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不幸体質の原因は「間違ったスピ知識」ソウルメイトの本当の意味って?

今や一般的な言葉として認知されるようになった『スピリチュアル』。しかし、多くの人たちに浸透すれば、本来の意味とは違う、間違った解釈も生じてしまうもの。シンクロニシティ、セレンディピティ、ソウルメイト、ツインソウルがその代表例かもしれません。『あなたは絶対!運がいい』など多数のベストセラー書籍で有名な、「あやしくないスピリチュアル」提唱者の浅見帆帆子さん(メルマガ『浅見帆帆子の宇宙につながる話』)は、解釈を誤ると幸せから遠ざかると指摘。その上で、スピリチュアルを自分ではコントロールできないと考えてはいけないと語ります。

シンクロはあなたが考えているから起こる

ようやく少し、秋の気配を感じるようになりました。今日は「スピリチュアル」について…です。

この10年、特にこの数年、「スピリチュアル」という感覚が広く認知されるようになって、多くの人が気楽に「スピリチュアル」に属すとされる言葉を使うようになりました。

例えば、シンクロニシティ、セレンディピティ、ソウルメイト、ツインソウル、目に見えないものからのメッセージ、サイン、などなど。

広く認知されるようになると、間違った解釈も生まれてきます。間違った解釈というより、「その解釈をしていると、いつまでも解決しない」という意味です。

例えば、シンクロニシティ(以下、シンクロ)について。

一番よくある質問が、「〇〇と私の間にたくさんのシンクロニシティが起こるのですが、そこに進んだほうがいい、というサインでしょうか?」というものです。

〇〇には、恋人や好きな人、考えている案件、仕事の選択肢など、あらゆる事柄を当てはめることができます。

その答えは…「シンクロはあなたが考えているから起きている」のです。

あなた自身がそこに意識を向けているから、自分と共通している何かを目にする機会が増える、ということです。

つまり、あなた主導のことであり、勝手になにかを暗示するために起きているものではないので、シンクロによって、それを選ぶか選ばないか、もっと言えば、それを選んだほうが良いか、悪いか、を判断することはできません。

シンクロ体験に惑わされない

例えば、8月29日のアメブロ「ガネーシャになって考えよう」に書いたように、私が「note」にガネーシャについての文章を更新した日に、友人の展示会で「たった1枚だけのガネーシャの絵」が目に飛び込んできたのは、その数日間、私が「ガネーシャ」に強く意識を向けていたからです

もちろん、私のその意識が、友人にガネーシャの絵を描かせたわけではありません。友人はもっと前からガネーシャについて描いていた、それを、私は私のタイミングで、ガネーシャについて書いた日に目にすることになる、ということです。

そこでシンクロ(偶然の一致)が起きたからと言って、私がもっとガネーシャについて研究を深めたほうがいい、とか、もっとガネーシャについて書いたほうがいい、というようなことを示しているわけではありません。

と言うより、それは私の自由意志であり、そのシンクロを体験したときに、私自身が「もっとガネーシャについて知りたい」と思えば進めばよく、何とも思わなければ、進まなければいいのです。

それほど気持ちが乗っていないのに、シンクロを理由にそれを選ぼうとしなくていい、ということです。

シンクロはリトマス紙のようなもの

他の多くの質問も同じですが、シンクロが起きたとき、ますますそこに進みたい、と思えば進めばよく、「え?(進まなくてはいけないの?)」と躊躇するのであれば、本音ではそれは心から望んでいることではない、と言うことになります。

シンクロをリトマス紙のように使い、それによって自分の本音を教えてくれるツールとすればいいのです。

私自身の過去の経験を注意深く思い返してみると、シンクロが起ころうが、起こるまいが、自分の本音で「こうしたい」と思ったことは一番エネルギーが強く、エネルギーの強いものは実現しやすくなります。

