嫌日感情が高い韓国ですが、ここに来て嫌悪の矛先が他の国に向かい始めたようです。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、韓国の若者たちの間で日本より中国に悪感情を抱く傾向が高まっている事実とその理由を、香港英字紙の記事を引く形で紹介。さらに韓国がひた隠しにしたい歴史上の真実を報じた記事を取り上げ、彼らがベトナム戦争中に働いた蛮行を白日の下に晒しています。
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嫌日から嫌中に傾く韓国の若者
韓国の若者の間で、嫌日よりも嫌中が強まっているという報道があります。
8月20日、香港サウスチャイナモーニングポストの記事です。
2017年にアメリカ軍が強力な対ミサイルレーダーシステムを配備することを許可した韓国の決定は中国から度々批判の対象となった。その高圧的な中国に対して、反論できない韓国政府に若者を中心として反発が広かった。
ソウルの29歳の有権者であるチャン氏は、「北京がいじめっ子のように振る舞っているのに、我々の政府が無気力なのを見てフラストレーションを感じている」と述べた。
また中国が香港などで行っていることを見て、韓国人は中国の大きな影響下で生活するのはどうなのかと自問し始めた。
今、韓国では、若者を中心に反中感情が高まっている。保守系の政治家たちは、この反中感情を大統領選挙の争点にしようと躍起になっている。
これまで日本を嫌うことは、韓国人のアイデンティティの一部であり、「特に理由もなく日本を憎むことは、本当の韓国人であることを意味する」という言葉があるほどである。
40代以上の人は依然として中国よりも日本を嫌っている。しかし、今後数十年にわたって韓国をリードしていく20代、30代は、中国に対して反発している。
今年に入って反中感情が高まり、中国はかつての植民地支配国である日本に代わって、韓国で最も嫌われている国になったという。
他の先進国でも中国に対する否定的な見方は深まっているが、ピュー・リサーチ・センターが昨年調査した14カ国の中で、若い世代が前の世代よりも中国に対する嫌悪感を抱いていたのは韓国だけだったという。
3月には、韓国の古代王が中国の餃子を食べている様子を描いたドラマが放送され、多くの韓国の若者がテレビ局にドラマの中止を求めた。
以上、あくまで若者の間ですが、中国の方が日本より嫌悪度が高くなっているようです。
来年3月に次期大統領が選出されます。住宅価格の高騰、コロナ、北朝鮮、男女不平等などの争点があります。「反日」を争点にして国民にアピールするような大統領候補が当選しない事を祈ります。
また日本に関する間違った主張については適切な反論を日本からも発信せねばなりません。こういった間違った主張に目をつむってきた(知らなかった)つけが今、回ってきてるといえるからです。
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ベトナムへの謝罪がない韓国
8月21日のニューヨークタイムズにはベトナム戦争中の1968年2月、フォンニィ・フォンニャット村で韓国軍が行った民間人虐殺を取り上げました。以下抜粋です。
1968年2月12日、韓国部隊がベトナム中部の村、フォンニィ・フォンニャットを掃討した後、数十体の遺体が発見された。いずれも非武装の民間人で、そのほとんどが子供や女性で、銃剣で撃たれたり刺されたりしていた。
母、姉、弟など5人の親族を失い、自身も1968年にフォンニィ村で負傷したグエン・ティ・タインさん(61)は、「韓国軍が私たちの村に来た日の悪夢から解放されたことはありません」と語る。「しかし、韓国政府は一度も私たちの村を訪れたことはなく、何が起こったのかを私たちに尋ねたこともありませんでした」。
終戦から約半世紀が経過した現在、フォンニィ・フォンニャット村で起きた大虐殺の被害者たちは、韓国政府に補償を求めているが、この種の訴訟としては初めて韓国の裁判所で審理されている。
2018年にハノイを訪問した文大統領は「不幸な過去に対する遺憾の意」を表明したが、ベトナムが要求したことのないという理由で公式な謝罪をするには至らなかった。
訴訟を起こしたグエンさんらが文大統領に提出した請願書には、「韓国の政府関係者が、私たち生存者に謝罪を求めるかどうかを尋ねたことはありません」と書かれている。「私たちは謝罪を望んでいます」。
上記のフォンニィ・フォンニャット村の民間人虐殺は、韓国軍兵士の暴行(または現地妻の置き去り)によって生まれた混血児「ライダイハン」の問題とともに韓国が隠したい部分です。
実際、筆者は親しい韓国人から「日本人はライダハンの事を知っているのか?」と訊かれた事があります。一番日本人に知ってほしくない事なのでしょう。
(メルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』 8月29日号より一部抜粋)
社会の分断化を推し進める「バランスを欠いた報道」を見極めるために
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