今の日本でも当たり前となっている「週休2日制」ですが、「週休3日制」が国会で閣議決定されたのはご存知でしょうか。しかし、メルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』著者で小沢一郎氏の秘書を長く務めた元衆議院議員の石川知裕さんは、日本もUAEのように週休2.5日制にするのはどうかと提案しています。その理由とは?
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「週休2.5日制」社会実験のススメ
私が子どものころは、官公庁も会社も学校も土曜日の午後からが休みだった。 土曜日の授業が終わると、「ようやく休みだ!」と遊びに行ったり、部活の練習に行ったりしたものだ。 旅行も土曜日の午後からというのが普通だった。
週休2日はいつからだろうか。 一番早く始めた会社はアメリカのフォード社で、1926年5月から工場勤務者、次にデスクワークのサラリーマンに導入された。
日本では松下電器産業が1980年代後半に週休2日を最初に導入し、1991年12月の閣議で、国家公務員の完全週休2日制について実施が決定され、文部省が1992年9月から全国の国公立の幼稚園、小・中・高校、養護・盲・ろう学校で毎月第二土曜日を休業日とすることを決定し、実施された。
いまや週休2日は当たり前の時代になっている。 多くの病院は土曜日の午前中を診療日だが、その代わりに水曜日や木曜日など平日午後を休みにして、実質週休2日制度になっている。 サービス業だけは人が休んでいるときに利用してもらうので、なかなか難しいが、それでも月の休みを8日間取れるようにして実質週休2日を達成しようとしているところが多い。
国民の祝日は年間16日あるので、休日日数は、
16日+52週×2=120日
となり、日本人は3日に1回、休みを取れるようになっている。
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そんなに休日があるの?と思う方もいるかもしれない。 休日といっても、家族サービスや町内会行事、冠婚葬祭があって、ゆっくりくつろげる「完全オフ」というものが多くない方も多いと思うので、そう感じるのかもしれない。
まあ休み過ぎると、子どもの教育は平日に詰め込むことになるし、仕事も効率を上げなければならないという弊害も出てくる。 しかし、週休2日制度で大きな問題が出てきているとは思えない。
アラブ首長国連邦(UAE)が新年から「週休2.5日制」を導入し、金曜と土曜だけだった週休を半日延ばし、金曜午後から日曜いっぱいを休みとしたという。
日本政府も昨年6月に週休3日制について閣議決定した。 パナソニックや塩野義製薬なども週休3日制度を導入を進めている。 しかし給与の削減の心配、生産性の低下の心配などの声もある。
そこでUAEのように、週休2.5日から始めてはどうだろうか。
週休2日制度の時もそうだが、家庭の問題にもなるので親と子どもの休みが同じでないと制度は成り立たない。 月に1日、金曜日の午後の休みを設けて社会実験することから始めてはどうだろうか。
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