懸命に練習に打ち込んでいるのに、所属するチームでレギュラーになれないというサッカー少年や少女は少なくありませんが、もしかしたらそれは「売り込み方」に問題があるのかもしれません。今回のメルマガ『サッカー家庭教師:谷田部のブログでは書けない話』では、サッカーの悩みを改善する動画サイト(谷田部真之助.net)を主宰するサッカー家庭教師の谷田部さんが、プレーの上手い下手は「認めさせたい相手によって変わってくる」という事実を紹介。評価されたいターゲットを理解し攻略する重要性を解いています。
この記事の著者・谷田部真之助さんのメルマガ
サッカーの下手と上手いの違いとは?
サッカーにおいての上手いと下手。について考えていこうと思います。
そもそも私としては上手な子に教える必要はないと思っています。現時点で上手い時点で勝手に上手くなりますから。
ただ、危ないのは下手くそなのに、上手い。と思って間違った方向へ積み重ねる子と逆に「下手」と思っていても実はちゃんとしたところに行ったらめちゃくちゃ評価されるというパターンの多いこと多いこと。
実は下手くそなのに上手いと思い込んでいるのは大体“アク”が強いから埋もれる。というのもあると思います。
本当の上手さとは何なのか?
今回のワールドカップもそうですが、各国の代表選手ばかりの大会。下手くそはいないはずなのに下手または上手いという評価は誰しもがしたはずです。
それは客観的に感じるものです。
さらに言えばそのレベルの中で通用しているかいないか。を客観的に思った評価でしかありません。
主観で決めることではないのが、上手い。と下手。のこの2つ。
期待している通りの動きをしてくれないと下手
客観的な評価。と上記しましたが、傍から見て思った通りのプレーであればその評価は「普通」です。
逆に思った通り以下であれば「下手」、思った以上のプレーが出れば「上手い」になります。
ただし、いえるのは“最低限のプレー”をした上での話です。思った通り=最低限のプレーということ。
だから本当であれば最初からドリブルばかりでなく、ポジションごとに求められる能力や技術を理解し、守備や動き方、走りというものから理解し身に着ける必要があるのです。
ボールタッチばかりを練習するのがサッカーではありません。ボールタッチばかりに偏っているとサッカーというよりもフリースタイルやフットサルなどいいか悪いかではなく、サッカーからずれていきます。ずれていくだけならまだいいんですが、サッカーから離れてやめてしまうというのが一番残念なケースです。
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下手を解決するには?本当の上手さを身に着けるには?
「下手も上手いも与えられている環境のニーズ」で変わります。
その場でのニーズを捉えているかどうかで決まるということです。
簡単に言うといくらいい暖房でも砂漠で売るのは難しい。というのと同じようなもの。もちろんマーケティング能力、営業能力次第。とも言えますが、端的にそういう問題ではありません。
下手も上手いも「売り込み方」と言えます。やり方次第でパッケージングや魅せ方で速攻で「使える」という印象を与えることは可能です。
サッカーの場合、これが「上手い」であり、レギュラーになる。ということです。
一人一人の個性をそこのニーズにどのように売り込むかが重要なのです。
誰に売りたいか?を考えることが重要
マーケティングとは、まず最初に「誰に売りたいか?」が重要になります。要するに「誰に認めさせたいか?」になります。
ここでいうのは、今現在のチームの監督コーチへなのか?それともJ下部のスカウトマン?高校サッカーの強豪校のスカウトマン?
などなど売り込む相手によって変える必要があります。さあ、誰に認められるようになりたいですか?
ターゲットをまずは決めることが、実は一番重要なのです。相手をしっかりと理解し、攻略していくこと。
評価されたい相手に「上手い」と思わせれば正直どうでもいいはずです。万人受け。というのが実は一番難しいのです。
上手いと下手は環境次第で変わるということ。
まとめ
自分の今ある能力をどのように売り込むか?チームだけでなくその中で与えられているポジションでも大きく売り込み方は変わってくると思います。
今回の日本代表もDFが得意な選手、足が速い選手、ドリブルが上手い選手などそれぞれが存在しています。
まずは自分自身が売り込むための、「技術や個性をパッケージング」。パッケージング以前であれば、その中身を一緒に作る。を日々行っています。
一つの小さな評価。というものは自信を呼びます。
自分自身を見つめ、分析し、上手に表現して評価を受ける。そんな練習をする場とすれば非常に貴重な経験が出来るのがスポーツの場です。
まずはお気軽にご相談ください。
(『サッカー家庭教師:谷田部のブログでは書けない話』2022年12月21日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください)
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