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予告なし「キンプリ看板撤去」に動いたジャニーズ事務所の“非情対応”

5月に3人のメンバーが事務所を退所するアイドルグループ『King & Prine』関連の話題に動きが出ているようです。ジャニーズ事務所は今、様々な問題に大忙し? 芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

「キンプリ看板撤去」にファンは…

4月19日発売の『Mr.5』が発売2日間で103万枚超のビッグ・セールスを記録した『King & Prine』ですが、先週末、私はティアラ(キンプリのファンたちを総称してこう呼ぶそうです)たちにとって胸が張り裂けんばかりの出来事に遭遇しました。

16日からプロモーション展開されているこのアルバムの巨大広告が、所属レコード会社のツイッターで予定されていた30日を待たずして“今夜撤去”と告知されたことを知り、渋谷に赴いた目の前で黙々と行われる撤去作業…。

“ハチ公改札”を出てすぐの場所に、これが最後の5人のキンプリを残そうと記念撮影をするティアラたちの多さには、実は私も辟易していたことは事実でした。

今年1月には新宿の地下通路で“この人だかりは何だ…”と思い覗いたところ、そこにはキンプリのカレンダー発売が告知された広告の前で写真を撮るティアラたちにも遭遇していました。

“写真を撮られる方々で通行に支障をきたし事故やトラブルの可能性が高まったため”がその理由のようですが、渋谷にはまだ撤去されていない場所もあるようで、残された“5人のキンプリ”を探すティアラたちが何かトラブルに遭わなければと思うばかりです。

昨年11月からにわかに巻き起こった、5人でのグループ継続へ嘆願の動きにまるで冷水を浴びせかけているように思えるのがジャニーズ事務所の対応です。

4月12日には3人が退所する5月22日をもって、キンプリの限定動画65本が全削除されるとファンクラブ会員に告知されたそうです。

昨年11月3日にアップされた“『ツキヨミ/彩り』スペシャル・メッセージ”は、配信期間が2023年11月3日までの1年と明記されていたのですが、突如その終わりを半年も繰り上げたのです。

また“4月以降も継続します。番組を終了する予定はない”と『日本テレビ』側から発表されていた『King & Princeる。』は一転、5月20日のスペシャル企画を最後に番組が終了することを発表されました。

どんな“大人の事情”があったのでしょうね。

現在この枠の後番組は『なにわ男子』や『SixTONES』、『トラジャ(Travis Japan)』が引き継ぐと様々な噂話が飛び交っていますけれど…。

冒頭の深夜の渋谷では、“(剥がすまで)あと10分位。(今のうちに)なるべく多くの写真撮って下さいね”と叫ぶ、心優しい作業員の言葉に、目に薄っすらと涙を浮かべマスクの上から口元を手で覆うティアラたちも何人も見かけました。

退所後の肖像権利問題も当然発生するでしょうから、“5月22日をもって”というのは当たり前といえば当り前なのでしょうが、もう少し根回しというか、せめて今まで応援してくれたティアラたちだけでも誠意を持って対応できなかったのか…と思ってしまいました。

カウアン・オカモト氏への対応もばっちり?

ジャニーズ事務所といえば、先日『日本外国特派員協会』で行われたカウアン・オカモト氏の告発会見に関して、『女性セブン』でこんな記事を掲載してきました。

“告発したカウアン・オカモト氏の意外な素顔”というタイトルの記事は、オカモト氏が音楽仲間の友人にFX運用を勧めたり、多額の借金を抱えていたこと等、読んでいくとどんどんオカモト氏の印象が悪くなっていくような内容でした。

以前から“ジャニーさんの動画を売ったらお金になるかも”と言っていたなど、オカモト氏がにわかにグレー・ゾーンの人間であることが文章の端々から十分に伝わってきます。

“傷は少しでも浅く…”という事務所の目的が、一般の読者にはほんのわずかですが達成されるんだろうなぁ…なんて思ってしまいました。

 懸念はキムタクvs福山雅治の行方

ちなみに、私が以前から気になっていた“キムフク戦争”の第1話対決の結果が出ました。

『風間公親-教場0-』      平均世帯視聴率12.1%、平均個人視聴率7.2%
『ラストマン-全盲の捜査官-』  平均世帯視聴率14.7%、平均個人視聴率8.8%(いずれも関東地区/ビデオリサーチ社調べ)

第2話で世帯視聴率を10.7%と更に下げてしまった『風間~』は、第3話のいよいよの新垣結衣登場でポイントを上げることができるのでしょうか。※編集部注:第3話の平均世帯視聴率は9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)

話題性だけで視聴者を獲得できる第1話は置いておいて、それ以降の視聴率が成功したか否かの神髄と言われている連続ドラマですから、『ラストマン~』のこれからもどうなるのでしょうね。

ティアラたちへの塩対応への批判、“怪しいヤツからの告発は信用できない”的な記事、“視聴率男”と呼ばれる称号がレジェンドから外れてしまうか否か…他の所属タレントも含め、毎日大忙しの事務所といったところでしょうね。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: King & Prince

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