5月病や梅雨のジメジメでなんとなく不安な気分になることの多い今の時期。この不安を解消するためには? 今回のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』で、経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭を執る菊原さんが、試行錯誤の結果たどり着いた解決方法を紹介しています。
うっとうしい不安感をポジティブに変換する方法
活動をしていて「何となく不安だ」という気持ちに襲われる。これは嫌なものだ。
具体的な問題や深刻な悩みがあるわけではない。仕事はまずまず上手くいっている。にもかかわらずなぜかスッキリしない。
言葉ではうまく言い表せないが“何とも言えない不安”が拭い去れない。そんな時期が続いたことがある。
少し前のこと。コンサルの先輩とお会いする機会があった。その方はコンサル歴25年。
その間、山もあり谷もあった。酸いも甘いも知っている。大ベテランだ。
この方が「今でも不安になって眠れない夜があるんだよ」といった話をしていた。
それを聞いた時「こんなすごい人でもこの不安感は克服できないんだ」と思ったものだ。
どの世界でも“20年、25年経ったから安心”というものはない。
経験を積めば積んだなりの悩みが生まれる。これは仕方がないこと。逃げようと思っても逃げられないもの。
ただ、この不安は完全にネガティブなわけではない。仮に何も不安に感じることがなくなったらどうだろう?
安心するかもしれないが「なんか気合が入らない」といった気持ちになる。
ゆったり、のんびりでは進化はしない。これはこれで困るもの。不安な気持ちがあるからこそ努力もできる。
不安感やネガティブな感情は必要。しかし気分がいいものではない。なんとも、鬱陶しい。何とかしたいものだ。
以前から「いい方向に活かす方法はないものか?」と考えていた。
この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ
いろいろ試した結果、ある方法にたどり着いた。その方法とは“悩みの内容を逆にして質問系にする”といったこと。
例えば、定期的に「必要とされなくなったら嫌だな」と思ったとする。
「必要とされない」の反対は「必要とされる」ということ。これを質問系にすると、
「必要されなくなったらどうしよう」
↓
「どうすればいつまでも必要とされるか?」
という感じになる。変換するととらえ方が違ってくる。
このように質問されると脳は「必要されるには何をすればいいのか」と何かを探し出す。
すると、些細なことから「そうか、これをすればいいんだな」といったアイデアが思いつく。
私はこの方法をやるようになってから「なんか気分がのらない」という日が劇的に減った。
人生は長いようで短い。あっという間に過ぎ去っていく。悶々と悩んで過ごすよりスカッと気持ちよく活動したい。
そのために“不安感を活かす”という方法を取った方がいい。ぜひともやって頂きたい方法だ。
これはいろいろなことに応用できる。営業活動をしていれば不安になるもの。
実際、個人コンサルティングをすると営業スタッフから「今後契約が取れなくなったら…と考えると怖い」いったような悩みを聞く。
どんなにベテランの営業スタッフでも“未来ずっと契約が取れる”といった保証はない。
漠然と「この先、契約が取れなくなったどうしよう」といった気持ちに恐われる。
これはトップ営業スタッフでも同じ。先月まで定期的に契約を取っていても“来月契約が取れる保証”はまったくない。トップ営業スタッフの方がむしろ不安は大きい。
この不安を野放しにしてはならない。やはりいい方向へ活用する。
まずはそれを反対にする。「契約が取れない」の反対は「契約が取れる」ということ。
それを質問系にすると――(メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2023年5月26日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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