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ゼミ選考で女子大生漁り?帝京大教授「性差別アカハラ」音声に批判殺到。「コーヒーでも飲みながらお話ししましょう」態度一変、男子学生を門前払いで大炎上中

帝京大学に通う男子大学生が、ゼミの2次募集に「男女問わず」と書いてあったため連絡したところ、相手を女子学生と早とちりした教授からメールが届き「ランチのお誘い」を受けたことを暴露したツイートが大きな話題となっている。男子学生Sさんの名前は、男とも女とも取れる名前(漢字)だったため、教授が「女子」と勘違い。男であることを隠して教授に直接会いに行ったところ、けんもほろろに追い返されたという。これに怒ったSさんは教授との会話をネットで公開し、その内容がヤバすぎると大炎上中だ。一体、この大学で何が起きているのだろうか?

男子学生に送られた、カン違い教授からの「お誘い」メール

経済学のE教授からの「ゼミ2次募集」のメールを見たというSさん。E教授は東大卒で、日経の記者を31年も務めたという立派なキャリアを持つ人物。

提示されていたゼミ生の条件は、

Sさんは、なぜ経済学なのにスポーツの好き嫌いが関係あるのか謎だったそうだが、条件に合いそうだったので早速申し込んでみたという。

すると、E教授からメールがあり、Sさんの実名を見て女子学生と勘違いしたのか、「女子学生さんですよね?」と確認する内容。

「たまに女子みたいな男子もいるので」とつけ加えたうえで、「大歓迎です。男子生徒には秘密ですが、女子生徒は基本的には女子の応募=採用です」と、「男女問わず」はポーズだけで、実は採用するのは女性とだけだと明かした。

その後、E教授は場所と日時を指定し「コーヒーでも飲みながら、話しましょう」とお茶に誘ってきたというのだ。

性別を伝えずに面会。E教授の耳を疑う差別発言とは?

約束した日時は11月21日12時。Sさんは自身の性別を隠したまま約束の場所へ向かったという。

その際、Sさんは教授からのメールに書いてあった「女子の応募=採用」の意味を問いただした。

Sさんがメールの一部と、教授とのやりとりを録音した音声をつけてつぶやいたツイートがこちらだ。

以下、Twitterに添付された音声の大体の内容を文章に起こしてみた(編集部註:プライバシー保護のため、一部を編集しています)。

Sさん「男女問わず4人と書いてあったけど、メールの文章で女子の応募=採用って書いてあった……」

教授「だからそれは君が女だと思ったから書けたんだろ。送っただけだろ」

Sさん「自分は男ですけど、もし女子が優先的に採用されるのであれば……」

教授「だからそれは公式的には言えません。言ったら問題になるから。だけど、僕の腹づもりではあんたが女だと思ったから、あんたが女だったら優先的に取るつもりだよ。だけどあんた男だからそれはきかない。そういうことだよ。でも、それは公式には言えないからね」

Sさん「分かりました」

教授「私的なやり取りだから言っとくけどね。それは僕の腹の中の話。そういうことなんだよね。貴方のことを女だと誤認したのは僕のミスだけどさ。でも、そりゃしょうがないわな。あんな名前なんだからさ。普通、女性と間違えますよ」

Sさん「よく勘違いされます」

と返したSさんだったが、のちにTwitterで「笑顔で答えてたけど内心は怒り心頭でした」とつぶやいている。その後も、E教授の問題発言は止まらない。

教授「申し訳ないけど、私うっかりしましたけど、あのメールのことは忘れてください。私的な会話だと思ってください。公式には出せません。公式に私がゼミの案内に出したら、そりゃもう他の人からクレームが来る。学部長から 君これダメだねって」

教授「腹の中でどう思ってようが自由なのよ。実際って決める決めないは僕の権限だけど、表立って門戸を閉ざすことはダメなの。女だけとか、男だけってのは、これはマズいわけだ。だから企業もやってないだろ。だけど、実際は採用した結果どうなってるかだけ見ると、男が多かったり女だけだったりするでしょ?」

教授「メーカーだって、秘書さん用とかっていって男も来るんだぜ。だけど結局通る(面接受かるの)の美人の女だったりするわけでしょ。でもそういう時、女(男)は採りませんとは書いてない。ブラック(黒人)とホワイト(白人)が来てホワイトを採りませんとは書いてない。絶対書けない。アメリカではね。カラー(肌の色)の問題は書けない。でも実際にはホワイトが採られることが多いとかね」

教授「最終的に採る側の権利・権限なのよ。色んなもので判断した上でやっぱり白人がいい。いや私はこの黒がいい!って決めるのと同じことよ。採用ってそういうことなんだよ。最後は決める人が権限持っているわけでさ。四の五の言われる筋合いじゃあないんだよ。ただ、入口のところでね、門前払いはできません。イコールフィッティング。条件を平等に与える。機会を平等に与える。結果の平等はないよ。結果は、その採る側がいろんな都合を考えて決めるわけ」

と言い放題のE教授。その後、Sさんが「ああ、建前上は……」と言うと、E教授は「建前じゃない、機会を与えるのと、権利を与えるの違うからね」と、それを否定した。

自ら問題性を認識。E教授の発言は「正論」なのか?

結論から言えば、E教授の言動は「ハラスメント」以外の何物でもないだろう。

たしかに企業であれば、採用活動で誰を採用しようとそれは企業の自由だ。しかし、それすら厚生労働省によって、

と規定されている。さらに「公正な採用を実施するにあたって応募者の適正・能力とは関係がない事柄で採用の可否を決定してはならない」とされており、関係ない事柄を採用基準とすることは採用差別につながるとしている。だからこそ、E教授は「私的な会話だと思ってください。公式には出せません」と、自ら問題性を認めるような発言をしているのだ。

そのうえで、今回の帝京大学での事件を個別に見てみると、今回のE教授のゼミ2次募集の条件は、

とされていた。そもそも「スポーツ好き」であることや「性別」は応募者の適性・能力と関係あるのだろうか?甚だ疑問だ。

ましてや、これは民間の就職活動ではなく大学のゼミ生募集である。経済学の学習に最初から性別は関係ないだろう。最初から女子に条件を絞っているE教授について、ネット上では「あきらかにセクハラ・アカハラ」だという声が多くあがっており、大炎上状態となっている。

吉野家「生娘をシャブ漬け」発言から何も学んでいないE教授

今年4月の早稲田大学一般向け講座で、吉野家の元常務取締役による「生娘をシャブ漬け発言」が批判を受けたのは記憶に新しい。華やかな経歴を持つE教授は、あの失敗から何も学ばなかったのだろうか?

今回の帝京大学での「アカハラ」騒動を、アファーマティブアクション(社会的に差別されている人たちを優遇すること。積極的差別是正措置)として擁護するのは難しい。社会的な差別や格差を是正する目的で、あえて女子学生を優遇しているというのであれば、E教授は下心を出して学生を1対1のお茶に誘うべきではなかったし、「四の五の言われる筋合いじゃあないんだよ」などと逆ギレして傷つけるべきでもなかったはずだ。

今回の暴露ツイートには、同じ帝京大生からだけでなく、多くのネットユーザーからも怒りと批判の声があがっている。

Twitterの反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: shutterstock.com

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