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買ったまま保管して使わない「死蔵癖」はなぜ起きてしまうのか?

せっかく自分で買ったモノを使っていないケースって結構ありませんか。周りから見るとちょっとした「ストレスの種」になりそうですが、この原因はどこにあるのでしょうか? 今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、その癖を「死蔵癖」と命名し、捨てられない、使わない人たちの心情を推測しています。

死蔵癖

さて、本日は結構たくさんいる人のお話。

私、買ったモノは

・使い倒す主義

なんです。そりゃ、買ってみて失敗だったなと思うモノってありますけど、服とかバッグとか日用品で買っただけでしまい込んだままのものってそんなにナイんですよ。

ところが、世の中には

・買ったのに使わない

っていう人が結構な数いるんですよね。フシギだ。実にフシギだ。なら何故買うんだろう。使うつもりなんじゃないのか…と思っていたんです。これって、周囲はストレスが溜まりますよね。せっかくプレゼントしたのに使ってくれない。ひょっとしたら本人もどうしていいのか分からずにいるのかも。いや、かもですよ。逆に、やったら沢山ある同じモノを眺めてニマニマしているのかも( ̄∇ ̄)

が、ハタと理解したんですよ。そういう人たちは多分

・買っただけで満足している

んだろうということに。

もっと別の言い方をすれば、

・使うことを目的にしていない

ということです。

同じようなものがたくさん増えてしまうという悩みも同じ原因なんじゃないでしょうか。同じようなもの、用途がソックリなものがあるのに買ってしまう。すでに持っているもので用途は満足するのに買ってしまうのは

・使うことを目的にしていない

からでしょう。そうなると、買った瞬間に目標は達成されてしまうわけで使うかどうかは問題じゃない。とりあえず保管する場所が必要だけど、保管したらそのまま。かくしてここに

・死蔵癖

が出現するんですね。知人にもいるんですよ。服を買ったけどタグさえ取らず数年経過してから初めて着ようとし、なんだか変色していることに気がついたとかいう猛者が。

そこまでして死蔵しなくても、いっそ買って持って帰って来たら、すぐ燃えるゴミに出したらいいのに。あ、すみません。言い過ぎました。

この状態が本人はともかく

・家族には結構ストレス

です。モノを死蔵という形で所有する場合、スペースが満杯になってモノが入らなくなるまで買い続けられることになりますから。このる場合、そのモノを処分するタイミングもいつなのか分かりません。だって使っているうちに劣化してくるということがありませんからね。

根本的には

・死蔵せず使っていけばいいだけ

なんですが、これができるかは周囲ではなく本人がどう感じているかに依るでしょう。死蔵され、その品物たちが部屋を侵食していく様がストレスじゃないとすると

・まず片付かない

ままでしょう。

買ったまま新品を保管し続け結局使わない癖。死蔵癖(あ、私の勝手なネーミングですからね)。

理屈的にモノが減っていかないわけですから、家庭でトラブルになりやすく、本人自身も困っているんじゃないかなというお話でした。

使うことを目的とせず、買うことが目的となっている人たちは買った後には目標を失い、モノに対する関心も失せてしまいます。

ところが、これとはまた別の原因を持っているのが、年代が上の人たち。いわゆるオトシヨリです。彼らは、モノのない子供時代を過ごしたせいか、モノを所有しているということで安心するようです。

いつか使いたいと思う時が来ても、そのときモノが手に入るとは限らない時代だったんです。だから取っておくんですよね。いざというときには、コレを使うんだと思って。まあ、そのいざというときは、おそらく彼らの寿命が尽きるまでには来ないもんなんですが、それはカンケーない。

こう考えると、あの

・オトシヨリならではの死蔵癖が理解できる

気がしませんか(*゚∀゚*)

ちなみに、我が家のバビーもオトシヨリの例に漏れず、新品を使い始めません。

・それなりのバッグ
・名前入りの風呂敷
・シルクのストール
・セットのタオル類

使いそうなものを選んでプレゼントしてきたのですが、とにかくしまい込む。一度も使わない。よく見ていると

・気に入ったものほど使わない

傾向にあるようです。え?気に入らないものはどうなるんだって?いや、それは聞かないで( ̄∇ ̄;)

まあ、使うことでしかモノの価値は発揮されないと考える私にとっては理解不能です。しかし、モノを所有しているという安心感を得ているんだと考えれば、ちょっと納得できますね。

モノを溜め込みがちな死蔵癖。本人より周囲が困惑してしまうものですが、スペースがある間は黙認してあげて。使いたくないんですから。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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