シンクロが起きているからうまくいくのではありません。強い意識がシンクロを起こすのです。

スピリチュアルを、自分ではコントロールできない「外から勝手にやってくる事柄」にしてはいけません。それが今日のまぐまぐで一番言いたいことです。

例えば上記のシンクロの話にしても、シンクロを理由にして、本当はそれほど気が乗っていないのに、無理にそこに進んだとしたら、それが思うように運ばなかったときに、「シンクロ」のせいにしたくなります。

あれだけ偶然の一致が重なっていたのにおかしい、とか、やっぱりシンクロなんてものを頼りにするのはあぶないなど…。

ですが上記のように、シンクロはリトマス紙のようなものなので、それをきっかけに自分がどう感じるか、こそが大切なのです。

解釈を間違えると幸せから遠ざかる

シンクロについて言えば、確かに「未来の暗示」のように起こることもあります。

例えば、祖母からもらった大事なネックレスが突然切れた、それとちょうど同じ頃に、祖母に事故が起きた、というような「虫の知らせ」というようなものです。

ですが、このようなシンクロは稀です。また、これは自分が何かを警戒してみたところで、それ自体を防ぐことができるわけではありません。

祖母への熱い思いが、そのことを事前に知らせてくれた、という、むしろありがたい話になることもあるのです。

例えば、「ソウルメイト」や「ツインソウル」というものについても、ひとつ解釈を間違うと幸せから遠ざかることになります。

この二つの違いなどはネットで検索していただくとして、間違いの元は、「ソウルメイト」や「ツインソウル」の関係であれば幸せになれる、と、それらと「幸せ」を結びつけてしまうことです。

「ソウルメイト」も「ツインソウル」も前世からの深いつながりがあるものですが、前世からのつながりがある人など、山のようにいます。

「袖触れ合うも他生の縁」という言葉があるように、自分の家の隣に住んでいるだけの人も、前世での関係のあった人です。

学校で一緒になる人も、会社で一緒になる人も、みんな前世からの繋がりがあります。もっと深い関係になる人が対象だとしても、その深い関係は、あなたが望んでいるようなものではないかもしれません。

自分とぶつかり、苦言を言われたり、喧嘩になったり、それによって自分を成長させてくれた人が、ソウルメイトやツインソウルの場合もあります。

それが異性であれば恋愛関係になるかもしれませんが、それはあなたがこの地球上での基準で考える「幸せな恋愛、結婚」の形ではなく、全く異質の関係性になることもあるのです。

魂のレベルで、自分に深い学びを与えてくれる人、という表現は適切だと思いますが、その「深い学び」の内容自体が、今の自分の判断基準で測れるものかどうかもわかりません。

自分にとっては大したことのないように感じても、宇宙のレベル、魂の輪廻転生の中で、実はそれが今の自分にとって大きな意味をなのに持つかもしれないし、その逆もあるでしょう。

スピリチュアルのせいにしない

何かのカルマを消化しつつ、今回の人生に必要なことを体験するための相手…。

それは単純な意味での「自分と幸せな関係になる異性のパートナー」だとか、「自分と運命共同体として働いてくれる共同経営者」だとか、「何でも心許せる大親友」とかいう、今の自分の解釈によって定義できるものではないのです。

ですから、相手が自分のソウルメイトか、またはツインソウルか、というようなことを知る意味は、ほとんどないと私は思っています。ソウルメイトまたはツインソウル=幸せになる相手、ではないからです。

相手がそれであってもなくても、あなたが相手を必要と思い(好きと思い)、そこにエネルギーを向けていけば、その先で展開が起こる、というだけです。

ですからここでも、「ソウルメイトだからうまくいくはず」とか、「ソウルメイトだから幸せになれるはず」というように捉えて、自分の本音とは違うことを選択し始めると、うまくいかなくなったときに、そのスピリチュアルな何かのせいにし始めます。

