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嘘つきは誰?統一教会ズブズブ問題には「全国一斉カルト踏み絵大会」が必要だ

内閣改造後も次々と明らかになる、旧統一教会と自民党議員との不都合な関係。しかしその繋がりが指摘された議員たちのほとんどは、責任逃れに終止する姿勢や完全なる開き直りをみせるなど、もはや信じがたい状況となっています。当問題も自民党の「有権者が忘れ去るのを待つ」という手口により、あやふやのまま幕引きを迎えることとなってしまうのでしょうか。今回のメルマガ『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』では著者でコンサルタントとしても活躍する今市太郎さんが、全議員に対して徹底的な身体検査を行いその結果を公表すべきと主張。今ここで有権者が怒りを示さなければ政治を正すタイミングはないとの見解を示しています。

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本邦一億有権者はカルト結託政党にドン引き・疑心暗鬼~自民党は政党維持したいなら所属議員を徹底身体検査し公表せよ

本来墓場まで持っていくつもりが元首相自身の襲撃事件ではからずもいきなりパンドラの箱が開いてしまい、既に収拾がつかないほど大荒れの自民党と統一教会との関係疑惑の問題ですが、昭和や平成の時代ならもう大問題で政権与党としての地位も危なくなるほどの話のはずが、足もとの自民党議員の反応は傲慢そのものでもはや有権者の目を全く気にしない世界に没入しているようです。

自民党議員は概ね3つのレイヤーに分かれている模様

この問題が明らかになってからの自民党所属議員の言動を見ていますと概ね3つのレイヤーに分かれていることがわかります。

ティア1 傍若無人レイヤー

ここへ来て統一教会との関係があって何が悪いという逆切れ傍若無人な自民党議員が次々湧いてくる始末です。その筆頭にあげられるのが安倍元首相の実弟である岸防衛相で、7月29日の記者会見では過去に霊感商法や献金強要被害などの問題が指摘された世界平和統一家庭連合についてそういうことが言われている団体だということは認識して付き合っていた事を悪びれることもなく語っています。足もとでは安倍元首相が統一教会信者票を自ら割り振り采配していたというトンでもない報道もではじめていますから、統一教会との関わりは安倍・岸両家の三代続くファミリービジネスであったとすれば非常に理解しやすくなりますが、それでも有権者の目を一切気にせず傍若無人な発言を継続すると言うのは流石に驚きを隠せません。また稲田朋美氏も2010年に統一教会の関連団体「世界平和女性連合」のイベントに参加していたことを認め、それの何が悪いと言わんばかりの態度をとっています。こういう党内の動きをいち早く察知した自民党・福田達夫総務会長は「正直に言います。何が問題か、僕はよく分からない」とまで発言しており、多勢に無勢感を高めています。

ティア2 逃げまくるレイヤー

その次に続くのは統一教会と関係があったものの正式に認めず知らなかったとしらばっくれる議員のレイヤーということになります。まず共通するのは統一教会とは知らなかった、名前貸ししただけという見え見えの言い訳をする輩たちで、予想どおりこのレイヤーに属する自民党系議員は数をあげたら切りのない状況に陥っています。とくにこのレイヤーで問題なのは旧統一教会の名称変更に手を貸した当時の文部科学大臣の存在で、殆どまともな説明になっていないまま逃げまくりを決め込んでいます。このレイヤーの議員に共通するのは統一教会との関係があったことに対してなんら謝罪しないことで、時間が経てば解消すると安易な期待をしているものと思われます。

ティア3 事実を認める議員のレイヤー

最後に残っているのがすでに統一教会との関係を認め謝罪するという極めてまともなレイヤーですが、ここに属する議員は現状ではごくわずかで船田元衆院議員は世界平和統一家庭連合の関連団体のイベントに祝電を送ったとの指摘を受けたとして、自身のフェイスブックに「不用意な行動により大変ご心配をおかけし、お詫び申し上げる」と投稿し謝罪しています。また青山繁晴参院議員は自分のことではないとしながらも統一教会票が自民党の議員に割り振られていることを認め統一教会の支援が一般国民知られていないことが問題だとあからさまに指摘しています。

こう状況を概観してみてもティア3の事実を謝罪するレイヤーに属する議員は極めて少ないのが現実で多くの自民党議員たちは完全に開き直っていることがうかがわれます。それにしても驚かされるのは国民から選挙で付託を受けて議員になっている輩が昭和や平成時代のように国民からの批判を全く気にしていないことで一度当選してしまえばすべては自らの既得権益であるかのように振舞う姿は流石に驚かされるものがあります。

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今回ばかりは嵐が過ぎるのを待つ安倍・有権者小馬鹿戦略はワークしない

今回も安倍元首相が常に口にしていたように時間が経てば国民はどうせ忘れるのだから嵐が過ぎ去るのを待つという常套手段を使って自民党は噂が収まるのを待つ構えのように見えますが、このことで有権者がうけた衝撃はタダならぬものがあり政治家とカルト宗教の結託に関する疑心暗鬼はそう簡単に収まるものではなくなっています。各メディアはこのことが発覚してからの政権、政党支持率の調査を開示していませんが(※ 2022年7月30日時点)、これで支持率が下がらないようならもうこの国はお仕舞と言わざるを得ない状況です。今のところメディアに登場している統一教会やその関連団体と関係があると指摘を受けている国会議員には安倍元総理をはじめ、菅義偉前総理、麻生太郎元総理、加藤勝信元官房長官、高市早苗元総務大臣、下村博文元文科大臣、萩生田光一経産大臣、岸信夫防衛大臣、山谷えり子元国家公安委員長、奥野信亮元総務副大臣など政権を担う重鎮が挙げられていますから現実にはほとんど逃げ場がなくなっています。このままとぼけて時間が経過するのを待っていれば全てOKとはならないのが今回の事案で、国民もそれを議員にもっとしっかり伝えて恫喝をかけていく必要があります。

信教の自由を盾にするなら政党所属議員の関係レベルをすべて開示すべき

こうなると、もはや統一教会については自民党をはじめ保守系の野党の議員も含めて完全に全国一斉カルト踏み絵大会の実施が必須の状況で、だれが完全な統一教会系議員なのか、或いは謝罪して関係を断った議員がだれなのかを徹底身体検査し、この際官報に全員記載する位の処置を行う必要があります。もっと言えば総選挙を再度実施して現職議員の信認投票まで実施することは免れず、このままうやむやにすることなど一切できないところに差し掛かっています。それにしても本邦の政治がここまで劣化してしまっているというのはさすがにショックで1億国内有権者は完全に馬鹿にされた状態に陥っています。ここで怒らなくてどこで政治をただすことができるのかと強く思う次第です。

(メルマガ『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』2022年7月30日号より一部抜粋)

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