今までは、転職を繰り返す人を「ジョブホッパー」などと呼んで蔑視することが多かった日本社会ですが、これからは3年程度での転職が当たり前の時代になると言われているのをご存知でしょうか? メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、変わっていくビジネスライフにどう対応していけばいいか、そして「風の時代」にビジネスマンとしてどう生きるかについて持論を展開しています。
風の時代の今、新しいモノを受け入れる
風の時代って、物事が固定化されるよりも、風に乗って流れていく、同じところにいないで、頻繁に変化する、そうやって移動し続けた方が良いことがあるということなんです。
だからサラリーマンも、同じ会社にいて、同じ仕事を20年続けるより、風の動きに合わせて変化した方が良かったりするわけです。その意味では、これからは職人さんも変化が求められるのかも知れません。
そんな時代に対応するための心構えは、とにかく新しいモノを拒否せずに受け入れるということなんです。少なくとも手を出してみる、試してみる、舐めてみるという態度が求められるんです。逆に言えば、拘りという概念は捨てた方が良いということです。
オトナって年を重ねるにつれて、新しいモノを拒絶するようになるんです。いつもの場所、いつものお店、いつものメンツで、いつもの時間を過ごす、それが心地良く感じるわけですが、風の時代はそれじゃダメなんです。微妙に居心地が悪くても、知らない場所、新しいお店、初めてのメンツと、やったことの無い何かに手を出してみる。幸運はそこに潜んでいます。
ですから今までの人生を棚卸しして、自分が今まで頻繁にやって来たこと、「いつもの○○」は何かを洗い出して、それとは全く方向が違う何かを決めて手を出してみるのです。それが今までに一度もやったことのないモノならなお良しです。
こういうのは習慣ですから、例えば
● 今週のランチは毎日初めての店を探して行くぞ
と決めてしまうのです。都会ならランチをする場所はたくさんあるはずなので、月曜から金曜まで毎日初めてのお店に行くのです。
休みの日には、1日分の着替えだけバッグに詰めて、どこに行くかを決めない旅に行く、なんてのもアリです。駅に着いたら最初に来た電車に乗って、フラフラと目的地を決めずに進んでしまう。なんとなく雰囲気が合った駅で降りたら、タクシーに乗って運転手にこのあたりの美味しいお店に連れて行ってもらう。こういう風来坊みたいな旅をすることで、想像もしなかった出逢いがあったりするモノです。
趣味だって、今まで全く興味すらなかったこと、やってみたことがないことを始めてみるんです。もしかしたらそれがあなたのこれからの人生を彩ってくれるかも知れないんですから。
風の時代は固定化されにくいので、ちょっと手を出してみてイマイチだと思ったら、また次の何かを見つけたら良いんです。1年か2年やったら、次の新しいモノに手を出しても良いんです。
たぶん転職だって、3年ごとに会社を変わるのって、今までならジョブホッパーと蔑視されていたんですが、これからは3年くらいの転職なら当たり前になるんじゃないですかね。特に外資だと、退職金が確定拠出年金だったりして、ポータビリティーが高かったりしますからね。
そうやって環境を変える中で、自分の得意分野を見つめ直して、時代に合わせてリファインさせることができると、風の時代にマッチした生き方になると思うんですよね。
逆に言えば、時代が流れるように変遷するということなので、人生を逆転しやすくなるはずなんですよ。今までは地の時代で蓄積がモノを言ったので、蓄積の無い人は情況が固定化しやすかったんですが、風の時代はどんな風が吹くかによって、立場や情況がガラッと変化するわけです。ですから上手く風に乗れれば、今までは起こりにくかった一発逆転も可能になったりすると思うんですよね。
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