その感覚は、まるで自分にはコントロールできない目に見えない不可思議なものが、自分の意図には関係なく勝手に自分の未来を決めてしまっているような感があり、自分の未来は自分の責任なのに、それを自分ではない他のものに押し付けているようなものです。

そうなってしまった責任を、他人や環境のせいにしていたのを、「スピリチュアル」という新しい責任転嫁の対象が出てきただけなのです。

自分の意思がスピリチュアルに繋がる

「スピリチュアル」というのは、とても現実的なものです。常に自分の意思ありきです。

上記のシンクロにしても、あなたがそこに対して強く意識を向けているからこそ起きてくる現象であり、ソウルメイトやツインソウルも、たとえ相手と自分がその関係でも、あなたが相手を「好き」と思う気持ちがなければ幸せにはなりません。

たまに「嫌な予感がする」というときがあると思います。または「漠然と不安になる」というときなど…。こういうときも、「嫌な予感がしたり、不安になっている原因は何か」を考えてみてください。よーく自分の心の中を探っていくと、原因が見えてくることはよくあります。

たまたまネット上で何かを見たことが不安の原因になっていることもあれば、そこから過去の嫌なこと思い出してモヤモヤしたことが原因の場合もあります。

単に、やらなくてはいけないことが少しずつ積もっていて、それが焦りや不安の原因になっていたり、社会情勢から未来に対して漠然とした不安を抱えている場合もあります。本当は理由があるのに、「何となく不安」ということにしている、というケースは多いのです。

スピリチュアルは人生そのもの

そして、それらは全て自分が原因です。つまり、「そこに意識を向けて気持ちが揺れたから」なのです。

もちろん、未来予知的に「突然、嫌な予感がする」という感覚になり、実際に数日以内に思わぬ事件が起きた、ということもあります。

ですが、このレベルの予知は、やはり数としては少なく、一般的に不安やモヤモヤや嫌な予感の原因は、「自分自身が不安になる要素を考えているから」ということが多いのです。

自分の外で勝手に起きることが自分に恐ろしい何かを暗示しているのではなく、自分が意識を向けたこと、考え続けたことが原因になって、後々までその感情を引き起こしているのです。

「全ての答えは自分の中にある」とされる理由はここにあります。その不可思議な気持ちの原因も、外にあるわけではなく、自分の中にあるのです。

繰り返しますが、「スピリチュアル」というのは、私たちが生きているこそそのものなので、全て自分に責任のある非常に現実的なものです。引き寄せの法則にしても、自分の意識がそれを起こしていく「自分主導」のものです。

そして、その進化の道を他人と比べる必要はなく、自分の世界に起きた神秘的なことや、気づきや、自分なりの覚醒を自分が感じて深めていけばいいことになります。

ですからもちろん、何かからの声が聞こえる人の方がスピリチュアル的に優れているわけでもないし、超能力的な力のある人の方が、進化しているわけでもありません。

ただ、自分の本音で感じている通りに生きている人は、スピリチュアルについての知識がなにもなくても、充分にスピリチュアルに生きている人になります。

改めて、自分の本音というのは、宇宙とのパイプ役なので、自分の心がモヤモヤするのは、「そっちの方に考えなくていい」ということであり、その感覚の通りに進んでいくと、自分にとっての「幸せな状態」を知ることができると思います。

【関連】「あなたは人間じゃない」にどう反論する?哲学者も悩む意識のハードプロブレム

image by : shutterstock

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「運」「直感」「前世」「運命」「パワースポット」「シンクロニシティ」など……、かつて「科学的根拠がない」と敬遠されていたものが、ようやく話題になる時代となりました。 ストレスなく、ワクワクすることだけをして成り立つ世界、あらゆるものからインスピレーションを受け、直感の通りに進めばいい世界、宇宙とつながって次にすべきことがわかる世界………それってどういうこと?がわかるメルマガです。他人の基準に振り回されない「本当の幸せ」を感じるメルマガです。

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