自分も通ってきたはずなのに、いざ我が子が迎えたとなると、親としての接し方に迷ってしまうのが反抗期。お互いに気分良く過ごすためには、どう対応するのが正答なのでしょうか。今回の無料メルマガ『【待ってました思春期】飯塚ひろみ』では思春期・発達障害療育専門カウンセラーの飯塚ひろみさんが、大人が常に見せるべきスタンスをレクチャー。カギとなるのは「雑談」のようです。
子どもの話は最後まで聴き切ることが大事
みなさま、こんばんは!思春期・発達障害療育専門カウンセラーの飯塚ひろみです。
さて、コロナ禍になってから、反抗期の子どもへの接し方で悩まれている方は増えてきました。私のところにくるご相談も大半が、反抗期渦中のお子さまへの対応だったりします。生活スタイルが変化し、家で過ごすことが多くなったことから、親子の関係が変化しているのも要因の一つだと思います。
反抗期だから仕方がないと思いつつも、日常生活を平穏に過ごしたいと願ってしまいますよね。「家」はお子さんだけではなく、お父さん、お母さんにとっても癒しの場ですからね。
さてでは、こうした反抗期の子ども達に、私達大人はどう接したら良いのでしょうか。一番は
- 子どもの話を黙って最後まで聴く・聴き切る
というスタンスを常に見せていくことです。
でもこの「子どもの話を黙って最後まで聞く」これが意外と難しい(笑)。つい、よかれと思って、話の途中でアドバイスしてしまい、「うるせーな」と、子どもの心のシャッターが下りてきてしまうこと、あるあるですよね。
基本的に、この時期の子どもとの話し合いにはアドバイスは必要ありません。必要な時は、子どもの方から「どう思う?」と聴いてきたり、サインがでてきます。この「どう思う?」という言葉を引き出すところまでいくには、多くの
- 雑談・他愛のない話
をしていかなければならないのですね。子どもの興味、関心のあるものだったら何でも構いません。アニメ・マンガ・ゲーム・テレビ・映画・スポーツ・趣味・芸能人など、大人からしたら一見、どうでも良さそうな話だったとしても馬鹿にせず、真剣に聴いてあげましょう。
ゲームが分からなかったりアニメを知らなくても大丈夫です。子どもに教えてもらうような形で、話を進めていくと喜んで話してくれますよ(^-^)
なぜ、勉強や進路・受験といった確信めいた話をする前に、こうした雑談が必要なのかというと、
- 子どもは、なんでも話を聴いてくれる相手に、本音を打ち明けるから
です。私達大人も、相談や大切な話をする相手は、雑談も含めた「何でも話せる相手」ではないでしょうか。少なくとも、自分を否定してきたり、のっけから指示・注意してくるような人に、自分の心を開いたりしませんよね。
それと同じ原理です。
思春期・反抗期の子どもも、反抗的な態度を見せていても
- 話を聴いて欲しい
- 話題を共有したい
- 理解して欲しい
と、思っています。
異性にも興味を持ち始めるこの時期、好きな人のことや、あこがれのアイドルにときめくことも普通にあるので、この手の話にも、「私もこんな人が昔好きだったよ~」「あなたの好みのタイプはこういう人なんだね」と、自分の経験談を話しながら受容・共感してあげましょう。
親子の会話が楽しい方向に変化してくると、親子関係も良好になっていきます。
確信めいた話は最後の最後、子どもが本当に心を開いてからで大丈夫です(^-^)
【今日の実践課題】
- 子どもが今、夢中になっているものを知っていますか?また、あなたはそれを受け入れていますか?受け入れている場合、そうでない場合と書き出し、なぜそうなのかを考えてみましょう。
- 子どもの話を最後まで聴けない時、なぜ口出しをしてしまうのか、自分の感情の変化を考えてみましょう。子どもが心配だから、もっと良くなって欲しいからなど、理由も併せて書き出してみましょう
お手元のノートで書き出してみてくださいね(^-^)
書き溜めたノートは世界に一つだけの教科書になっていきます♪
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