コロナ禍で家にいることが増え、冷凍食品を買いだめする人も増えています。そこで、注目されているのが冷凍食品専門のお店。今回、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、自身のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の中で、 現在話題になっている3つの冷凍食品専門店の戦略を語っています。
冷凍食品専門店が、日本のキッチンを変える!?
いま、冷凍冷蔵庫に加えて、冷凍庫(単機能)を買い足す家庭が増えています。
コロナによって、外出を控えるようになり、保存の効く冷凍食品を買いだめする人が増えているためです。
また、最近は冷凍技術の進歩により、美味しい冷凍食品が多くなり、そのバリエーションも増え続けています。
「間に合わせ」から、「積極的利用」に変わりつつあります。そこで、冷凍庫が必要となるのです。
手間が掛からず美味しいのなら、そちらを利用したいと思うのは当然。時間に追われる社会で生きる現代の人びとは、料理に時間を費やすことは難しくなってます。手を抜きたくなっても、仕方のないことです。
そこで登場したのが、冷凍食品専門店。
フランス発の「ピカール」は、ご存知だと思います。
【関連】なぜフランス発の冷凍食品専門店は高い売値でも売れるのか?
本格的フレンチの前菜やメイン、デザートなど、ほぼフルコースの料理が冷凍で手に入ります。
・タラとサンジャックのパスタ
・スズキのファビュルーディッシュ
・ポム・デュセス(トリュフ入り)
・ミニメルヴェイユ・オ・ショコラ
……。
これらが、それほど高くない価格で手に入るのですから、グルメな人でなくとも、買ってみようとなるのではないでしょうか。未体験の食が、手軽に自宅で味わえるのです。
他にも、パン、パスタ、下ごしらえ済みの野菜、スイーツなども豊富に揃っています。
日本発の冷凍食品専門店も登場しています。「トーミンフローズン」。冷凍機器メーカーと商社が共同で出店した、「冷凍食品のセレクトショップ」です。
こちらは、全国各地の名産品を中心に販売しています。
・仙台牛サーロイン
・湘南生シラス
・岩手の日本酒・南部美人
・横浜ベーコン
・京都の人気店味お好み焼き
・横浜中華街<萬珍樓>エビのチリソース
など、約500種類が揃っています。全国の名産品が手軽に食べられるのなら、お試しに買う人が多いのではないでしょうか。
もう一店、「みんなの業務用スーパー リンクス」。冷凍食品を約1,300種類扱っています。
日常的に利用する“食材”が揃っているので、来店頻度は高いはず。成城石井の商品も扱っているので、買い物の楽しさもあります。
社会の動向から見て、こうした専門店は、今後も増え続けるでしょう。そうなると、冷凍冷蔵庫が巨大化したり、冷凍庫を買い足す家庭は確実に増えます。
すると、キッチンの冷蔵庫スペースが大きくなくてはなりません。一家に2台が常識となるかもしれません。
新築・リフォームにおけるキッチンの設計が、大きく変わります。日本の食も変革の刻を迎えているのかもしれません。
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