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高知小2水難事故の遺族宛にDMで送られた死者を冒涜する「許し難い画像」

以前掲載の「高知小2水難事故に『事件性』示す新事実。捜査を妨害する者の正体とは」等の記事でもご紹介したとおり、不可解な「事故」で命を落とした男子児童の遺族や協力者に対して、嫌がらせや脅迫とも受け取れる行為が横行している事実を報告してくださった、現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さん。彼らへの許しがたい行為は、事故から2年以上が経過した現在も依然として収まらないようです。阿部さんは今回、メルマガ『伝説の探偵』にその「証拠写真」を掲載するとともに、被害者サイドがこのような目に遭うことの理不尽さを訴えています。

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遺族に対する嫌がらせが横行する異常。高知小学生水難事故のあらまし

令和元年8月22日、高知県南国市の小学生、岡林優空(ひなた)君が行方不明になり、翌日23日に、生活用水が流れる下田川で見つかった事件があった。

この事件では、一緒にいた小学生が助けを呼ばずに逃げてしまったことや優空君の自転車を乗り回したり、探しに出ていた親に嘘を言うなどしたことの他、私も調査をしたがいじめについての証言が数多く出ていた。

また、私が出演した「ABEMA TV」で医師がレントゲンなどの検証をしたところ、肺にほとんど水が入っていなかったことなどが明らかになっており、単なる事故で処理できる問題ではないとされている。

一方、南国市教育委員会はいじめについての第三者委員会の開催を決めたが、委員の中立公平性に問題があることがあることため、委員の選定見直しは未だに済んではいない状態になっている。

こうした中、遺族である岡林宏樹さん(優空君の父)は、警察による再捜査を求める署名活動をしており、第1回目は令和元年中に7万6,000筆以上の署名を集め、高知県警高知東署に提出しているが、捜査活動は事実上行われていないことから、警察庁に向けた第2回目の署名活動を始め、新たに13万筆以上の署名を集めるに至っている。

詳しくは、下記の記事やホームページを参考にしてもらいたい。

team_hinakun 高知県小学生水難事故(公式ホームページ)
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妨害勢力の問題

これまでの期間、私は調査の補足や各調整を行ってきたが、それ以上にこの件を隠ぺいしたいと考え、姑息な妨害をする勢力と対峙してきた。

妨害勢力は、地元市民の一部やいわゆる顔役となる人物らを含め、何の因果もないのに、憂さ晴らしのように遺族や遺族に協力している有志の人物らを個人的に攻撃する者らなどである。

これについては、その実、全てをタイムスタンプ付きで保管、証拠保全をして、時期が来たところで法的手続きなどによって警告もしくは法的責任の追及をすることを予定しているが、令和3年11月22日にとんでもなく酷い嫌がらせ行為が発覚した。

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無根拠に攻撃を仕掛ける輩

私はいじめ事件でも詐欺事件でも、酷い事故でも、仕事柄、被害者側につくことが多い。その実、ネットで被害者やご遺族が誹謗中傷に晒されるという事態は、当然のように起きているのだ。

ただし、現行法では多額の費用が掛かるなど法的手続きを取る場合は一定の条件を満たさないとその費用や労力の負担は相当に高くつくものなのだ。

今回は、優空君の月命日という大事な日に行われたあまりに酷い嫌がらせの実態を多くの方に知っていただきたい。

これは、ご遺族である岡林宏樹(@Hirohina6)さんのTwitterアカウントに送られてきたメッセージである。

この攻撃アカウントは既に解除されているが、岡林さんが堪らずブロックをしても、新たなアカウントを作り再攻撃を繰り返してきたという。

また、この攻撃アカウントの主は、大きく報道された交通事故の遺族にメッセージを伝えろともいう。後日、岡林さんは警察に被害届を出すとのことであるが、こうした被害はご遺族が受ける嫌がらせの一部に過ぎないのだ。

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誹謗中傷対策の簡素化は早急にやらねばならない課題

大事な身内を突然亡くし、ショックを受けている人に対して、匿名だと思って(多くの投稿者は自分が安全な場所にいると思い込んでいる)酷いことや行為を行うことは社会問題となっている。

芸能人などがこうした攻撃の対象となることも多く、深い心の傷を負うことのみならず、自ら命を絶つということが大きな問題となっていることは周知の事実だろう。

そもそもSNSなどは、新たなコミュニケーションツールであるとも認識できるが、それが故意に人を傷つけ、それが深刻な問題に発展するわけだ。

使い方の問題という側面がある一方、その使い方が人を傷つける道具になり得るのであれば、一定の規制が必要なのは、子どもでもわかる話だ。

例えば、包丁は料理を作る刃物であるが、これを人に向ければ極めて危険な凶器となる。

SNSなどに代表されるネットコミュニケーションは、使い方を誤れば、いわゆる「指で行う傷害事件」を簡単に行えてしまう道具になり得るのだ。

しかし、現行では未だに被害者救済の要となる法整備は出来ていないと言える状態である。立法においては、ぜひとも、被害者救済を第一義に、速やかな整備をしてもらいたいところである。

最後に、本件で取り上げた岡林優空君の再捜査を願う第2回署名の活動は、続いている。また、まだ事件を知らないという方はぜひとも、記事や公式ホームページに目を通してもらいたい。

team_hinakun 高知県小学生水難事故(公式ホームページ)

編集後記

立法面の国会においては、もちろん国のかじ取りとしての経済対策はどんどん進めてもらいたいですが、重要法案や改正案などが流れてしまうのは、もう勘弁してもらいたいという切実な思いがあります。

例えば、SNSはきちんと情報開示を法手続きでしてもらう必要はありますが、発信された情報から一定レベルで相手を特定していったり、他サイトである場合は、方法論として法に抵触することを無視すれば、技術的に相手を特定することは可能です。

ですが、やはり違法調査になるので、技術的にできても探偵業の技術者は絶対にここに手を染めることはありません。

だからこそ、きちんと法整備を進め、手続きの簡素化を含めてより被害者が救済を受ける負担が大きく軽減されるようになってもらわねばならないと思うのです。

私は被害者の方によく言われます。

「なんで、悪いことをしているわけではないのに、私たち被害者がこんなに苦労したり、お金をかけたりしないといけないんでしょうか…」

ちなみ私は、いじめ関連については全額無償ですし、一部持ち出しでやっていますから、同じような気持ちになることがあります。

そして、この質問は多くの方にも答えを考えて欲しいのです。その上で、やっぱり被害者やご遺族が負担が大きくなるのは理不尽だよね、と思う気持ちが少しでもあるなら、被害者救済がされやすい仕組みをきちんと作っていきましょうよと思います。

私は少し甘いのでしょうか…と思うことも言われることもありますが、これからも被害者を支えていきたいと強く思っています。

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image by: 伝説の探偵

阿部泰尚この著者の記事一覧

社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。
まぐまぐよりメルマガ(有料)を発行するにあたり、その1部を本誌でレポートする社会貢献活動に利用する社会貢献型メルマガ。

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