこんはでんぷんが多いため茹でたりしても、ビタミンCは多く残ってます。
簡単にできるレンコンを使った温かい料理でおすすめしたいので、「レンコンとなめ茸のトロ~リ味噌汁」。なめ茸も免疫力に関わってます。なめ茸の食物繊維は腸内菌の餌になる。免疫細胞の7割が集結している腸ですから、免疫力が高まる効果が期待できます。
で、作り方も簡単、れんこんを薄切りしてなめ茸と茹でて、味噌を加えるだけ。いつものみそ汁が、免疫アップの料理になってくれます。通常、味噌汁の汁はサラッとしていますがこのみそ汁は、とろ~んとしていて、「とろみ」があります。これ、れんこんの粘りとなめ茸のぬめりの影響…。その粘りやぬめりが「栄養成分」なので、洗い流したりしないで下さいね。では、簡単レシピをみて下さい!
レシピ
【材料】(2~3人前)
- れんこん…100g(大1/5ふし)
- なめ茸…50g(1/2P)
- 油揚げ…大1/2枚
- 刻みネギ…少量
● 汁
- 水…600cc
- 味噌(麦)…35~40g(お好きな味噌を使って下さい。種類で濃さが違うので調節して下さい)
- 粉カツオ…大さじ1杯
1.れんこん(大1/5ふし)は、皮を剥いて2等分に切り、半月の薄切りにします。
2.油揚げ(1/2枚)は、油抜きします。
ザルに入れて熱湯をかけたのち、手でよく絞って水分をきっておきます。
3.縦3等分に切り分け、3mm幅で刻みます。
4.なめ茸はザルに入れ、ササっと軽く水洗いし、水気をきります。
5.れんこんを茹でます。
鍋に水(600cc)とれんこんを入れ、強火にかけ沸騰したら中火に。アクをすくい取りながら(数回)、4分ほど茹でます。
6.れんこんが軟らかくなったら(食べて確かめる)、なめ茸を加えます。
7.続けて、味噌(35~40g)を溶きます。
8.油揚げと粉カツオ(大さじ1)も加えて強火にします。
9.沸騰前に火を止めて出来上がり。
れんこんの粘りとなめ茸のぬめりで汁がトロ~ンとしています。
10.お椀に注ぎます。
11.刻みネギをのせて、完成です!
味噌は何でもいいです。お好きな味噌を使って、量は味見して調節して下さい。「れんこんとなめ茸のトロ~リみそ汁」は、免疫力を上げる汁物レパートリーの1つになってくれます。れんこん、なめ茸を買って、是非作ってみて下さい。