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『魁!!男塾』詐欺被害のウラ。なぜ宮下あきらは儲け話でなくフェラーリに釣られた?

時価3300万円相当の高級外車フェラーリをだまし取ったとして20日、自称会社員東本哲次容疑者(56)が逮捕されたが、被害に遭ったのは人気漫画「魁!!男塾」の作者・宮下あきらさん(66)だったと共同通信が報じた。なぜ宮下さんはフェラーリ詐欺に遭ってしまったのか?

芸能人も被害に遭うフェラーリ詐欺

そもそもフェラーリ詐欺とは何なのか?朝日新聞によると、宮下さんは「フェラーリの売却を東本容疑者が持ちかけ、宮下さんが車を預けたところ売却金の一部しか入金されず、宮下さんが2015年11月に告訴していた」という。

つまり、売却しようとしていたフェラーリをだまし取られてしまったということになる。

実は宮下さんと同じような被害に遭う人は多くいて、芸能人では過去にバルセロナオリンピックの体操銀メダリスト・池谷幸雄さん(49)もフェラーリを持ち逃げされている。

当時親しい関係にあったマイケル富岡さん(54)に紹介してもらったディーラーにフェラーリの売却を頼んだところ、その後は音信不通に。1200万円もの大金をだまし取られてしまったという。

フェラーリの購入を持ち掛けてだます

フェラーリ詐欺には別のパターンもある。宮下さんや池谷さんは、フェラーリを売却する際に被害に遭ってしまったケースだが、フェラーリを購入しようとして詐欺被害に巻き込まれることも多くあるようだ。

これまでにあった事件だと、「限定版のフェラーリを買うことができる」「世界に〇〇台しかないフェラーリの特別者が購入できる」などと、持ちかけてくるパターンだ。

特別な人しか手に入れることができないという優越感からか、売却パターンとは被害額も桁違い。過去には1億円や2億5000万円もの大金をだまし取られる詐欺事件が発生している。

なぜ、このようなフェラーリをめぐる詐欺事件が頻繁に起きてしまうのか?そこには、高級車フェラーリならではの理由がある。

フェラーリはおいしい投資対象になる

一台で数千万円する高級車とはいえ、フェラーリは車である。ビジネスやスポーツ界など、成功した証として購入し、フェラーリを乗り回す人がいる一方、実はフェラーリには別の側面もあるのだ。

それは、フェラーリが投資の対象となること。

2018年8月には、フェラーリ250GTOがオークションで約54億円の高値をつけて落札された。数千万円で購入したフェラーリが54億円で売却できれば、こんな利率の良い投資はない。

もちろん、ここまで高値をつけるのは稀だが、人気車種となれば10年前の年式のフェラーリでもかなりのプレミアがつくことは珍しくない。また、数年間使用した車にもかかわらず、同等あるいは購入時より高く売れるケースは頻繁にみられるのだ。

このような背景があることから、フェラーリをめぐる詐欺事件は後を絶たない。悪だくみをしようとする人間からしたら、フェラーリは「絶対に釣れる」、おいしすぎる高級車といえるだろう。

もちろん、フェラーリをだまし取ったり、フェラーリをエサにお金をだますのは立派な詐欺行為。今回、宮下あきらさんからフェラーリをだまし取った容疑者には、男塾名物の油風呂にでも浸かってもらわなければならない。

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source : 共同通信朝日新聞

image by : ZRyzner / shutterstock

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