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なぜ、結果を出している人は「呼吸」を扱うのが上手いのか?

人間誰しもイライラする時はありますよね。そんな時、安定したメンタルを取り戻すために何をすればいいのか。今回は、メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者で営業コンサルタントの菊原智明さんが、さまざまな方法を試みて最終的にたどりついた「呼吸法」について語っています。

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一瞬でイライラが消え気分がスッキリする呼吸法

結果を出している人は“精神・メンタルが安定している”といった人が多い。

ちょっとしたことがあっても慌てない。冷静に対処している。知人にもこういった人がいる。

冷静に判断する姿を見て「なんてカッコいいんだ」と思う。

その一方、ちょっとしたことで「大変だ、どうしよう」と騒ぐ人も。

一人で騒いでいるならまだいい。何かに怒り出し、まわりの雰囲気を悪くする。

例えば飲食店で頼んだものが遅れたくらいで「どうなっているんだ!」と怒り出す。

こういった人を見ると「う~ん、器が小さい」と思ってしまう。こういった人に成功者は極めて少ない。

メンタルをしっかりコントロールする。口で言うのは簡単だが、実際やるとなるとそう簡単ではない。人とかかわる以上、何かしら感情は動いてしまう。

ただ、必要以上にうろたえるのもカッコ悪い。どんと構えていたいものだ。

精神・メンタルを安定させる。その一番の方法は“呼吸”だと思っている。

今までいろいろなメンタル系の本を読んできた。精神世界にハマり込んだこともある。いずれも最終的には呼吸にたどりつく。

呼吸は自分で意識的にコントロールできるし、無意識でも勝手に行われる。意識と無意識の二重の制御をうけている唯一の器官だ。

ということは“呼吸を整える”ことで、無意識の領域まで影響を与えることが可能となる。

呼吸を整えると心も整ってくる。これはほとんどの人が知っていること。しかし、具体的な呼吸法について詳しく研究している人は多くはない。

どんなに重要だと知っても「たまに深呼吸でもしておけばいいだろう」といった軽い感じに扱われてしまう。

できる人は呼吸をうまく利用している。私もかなりマニアックな方だと思う。細かいテクニックについて知って頂きたい。

企業研修で6回コースというものがある。一ヵ月に一回行うので半年間お伺いさせて頂く。

研修の最終回は“考え方、メンタル系”の内容になっている。

営業研修なので一回目にこの話はできない。重要なのだが、さすがに営業ノウハウからスタートした方がいい。十分、私のノウハウを理解して頂いたうえで話をしている。

その中で「潜在意識は人称を認識できない」といった話をする。

人称とは“私、あなた、その他”というもの。

意識下ではそれぞれ差があるが、潜在意識化では“私=あなた=その他”となる。

つまり「あいつ痛い目にあえ」=「自分が痛い目にあえ」ということになってしまうのだ。

その流れで「人を恨むのは自分で毒を飲んで相手が死ぬのを待つようなもの」といった格言的なものを紹介する。人称を認識できないのだから仕方がない。

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その研修でのこと。若い営業スタッフの方が「嫌いな人がいてどうしても頭から離れないんです。どうすればいいんですか?」と質問してきた。

忘れよう、考えないようにしよう…と思えば思うほど考えてしまうという。気持ちは分かる。

そこで私が伝えたのは“嫌なヤツのことを考えたら4秒息を吸って8秒で吐く”という方法。

息を吸う時も吐くときも「いち、にい、さん…」とカウントする。

これはアンガーマネージメントの安藤さんも同じようなことを言っていた。怒りを覚えたらゆっくり数を数える。それだけで多くの怒りは静まっていく。

ちなみに安藤さんは私の高校の一つ上の先輩。農大二高という群馬県高崎市の学校。

この方法は私も実証済みだ。少し前に身近でイラっとくる存在の人がいた。今では付き合っていないが、嫌いなタイプ。

その時は気づくと「あの人はなぁ…」と考えてしまう。害しかないと分かっていても考えてしまうものなのだ。

そこでこの方法を私もやってみることにした。効果はテキメン。3回やればまず気にならなくなる。

本当にすごい方法だ。ゆっくりと吐いて、ゆっくり吸う。これだけでも効果的。

呼吸をカウントする方法はさらに進化できる。息を吐くときに何かを一緒に唱えるといい。

嫌いな人のことを考えてしまったら「怒りを吐き出す」と言いながらゆっくり息を吐く。

疲れた時なら「疲れを吐き出す」と言ってもいい。

最近は「ありがとう」と言う時もある。その場の気分に合わせて変えている。

吸う時はポジティブに「パワーを吸い込む」「確信を吸い込む」「幸せを吸い込む」といった感じ。

これを数回続ける。ちょっとした瞑想状態になる。これでイライラが無くなりスッキリする。

これはデスクに座りながらもできる。もちろん会社でも十分実行可能だ。

ネガティブな気持ちになったら“呼吸に意識を向けてカウント”するといい。

さらにはその状況に合わせた言葉を追加する。この効果は絶大。ぜひ今日からやって頂きたい。

【今日の課題】

・呼吸に意識を向ける
・4秒吸って8秒で吐く
・その場の状況に合わせた言葉を追加する

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image by: Shutterstock.com

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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【著者】 菊原智明 【月額】 ¥770/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 金曜日 発行予定

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