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プーチンをクラスメイトに置き換えるとわかるG7参加者の酷い言動

ロシアのプーチン大統領は、いまやメディアの影響もあり、悪魔のようなイメージを持たれています。そして、それを批判してもよい、という空気も流れ始めているようです。メルマガ『石原加受子の実生活に使える「意識の世界」お話』の著者で「自分中心心理学」を提唱する石原加受子さんは、各国を代表するG7の参加者がプーチン大統領をからかうような言動を見せていることに懸念を覚えています。

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上半身裸で乗馬や釣りするプーチンをからかうG7参加者。些細な場面の言動に、真の姿が見える

6月に開催された先進国首脳会議G7で、各国の参加者が、上半身裸で乗馬をしたり魚を釣ったりするプーチンさんをからかった。

「BBC News」より。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2022年6月30日、自分のマッチョなイメージをからかった主要7カ国(G7)首脳について、彼らが上半身裸になったりしたら、それは「気持ちが悪い」と反撃した。さらに、G7首脳はアルコール摂取を控えて、もっとスポーツに励むべきだと応じた。

プーチン氏はかねて、上半身裸で乗馬をしたり魚を釣ったりする様子を国営メディアを通じて流すことが多く、6月26日にG7首脳会議がドイツ南部で始まった際には、ボリス・ジョンソン英首相らが「プーチンよりタフなところを見せつけよう」、「胸筋を見せてやらないと」などと冗談を飛ばしていた。カナダのジャスティン・トルドー首相も、自分たちも「胸を出して乗馬しようか」などと、プーチン氏をからかっていた。

訪問先のトルクメニスタンで報道陣を前にしたプーチン氏は、G7首脳らのこうした発言について質問されると、「ウエストまで脱ぎたかったのか、もっと下まで脱ぎたかったのか知らないが、どちらにしても気持ちが悪い光景のはずだ」と答えた。

さらに大統領は、19世紀のロシアの詩人アレクサンドル・プーシキンを念頭に、「人は賢い人間のまま、自分の爪の美しさに気を配ることもできる」と述べ、「私はこれに賛成だ。1人の人間の中で、心も体も、すべてが調和のとれた形で発達するようにするべきだ。しかし、何もかもが見事に調和するためには、酒の飲みすぎなど悪い習慣をやめて、運動して、スポーツに励む必要がある」と説いた。

「あなた方が話題にした同僚たちを、私は全員、個人的に知っている。お互いの関係において、今は最善の時期ではないので、これは理解できる。しかし、それでも彼らは全員リーダーなので、それぞれ気概の持ち主だということだ。なので、本人がその気になれば、望む改善をもちろん実現できるはずだ」

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ロシアのプーチンさんを、日本人は、メディアのおかげで9割ほどの人が、悪魔のように捉えているという。

自分中心心理学では、「一つの場面」を重視する。一つの場面で起こっていることは、他の場面でも起きている。

一つの場面に、自分の人生の基礎と言えるほどの根本的な信念や言動パターンが隠れていることも少なくない。まったく関係がないということは、まず、ない。

そんな眼で観ると、どうだろう。

大も小も同じ。

これを「クラスメート」に置き換えるとどうだろうか。

いじめられっ子を名指しで、「みんなが馬鹿にしてからかっている」図だ。いじめ体質そのものだ。

まず、各国の首脳陣の意識がこのレベルだというのに失望させられる。いかに誠実さがないことの証左だろう。誠実さがないということは、国民に対しても、ということを意味する。

どうして、からかいたくなるのか。もし、西欧側の、ロシア制裁が功を奏していれば、そこまでいじめられっ子をからかう必要はない。それは、いじめっ子たちにしてみれば、いじめられっ子がしぶとくて、思ったほどには自分たちの思惑通りになっていなくって、負け惜しみを言うしかないということかもしれない。

以前、同様のサミットだったと思うけれども、余興で日本の原爆のシーンを野外で映し出していた。原爆が投下された瞬間の場面が画面いっぱいに映し出されると、各国の主たる人々やアメリカの歴代大統領らは、満面の笑顔で拍手をしていた。その中でただ一人、プーチン大統領だけが、神妙な面持ちで十字を切っていた。

アメリカ歴代の大統領らでは、こんな場面もあった。何かの追悼式で、みんなが哀悼の意を表してうたっているときに、ブッシュ元大統領はふざけた態度で踊っていた。それをオバマ夫妻らはクスクスと笑っていた。前安倍首相の、沖縄での追悼式のときの追悼文が、前年とほぼ同じ文章で、誠意が感じられないという話と、これが重なる。

こんな姿を目にするにつけ、一般の人々が信じていることが正しいのかという疑問もそうだが、世界の〇〇という人々が、本当に世界のリーダーとしての資質があるのか、という疑問も起こってくる。

訪問先のトルクメニスタンで報道陣を前にしたプーチン氏は、G7首脳らのこうした発言について質問されると、「ウエストまで脱ぎたかったのか、もっと下まで脱ぎたかったのか知らないが、どちらにしても気持ちが悪い光景のはずだ」と答えた。

この箇所は、ジョークではなく、人身売買、レイプ、虐待、小児性愛等の実態を示唆している。麻薬商売よりも実入りがいいという話だ。

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そして最後に、プーチンさんは、こうまとめている。

「あなた方が話題にした同僚たちを、私は全員、個人的に知っている。お互いの関係において、今は最善の時期ではないので、これは理解できる。しかし、それでも彼らは全員リーダーなので、それぞれ気概の持ち主だということだ。なので、本人がその気になれば、望む改善をもちろん実現できるはずだ」

いじめらっれ子が、いじめられっ子で終わることなく、最後に、こんなふうに言う。

日本人の目には悪魔と映るプーチンさんだから、それぞれに意見があるだろう。けれども少なくともこれらの場面で、真摯な気持ちで取り組んでいないのはどちらのほうだろう。

小さな場面で誠意がない人は、大きな場面でも誠意がない。小さな場面で嘘をつく人は、大きな場面でも嘘をつく。

その人独自のパターンだから、どこにおいても変わらない。

プーチンさんが悪魔であるかどうかはわからないけれども、世界各国の首脳の方々が、国民のため、あるいは平和のために行動しているとは、とても思えない。むしろ、悪化するのを煽るような行動をしているように見えてしまうのは、私だけなんだろうか。

どんな判断、どんな結論を出すかはその人たちそれぞれだから、それにとやかく言うつもりはないいけれども、表向きの言動ではなく、“さまざまな場面での具体的な言動”のほうに注意を払って判断する目を養っていたほうが、自分を守る行動ができると思う。

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(メルマガ『石原加受子の実生活に使える「意識の世界」お話』2022年7月2号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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