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河井案里氏「買収」初めて否定。「ポスト安倍」には石破氏浮上も

昨年7月の参院選広島選挙区で初当選した河井案里氏は9日、公選法違反(買収)事件を巡り、実際に買収行為があったのか、国会内で報道陣に問われ「全くありません」と述べた。案里氏が報道陣の取材に買収疑惑を否定する発言をしたのは初めてだと中国新聞が伝えている。

河井案里氏が買収疑惑を否定

これまで口を閉ざしてきた案里氏が疑惑を初めて否定した。広島県内の首長や地方議員らに現金を配った買収行為があったとされる疑惑。河井克行・前法務大臣夫妻の立件に向けての動きが加速していると言われる中、案里氏が「全くありません」を打ち消した。

一方、この日、案里氏の公設第2秘書、立道浩被告の論告求刑公判が広島地裁で行われ、検察側は懲役1年6月を求刑。起訴状によると、立道被告はウグイス嬢14人に対し法廷上限(日当1万5000円)を超える報酬計204万円を支払ったとされる。

広島地検は立道被告が選挙運動の計画や調整を担当し、連座制の対象となる「組織的選挙運動管理者」に当たると判断。同被告の禁錮以上の刑が確定し、広島高検が起こす行政訴訟で連座制の適用対象と認められた場合、案里氏は失職する。

河井夫妻の「立件」で現実味を帯びるポスト安倍

この問題については、検察当局が自民党本部の関係者を任意で事情聴取をはじめるなど、検察の動きが活発化。通常国会が閉幕する6月17日以降にも、河井夫妻が立件されるのではという見方もあり、もし法務行政トップの経験者が刑事責任を問われる事態に発展するとなれば、安倍政権にとって大打撃となる。

新型コロナウイルス感染拡大に伴うさまざまな対応策の遅れ、持続化給付金の支給事業委託に関する不透明な金の流れなど、多くのマイナス材料を抱える安倍政権にさらに追い打ちをかけることになりそうだ。

一方、ここへ来てポスト安倍を立てる動きも出てきた。

自民党の石破茂元幹事長は8日、国会内で二階俊博幹事長と面会し、9月に予定する石破派パーティーでの講演を依頼し、二階氏が了承。この後、石破氏は記者団に「自民党が日本のために果たすべき役割などを講演してもらいたい」と述べたと時事通信が伝えている。

トップは石破氏

報道各社の世論調査では、ポスト安倍レースのトップを走っている石破氏だが、党内での基盤は弱い。支持拡大が課題となっているだけに、次の総裁選を見据えて、二階幹事長に直談判したとみられる。安倍内閣の支持率が低下する中での動きは、明らかにポスト安倍を意識しての行動だろう。

読売新聞によると、石破氏は8日、記者団に「自民党内だけに支持されればいいわけではないが、党総裁でなければ首相たり得ない。ジレンマがある」と話したといい、今後二階幹事長に接近していく可能性もある。

その他の候補者

では、他のポスト安倍はどうなのか? 一時、国民から圧倒的な人気を誇っていた小泉進次郎環境相が石破氏を追う展開。気候変動問題をめぐる「セクシー」発言や、人妻実業家との不倫疑惑などで人気を落とし、そこから浮上できていない印象だ。

一方、首相が後継として期待感を示している岸田政調会長もポスト安倍に名を連ねるが、新型コロナウイルスへの対応策をめぐり、岸田氏が提唱したとされる「給付金30万円」案が批判を浴びるなど、存在感を示せていない状態にある。

また、異彩を放っているのが河野太郎防衛相。ツイッターフォロワー数163万人を超える発信力が武器で、行革等担当相(国家公安委員長)、外相、防衛相と要職を歴任。河野家3代の悲願を目指す。

河井克行・案里氏夫妻が立件されれば、安倍政権の足元はぐらつき、ポスト安倍レースが一気に加速しかねない。石破氏が二階幹事長にパーティーでの講演を依頼したことは、その事実以上の意味を持つとみられ、他の候補者たちがどのような動きを今後見せていくか注目される。

ポスト安倍レースは本格化するか

昨年7月の参院選で車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったとして、公選法違反(買収)罪に問われた自民党の河井案里氏。党本部が案里氏側に提供した1億5千万円をきっかけに、全て安倍政権にブーメランとして帰ってきてしまった。これに対し、ネット上からはさまざまな声が聞こえてくる。

そりゃ親分の安倍と同じでしょう。認めるはずがない。

河井案里氏、買収疑惑を否定 – Yahoo!ニュース https://t.co/6Z3gsPNaZY

— 谷 光宏 (@mitsuhirotani) June 9, 2020

河井夫婦が罪に問われないと検察は動いてないってことになる。
同じ犯罪をおかしてもセレブは無罪なんてことないよね?

河井案里氏、買収疑惑を否定 2020年6月9日 https://t.co/sEBr42m77E

— 宮古 shocking History 龍族を探して 絶賛動画配信中 (@nanohanacr) June 9, 2020

この期に及んでシラバッくれるとはおぬしも悪よのう。
正義ある検察官の追及よろしく。

河井案里氏、買収疑惑を否定 2020年6月9日 https://t.co/N0gkBp6Lhf

— bichan3 (@seigi15) June 9, 2020

今年に入ってから容疑・疑惑になった全員が「全く~ない(not…at all)」で強調否定していてスゲエ😮

秋元司「不正なことには全く関与しておりません」
河井克行「今回の一件は私も妻も全くあずかり知らない」
河井案里「全くありません」

「もっと強気で行け。PMより」?🙄https://t.co/YHCBN3l9RH

— 安倍おろし隊🇯🇵 (@abeoroshitai) June 9, 2020

一国のトップを変えるという大事を与党の一部の上層部だけの判断でできてしまうというのは以前から疑問だった。首相を変えるのならその度に選挙はするべきだと私は思う。それくらいの大ごとだよ。◆ポスト安倍見据え? 石破氏が幹事長に“直談判” https://t.co/UcMifnPrH6

— 文 (@fumijamm) June 9, 2020

背中撃ちしか登場しない方がどうやって自民党内の支持を得るのでしょう?
マスコミや野党の支持じゃ自民党総裁にはなれませんよ…?

自民:石破氏
「ポスト安倍への意欲を重ねて示す」 https://t.co/78Fy2bJVTh

— ソラ🌸 (@soraplaza) June 9, 2020

この中で、まともなの河野さんしかいねーよ😑💢
二階が推してる石破なんて論外‼️
「ポスト安倍」候補、石破氏がトップ…読売世論調査(読売新聞オンライン)#Yahooニュースhttps://t.co/gyjbaroYCL#拡散希望#リツイート希望#自民党#総裁選

— patao (@patapata_patao8) June 9, 2020

悪い意味で存在感はあるが、支持は集まらなさそう。昔韓国に講演に行ったときの発言で政治的なセンスがないと思った

石破氏、「ポスト安倍」へ党内工作 二階氏に派閥の講師依頼 https://t.co/SwxSVCn1pF @Sankei_newsから

— 岸根 (@kisine31) June 9, 2020

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: 中国新聞時事通信読売新聞

image by: 河井あんり - Home | Facebook

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