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福島沖でM7.4震度6強の地震発生。数日前からSNSに投稿されていた地震の“予兆”

福島県沖で16日午後11時36分頃、最大震度6強を観測する地震が発生した。17日の気象庁発表によると、震源の深さは57km、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.4と推定されるという。この地震で数人の死者が出たほか、100人以上のけが人が報告されている。発生当時、太平洋側では津波注意報も発令された。

あの東日本大震災発生から11周年を迎えた3月11日からわずか5日後の地震発生に、あの日を思い出した方も多いのではないだろうか。現に、16日夜の震源は東日本大震災の震源に近く、M7.4以上の地震は2011年3月11日15:15のM7.6発生以来11年ぶりだからだ。

今回の地震発生前に、その「予兆」は何も起きていなかったのだろうか? というのも、江戸の昔から、巨大地震発生前には「宏観現象」といって、地震発生前にさまざまな前兆現象が発生していることがわかっている。例えば、地震発生前に磁石の磁力が弱まったことをヒントに作られた地震計など、江戸から伝わる「宏観現象」はいくつも存在している。また、カラスの異常な騒ぎ方なども宏観現象として知られている。

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以前より、井戸水や地下水の水位の変化も地震の前兆現象の一つとして注目されている。あの3.11が発生する約20日前と2日前、ツイッターには岩手県内で以下のようなツイートが投稿されていた。

また、よく報告されるのが、今まで見たことのないような雲の発生。今回も地震発生前に、おかしな雲を発見したというツイートが複数投稿されていた。地震との因果関係は不明だが、本当にこうした雲の発生は地震と無関係と言い切れるのだろうか?

気象庁は16日未明の会見で、向こう1週間は最大震度6強程度の余震に注意するよう呼びかけた。今後、どのような異常現象が起きているか、身近な異変を観察しておく必要がありそうだ。

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