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仕事センスの有無は、スーパーマリオで「穴に落ちた後」の対応でわかる

日本が世界に誇るゲームと言えば「スーパーマリオブラザーズ」ですが、そのプレイ法と仕事との間には大きく共通する部分もあるようです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、スーパーマリオ同様、仕事の現場でも「同じ失敗を繰り返さないために心がけるべきこと」を記しています。

落とし穴を把握する

スーパーマリオブラザーズというゲームを知らない人はまずいないと思いますが、実際にプレイした経験はありますか?

スーパーマリオブラザーズ

アクションゲームの礎を作ったとも言えるくらいの名作ゲームで、ゲームが大好きな私も、子供の頃にファミコンで最速クリアを目指して日夜明け暮れた記憶があります。

このゲーム、今も新しいハードに合わせて続々と同様のタイトルが発売されているのですが、初期のスーパーマリオブラザーズは、とてもシンプルなゲームでした。

主人公のマリオが、悪役のクッパにさらわれたピーチ姫というヒロインを助けるためという設定で、横スクロール、つまり左から右に進んでゴールを目指すというだけのゲームです。その途中には道を阻む敵が出てきたり、落とし穴があったりして、敵に当たる、落とし穴に落ちるなどすると、ゲームオーバーになってしまう。

マリオをプレイし始めたばかりの頃は、落とし穴がどこにあるのかもわからないので、とりあえずダッシュをして大体の人が落っこちます。

ですが、次にプレイをする時は、「ここに落とし穴があるぞ」とわかるので、ジャンプしてかわしたり、タイトルによっては、空を飛んだりして落っこちないようにします。

最速でクリアするプレイなどを考える時には、昔は、実際にマップを手書きしてみて、「ここに落とし穴があるからここでジャンプする」「ここの敵はこうやってかわす」などと、計算をしながらプレイをしたりもしていました。そうすることで、失敗してしまったところも難なくクリアできるようになっていくわけです。

「何でマリオの話してんだ?」と思われるでしょうが、仕事ってこれと全く同じだと思うのです。

例えば、販売の仕事を始めたばかりの頃、お客様を接客してみると、いろんなところにつまづくポイントが出てきます。声をかけて、何か返事が返ってくると、答えられなくて何も喋れなくなってしまう。商品を1点提案してみたは良いけど、そこから次の商品の説明ができなくなってしまう。

マリオで言うところの落とし穴というものがどんどん目の前に現れてくるわけですね。

最初は誰だって慣れていませんから、その落とし穴にバンバン落っこちてしまいます。失敗を繰り返すことになるのです。でも、そこをクリアするためにはどうすればいいか考えて準備ができるようになると、クリアの仕方がわかるようになってきます。

落とし穴の手前でジャンプするようなもので、「こう言うと、こういう反応になるから、こっちの言い方にすればクリアできる」と言うことがわかってきます。その繰り返しで、ゲームをクリアするのと同じようにどんどん先へ進むことができるようになります。

ここで考えるべきは、ゲームと同様、上手くなる人とそうではない人の違いです。マリオだって、上手くなる人、すぐにクリアができるようになる人は、どこに何があるのか、そして、それをどうすれば乗り越えられるかを考えます。一方、いつまでも上手くならない人というのは、そうしたことを考えることなく、行き当たりばったりでプレイを続けます。

現実の仕事でも、成果を上げられるようになるのは、問題に行き当たった時にその都度考える人ではなく、問題に行き当たったら次に同じような問題をどうクリアすれば良いかを考えられる人です。一度ぶち当たったら、次はもうあっさりクリアできるように準備をしていけば、上手くなるのは必然なんです。

接客販売という仕事でも、落とし穴はどこにあるのか、どこにどんな敵が現れるのかを把握して準備すれば、必ず誰でも上手になれます。その場その場の場当たり的な行動を取っていると、いつまでも同じ場所でウロウロするだけです。

今日の質問です。

image by: NOTE OMG / Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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