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ニューヨークのタクシー運転手が日本を羨み称賛する理由ベスト3

外国人による日本称賛が大好きなマスメディア。褒められて嫌な気分にはならないものの、いいところをつまんでいるだけでは?と卑下してしまうのも日本人の特徴かもしれません。日本にやってくる“日本マニア”の外国人ではない人たちの本音はどうなのでしょう。今回のメルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』では、著者でニューヨークの邦字紙『NEW YORK ビズ!』CEOの高橋克明さんが、20年以上住むニューヨークで多種多様な人たちとの交流の中で感じてきた世界から見た日本や日本人の印象について教えてくれます。

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日本が世界からどう見られているか

「日本が世界からどう見られているか」。日本という国が本当のところ国際社会においてどう思われているか。

もちろん明確なデータがあるわけではありません。世界中のあらゆる機関、民間がそんな類の調査を発表することはよくあります。ニュースでよく目にする有名なところではイギリスの調査会社イプソスデータや放送局協会のBCCワールドサービス、アメリカのメディアカンパニー『USニューズ&ワールド・レポート』などは毎年のように「世界にいい影響を与える国ランキング」や「経済的に影響力のある国ランキング」や「国際社会にネガティブな国ランキング」などを発表しています。でもそれはあくまでジャンル別で、短期間の、バイアスかかりまくりの調査であることは否めません。

それらに日本はランキングされることもあるし、されたらここぞとばかり日本の日本人向けニュースに載ります。実はまったくランキングされない時もままあります。されないとニュースにならないので、みんな知らないまま。

なにより明確なデータがないのは、明確なデータで測れないからです。あらゆる視点があるので「いい国」「悪い国」とは一元論で語れない。親日国の中で日本が大嫌い!という人もいるだろうし、逆に、反日国で日本大好きという個人が存在することもある。トルコ人や台湾人でも日本大っ嫌い!という極めて個人的な理由を持つ人も間違いなくいるし、韓国人、中国人で日本LOVEの国民を探すのもそう難しくない(北朝鮮の人から探すのはやっぱりちょっと難しいかもだけど)。

明確なデータが取りようがない中、極めて主観的で極めてバイアスだらけの僕が、ニューヨークという世界中の人間がマージしている街で、20年以上彼らと関わり、ホントのところ、日本、もしくは日本人がどう思われているか、どう見られているか、を今回は率直に書きたいと思います。

まず本題に入る前に、それでは日本の日本人はどう思っているか。日本人は日本が世界からどう思われていると思っているのか。今回約2ヶ月間、クラブハウスで多くの日本在住、日本の方と話しました。といっても数十人なのでこれまたデータが少なすぎますが、それだけでなく、日本の報道を見ても、日本人は世界から日本、もしくは日本人が、すごく評判がいいと思っている傾向にあると思います。例外はあれど、総意としてはほぼ、この印象で間違いないと思います。「世界から愛される国、NIPPON」。基本的には日本人の多くがそう思っているのではないでしょうか。

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日本のテレビで、世界から日本に旅行でくる日本大好き外国人観光客を空港で捕まえては「何しに来たんですか?」と滞在に密着する番組がヒットしています。日本のカルチャーが好きで、日本にわざわざ来た外国人たち。

子供の頃から好きだったアニメの舞台に惹かれ、世界最高峰の日本のデザートを味わいに、日本の神社仏閣になぜか魅入られ、フィンランドから、イランから、デンマークから、日本のラーメンを、パフェを、TAKOYAKIを食しに、参拝しに、修行しに。彼らは日本マニア。そんな彼らの日本愛を電波に乗せ、世界に誇れる国だと謳います。そんなメディアの影響も多分にあると思われます。世界から愛されている国の、我々は国民なんだ、と。

では実際はどうなのだろうか。完全に主観ですが、ニューヨークで世界中の一般人と触れている僕の率直な感想は…「だいたい当たってる」。

7割~8割方、当たっているとは思います。いや、カルチャーなどある側面からいうなら10割当たっていると言ってもいいかもしれない。大概にして、日本、もしくは日本人はまぁいい印象で受け止めているニューヨーカーは多い気がします(もちろん、例外はあらゆることに存在します)。

実際に、毎日のように乗るタクシーでは、世界中のあらゆる国から出稼ぎにきた運転手さんに「おまえ、日本人か!?」と話しかけられることは多い。そこから日本の素晴らしさを語る流れは珍しくありません。行ったことがある人、いつか行きたいと思っている人、おしなべてポジティブ面を強調してきます。羨ましがる点。賞賛する点のベスト3は以下の通り。

1)安全・衛生・人柄
治安の良さや街並みの清潔さ、日本人の礼儀正しさ、謙虚さをことさら強調してくる。行ったことがある、ないに関係なくです。以前、旅行で行ったけど、ホテルが綺麗だったよ!こんな街(ニューヨーク)より安全じゃないか、なんでおまえはこんなとこにいるんだ!友人に日本人がいるけど、本当に真面目なやつでね!等

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2)経済
これは本当に多いです。ニューヨークのタクシー運転手は移民も多く、典型的ブルーワーカーです(もちろん、例外はあらゆることに存在します)。なので、日本での1ヶ月の所得はすごく気になるみたいです。福利厚生の具体的な条件まで事細かく聞いてくる南米からの移民の方もいました。

「へー!それだけ稼げるなら、うちの母国だとKINGになれるぜ!」──。彼らは今の日本の超円安経済状況をそこまで詳しくは知らない。イメージが優先しているとはいえ、だとして彼らより労働環境はいいのだと思います。経済の豊かな国──、実態はどうであれ世界的にはまだまだそのイメージはあるようです。(もちろん、例外はあらゆることに存在します)

3)女性
これも本当に多い。日本人の女性人気はマジ、ワールドワイドです。(もちろん、例外はあらゆることに存在します)。もちろんこれに関しては色々な意見があります──(メルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』2022年11月28日号より一部抜粋)

 

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image by:Stuart Monk/Shutterstock.com

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全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ1000人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。初の著書『武器は走りながら拾え!』が2019年11月11日に発売。

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【著者】 高橋克明 【月額】 初月無料!月額586円(税込) 【発行周期】 毎週水曜日

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