新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念される今冬。外出時に感染防止を心がけるのはもちろんのこと、家庭内での対策も肝要となってきます。では、具体的に何をどうすべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、「消毒による家庭内感染の防止法」を詳しく紹介しています。
ウィルスと消毒
さて、本日はウイルス関連のお話。
秋冬になって新型コロナの感染が再び拡大してきている気がします。もっとも、秋冬に怖いのは新型コロナだけではありません。
- インフルエンザ
だって、十分怖いんですよ。日本では、2018年には3,325人が亡くなっているんですから(厚生労働省発表)新型コロナとのダブル感染拡大が懸念されており、十分気をつけたいところです。
この感染症に対して、家庭内でやれることのひとつが
- 消毒による家庭内感染の防止
です。まあ、家族は密着して暮らしていますからね。どうしたって家庭内で移し合ってしまうわけです。なので、できるだけ家庭内で感染を広げず、社会に持ち出さないことが大切ですよね。
そうは言っても、正直なところ、家庭内の消毒には
- 限界がある
だろうと感じています。特別な装備なんてないし、あったとしても日常生活の中でそれをいつも再現して守り通すことは、おそらく不可能です。
なので、消毒の必要が特に高いとされるところを重点的に行うべきではないかと思います。
ダイヤモンドプリンセス号で感染が拡大したとき、感染者の部屋でもっとも汚染されていたのが
- トイレ周辺
だったそうです。
家庭内でインフル患者が出たとき、コップやタオルの共用を止めている家庭は多いでしょう。しかし、トイレの共用を止められる家庭はそんなにたくさんありません。都会のマンションやお家には、フツー
- 1家庭に1トイレ
だからです。共用せざるを得ないんですよ。
なので、このトイレをキチンと消毒・掃除できれば、結構効果があると思うんですよね。
トイレの中で、ウイルスが特に多いとされたのが
- ペーパーホルダー
- ドアノブ
- 水洗レバー・スイッチ
- 便器の横の床
- 便器のフタ
です。ほとんどが手で触る場所ばかりですね。便器の横の床はどうしても尿が飛び散りやすく、汚れやすいところです。けど、まあ、トイレ部屋のほとんど全部じゃん…と思うのは私だけでしょうか( ̄∇ ̄)
また、想像以上にウイルスは広範囲に舞い上がっています。吐瀉物を対象とした実験では
- 床半径2メートル の広さ
- 壁1.6メートル の高さ
までウイルスが拡散するそうです。トイレの場合、ブツは便器から一気に流されてしまうので、吐瀉物と同じには考えられませんが、流す時にはちょっと注意が必要です。
最近公衆のトイレに
- 「便座を閉めてから流してください」
という貼り紙を見かけますが、この実験結果を知っているとそれもあながち神経質なわけじゃないんですね。便座を閉めずに流してしまうと、ウイルスがドバシャ~と舞い上がってしまうからです。
家庭内でこれを徹底するのは、難しいと思います。なので、掃除をするときには
- トイレ部屋の全てに
拡散してしまっている前提で掃除した方がいいでしょう。
ここで気をつけるのは、消毒液や洗剤を含ませた雑巾やペーパーを
- 使い回さない
こと。これは新型コロナとは関係なく、掃除ではよく言われることです。雑巾やペーパーの付着した汚れが、使い回されることで他の場所に広がってしまうからです。少なくとも汚れのヒドさに従って拭きましょう。
その意味で、使用後に洗って乾かして再び使うより、使い捨てる方が断然よいでしょう。手間もかかりませんし、消毒の点からも効果的です。
家庭内で消毒するなら、トイレ。まずはキレイに使って、こまめに掃除をするようこころがけましょう。
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