他人から仕事を頼まれたとき、たとえ一度もやったことのない仕事だった場合、あなたなら受けるでしょうか、断るでしょうか? そんな時は「ホラを吹いてもいいから受けるべき」と語るのは、ビジネス作家で起業家の岡崎かつひろさん。多くの業種を経験してきた岡崎さんは、自身のメルマガ『岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』』の中で、「嘘はダメだけど、ある程度ホラは吹いた方がいい」として、頼んできた側が自分を試していると思って依頼を受けることで自分が成長するチャンスになると説いています。
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成長に背伸びは必要! 自分の隠れた才能に 気づく方法
ビジネスでもなんでも、成長しようと思ったら、ときには背伸びをすることも大切です。
僕、嘘はダメだけど、ある程度ホラは吹いたほうがいいと思います。
たとえば、新しい仕事が来たときそれをできるかどうかわからないとしても、まず「できますよ」ということ。そこは一度、ホラ吹きになってみる。そのうえで、帳尻を合わせる努力をするのであれば、僕は、ホラは必ずしも悪いことではないと思います。
そもそも大体自分にくるお願い事というのは、できると思われているから頼まれるんです。
「頼まれごとは試されごと」と言うのは僕の大好きな言葉です。頼まれたと言う事は試されていて、試す側にも「この人に試していいかどうか」を考えるわけです。
たとえば「岡崎さん総理大臣やってくれない」っていう話はこないですよね。とはいえ、仮に総理大臣の話がきたとしても、僕の場合は叩けばたたくほど埃が出てくるからダメなんですけど(笑)。
「いつも酔いつぶれているから新橋の路上で寝ている岡崎総理大臣。総理大臣またやらかした」みたいなことを書かれます(笑)。だから、万が一、総理大臣の話が来たとしても受けられません。
そもそも僕には総理大臣の話は来ないし、来たとしても受けられないと思います。たとえば、どこかの会社で取締役をやってくれないかとか、人事コンサルに入ってくれないかというお話があれば、また別です。
今、僕はビジネス書籍ライターとしても勉強しています。そのため「僕の本を書いてください」ということは、あるかもしれません。仮にそのような話が来たら、僕は「試されているんだろうな」と思って受けるべきだと思います。そもそも相手からしたら「岡崎さんだからできるんじゃないの?」と思って言ってくれているわけです。
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鳥は空気が見えない、魚は水が見えない、人は自分が見えない
1つ、気を付けたいのが、ビジネスがうまくいっているからといって、調子に乗らないこと。
鳥は空気が見えない、魚は水が見えない、人は自分が見えないと言う言葉があります。
人は自分のことが見えていないから、まずは、自分は自分がわかっていないと言うことを受け入れることが大切です。ソクラテスじゃないんですけど「無知の知」で、自分が知らないということを受け入れないと、人の話を聞けません。
誰が書いたのか忘れましたが、ハーバード大学では、入学当初に「知的謙遜でありなさい」といわれるそうです。どういうことかというと、ハーバード大学まで行くくらいだから、その生徒はものすごく頭がいいのかもしれない。もしかしたら天才だといわれて育ってきたかもしれません。
だけど、世間を見ればまだまだ上もいるし、世の中を見たら自分の知らないことばかり。卑屈になる必要は無いけど、知的謙遜で「自分にはまだまだ知らないことがある」と言うことを知りなさい。そういう意識でいなさいということを言ったそうです。そういう知的謙遜をもって生きなさい、ということなのでしょう。
今お話ししたように、「俺はこれが絶対良い」という勘違いをすると、もうそれだけで人の話を聞かないわけです。僕もそういう時期がありました。
僕は、これまでに人のアドバイスを聞かずに恥ずかしい思いをいっぱいしました。その結果、やっぱり自分はたいした事ないなと、改めて感じました。
僕は、ビジネス書作家として頑張っているので、肩書に「ビジネス作家」というふうに書いています。
しかし、正直言うと、むちゃくちゃ恥ずかしいです!
というのも、クラブハウスをやっていると、ベストセラー作家の本田健さんみたいにこれまでに100冊以上の本を書かれている方々にたくさんお会いします。
そんなときは、「僕もまだまだだな」と思い、謙虚に人の話を聞こうと思います。気持ちはハーバード。これからも知的謙遜を大切にしていこうと思います。
ビジネスはくるもの拒まず。ただし、自分の安売りには注意!
人はそれぞれいろんな才能を持っています。
ただ、自分の才能というのは意外と自覚できていなくて、実は人からみた方がわかることもたくさんあります。だから、来たものに飛びつきまくる時期があってもいいと思います。
ただこの時にもう一つ気をつけなければいけないのは、「自分の安売りをしないこと」。
僕の書籍『自分を安売りするのは〝いますぐ″やめなさい。』(きずな出版)にも書きましたが、「自分の安売りになっていないか」は考える必要があります。
「適切な報酬がある仕事にしよう」とか、「人との縁が素晴らしい」とか、ちゃんとそういうところを意識して仕事選びをしてください。
そうじゃないと、「便利だし、お金かからないからやらせておこう」と思われて、結果として、疲弊して辞めていくことになってしまいます。
基本的には「頼まれ事は全部受けてやろう」というマインドでいいのですが、「それを受けることで安売りになっていないか」ということだけは気を付けてください。
その上で背伸びをして、自分のステージを挙げられる仕事かどうかを考えた方がいいと思います。これは仕事に限らず、すべてに言えることです。
やっぱり稼いだほうがいいし、力をつけたほうがいいと思います。だから情報の発信の仕方も大切です。そういうこともろもろ総合的に考えることが大切です。
能力が上がるのか、社会性が上がるのか、もしくは人間関係がプラスになるのか。僕はだいだいここらへんを見ています。
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終身雇用制度が崩壊しつつある今、真の安定とは?
「いい大学に入って、一流企業に就職したら一生安泰」という考えは、昭和のバブル期からあります。これは令和になった今も一部の人の間では根強く続いています。
ただ、ここで考えてほしいことは、本当の安定は何かということです。
たとえば、「大手企業に入って長く働くこと=安定」として考えているとしましょう。
しかし、考えてみてください。僕らが新卒で入ろうとした時に人気上位企業のほとんどが、もうすでに人気上位の企業ではなくなっているわけです。中には潰れてしまった会社もあります。ちょっと大げさかもしれませんが、歴史から学ぶことが必要です。今人気があるとか、安泰の企業がこの先もずっとそのまま残るとは限りません。
国にしても、今は基本的に終身雇用が保障されているのが日本の状況です。変なトラブルを起こさなければですが。でも、 大手企業であってもリストラがあります。そう考えたら、公務員だからといっても100%安全というわけではありません。そう考えると、何が安定なのかわからなくなりますよね。
そんなとき、僕ならこう考えます。真の安定とは「自分さえいれば、どこに行っても通用するぞ」という、自信と能力だと思います。(メルマガ『岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』』より一部抜粋)
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